高垣 寅次郎(たかがき とらじろう、1890年2月26日 - 1985年8月25日)は、日本の経済学者。
経歴
1890年、広島県尾道市生まれ。1911年、神戸高等商業学校(現神戸大学)卒業。 続いて東京高等商業学校(後の東京商科大学、一橋大学)において佐野善作に師事。同じ門下に塩野谷九十九、鬼頭仁三郎、高橋泰蔵、新庄博、岡田俊平などがいた[1]。彰化商業銀行董事長を務めた呉金川[2]なども高垣ゼミ出身。1913年、東京高等商業学校を卒業。
卒業後、1913年に三井銀行に入行。しかし1915年には母校の東京高等商業学校へ戻り、助教授となり、1924年より同校教授。1926年には東京商科大学で経済学博士号を取得。また、同年に初代東京商科大学附属図書館長となった[3]。1938年、外務省嘱託、1941年、海軍省嘱託。1943年に石橋湛山、山崎覚次郎らと金融学会を創立、1950年から31年あまり会長の任を果たした。1944年拓殖大学第7代学監、1946年同第7代総長・理事長。
戦後は下記の多くの役職を務め、1985年、95歳で死去した。
受賞・栄典
主要著作
- 『銀行集中論』、1914年(大正3年)
- (佐野善作と共著)『銀行論』、1926年(大正15年)
- 『貨幣の生成』(貨幣の理論、第1巻)、同文館、1926年(大正15年)
- 『貨幣の本質』(貨幣の理論、第2巻)、同文館、1927年(昭和2年)
- 『貨幣の職能』(貨幣の理論、第3巻)、同文館、1928年(昭和3年)
- 『金本位制度の研究』、東京銀行集会所、1929年
- (高田保馬と共著)『経済学の基礎理論』、改造社、1932年
- 『商業経済辞典』、日本評論社、1939年
- 『戦時の貨幣金融問題』(五十嵐直三記念論文集)、五十嵐直三著、高垣寅次郎編集、1942年
- (金子弘と共著)『産業心理学』、千倉書房、1944年
- 『貨幣論入門』、広文社、1950年
- (新庄博、山口茂、田中金司、高橋泰蔵、塩野谷九十九共編)『体系金融辞典』、東洋経済新報社、1953年
- 『日本の貿易政策』、有斐閣、1955年
- 『近代日本金融史』、全国地方銀行協会、1955年
- (稲葉史郎、高田保馬と共著)『経済学の基礎理論』、有斐閣、1956年
- (寺尾琢磨と共著)『人口』、有斐閣、1958年
- (高橋泰蔵と共著)『金融』、有斐閣、1960年
- (吉田政治、岡田俊平と共著)『銀:本位通貨史における役割』、清明会新書2、1969年
- (監修)『世界各国の金融制度』、全8巻、大蔵財務協会、1970年
- 『明治初期 日本金融制度史研究』、清明会出版部、1972年
脚注
外部リンク
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財団法人成城学園総長 |
- 小西重直 1930-1933
- 児玉秀雄 1933
- 総長/学園長 高橋穣 1947-1948/1948-1951
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学校法人成城学園長 | |
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拓殖大学学長(紅陵大学長/総長:1946年 - 1951年/1951年 - 1952年) |
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台湾協会学校長 | |
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台湾協会専門学校長 | |
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東洋協会専門学校長 | |
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東洋協会植民専門学校長 | |
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(旧制専門学校)拓殖大学長 | |
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東洋協会大学長 | |
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拓殖大学長 | |
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紅陵大学長 |
- 事務取扱/学長/総長 高垣寅次郎 1946/1946-1951/1951-1952
- 総長事務取扱 鈴木憲久 1952
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拓殖大学長 | |
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