第2次キャメロン内閣(だいにじきゃめろんないかく)は、2015年5月7日に実施された庶民院議員総選挙の結果を受けて、デーヴィッド・キャメロンが首相に任命され、組閣したイギリスの内閣である。前第1次キャメロン第2次改造内閣までは、保守党と自由民主党の連立政権であったが、総選挙での勝利により、保守党単独政権となった。
2016年6月に実施された欧州連合からイギリスが離脱するか残留するかの是非を問う国民投票の結果を受けて、キャメロン首相は新しい保守党党首が選出された後に首相を辞する考えを示した。キャメロン首相は7月13日に辞任し、キャメロン内閣で内務大臣を務めていたテリーザ・メイが新たな首相に就任することが2016年7月11日に発表された[1]。
概説
キャメロン首相は、財務大臣にジョージ・オズボーン、内務大臣にテリーザ・メイ、外務・英連邦大臣にフィリップ・ハモンド、そして国防大臣にマイケル・ファロンを留任させる閣僚人事を、2015年5月8日の午後に発表した。オズボーンは、前内閣でウィリアム・ヘイグが保持していた名誉職である筆頭国務大臣の称号を与えられた。[2][3]
他の閣僚人事については、当週内に発表された[4]。前内閣でコミュニティー大臣を務めたエリック・ピックルズは内閣を去り、ナイトの爵位を授与された。現内閣では、ピックルズに代わり、グレッグ・クラークが同大臣職を務める。マイケル・ゴーヴは、クリス・グレイリングに代わって、司法大臣に転任した。グレイリングは新たに庶民院院内総務となった。
複数の空席となっている閣僚ポストは、以前、自由民主党が担っていたが、後に保守党の大臣によって、空席を埋められた。すなわち、ビジネス大臣、エネルギー大臣、スコットランド大臣、財務省主席担当官の各大臣には、サジード・ジャビド、アンバー・ラッド、デービッド・マンデル、グレッグ・ハンズが、それぞれ就いたほか、ジャビドが前任者の文化大臣にはジョン・ウィッティングデールが就いた。
マシュー・ハンコックが新しい内閣府担当大臣に就いた一方、マーク・ハーパーはゴーヴに代わって院内幹事に就任した。アナ・スーブリは、小規模ビジネス・産業・事業担当大臣に任命された。また、プリティ・パテルは新しい雇用担当大臣に任命され、ロバート・ハルフォンは無任所大臣となった。
閣僚
※略称については以下を参照
- MP 「Member of Parliament」を略した称号。 (下院議員)
- PC 「Privy Councilor」を略した称号。(枢密顧問官)
- QC 「Queen's Counsel」を略した称号。(王室顧問弁護士、勅選弁護士[5])
脚注