クリストファー・スティーヴン・グレイリング(Christopher Stephen Grayling, 1962年4月1日 - ) は、2016年から2019年まで運輸大臣を務めた保守党所属のイギリスの政治家であり、作家。2001年からエプサム・アンド・ユーウェル選挙区(英語版)選出庶民院議員を務めている。政界入り以前は、テレビ業界や映画業界で働いていた。
2001年の総選挙でエプサム・アンド・ユーウェル選挙区から初当選する。2005年に影の運輸大臣に任命された。2007年から影の雇用年金大臣を務め、2009年に影の内務大臣に任命された。翌2010年の総選挙後に成立した第1次キャメロン内閣では労働副大臣に任命された[1]。
2012年9月の内閣改造ではケネス・クラークに代わって大法官および司法大臣に任命された。グレイリングは非法律家としては440年ぶりに、大法官に任命された。
- 伝えられるところによれば、同様に非法律家で大法官に就任したのはシャフツベリ伯爵アントニー・アシュリー=クーパー(1672年 - 1673年)以来となる[2]。しかし、シャフツベリ伯は1638年にリンカーン法曹院で資格を得ている[3]。
生い立ち
ロンドンで生まれ、バッキンガムシャーで育つ。ケンブリッジ大学を卒業後、BBCニュースのプロデューサーとして働く[4]。2001年より下院議員として活動する。2009年から2010年まで影の内務大臣を務める[5]。2010年の総選挙で保守党が勝利した後、2012年に司法大臣に就任する。2015年の総選挙で保守党が与党の座を守った後、庶民院院内総務となる[4]。
私生活
グレイリングは1987年にスーザン・クレア・ディリストーンとサリーで結婚した。夫妻には娘(1992年生)と息子(1996年生)がいる。一家は自らの選挙区に住んでいる。
著書
- The Bridgewater Heritage: The Story of Bridgewater Estates by Chris Grayling, 1983, Bridgewater Estates PLC
- A Land Fit for Heroes: Life in England After the Great War by Christopher Grayling, 1985, Buchan & Enright ISBN 0-907675-68-9
- Holt's: The Story of Joseph Holt by Christopher Grayling, 1985, Joseph Holt PLC
- Just Another Star?: Anglo-American Relations Since 1945 by Christopher Grayling and Christopher Langdon, 1987, Virgin Books ISBN 0-245-54603-0
- Insight Guide Waterways of Europe contribution by Chris Grayling, 1989, Apa Publications ISBN 0-88729-825-7
参照
外部リンク