窪 美澄(くぼ みすみ、1965年[2] - )は、日本の小説家。日本ペンクラブ会員。
略歴
東京都稲城市生まれ[2]。カリタス女子中学校、カリタス女子高等学校卒業[2]。実家は代々酒屋だったが[3]父親が自己破産したこともあり、短大は中退[4]。その後、広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライターとして働く[2]。妊娠、出産、子育て、女性の体と健康を中心にすえ、占星術、漢方などをテーマに、書籍、雑誌、webの世界で活動[2]。
2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞[2]し小説家デビュー。2011年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)で第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位[2]。同作はタナダユキ監督により映画化され、第37回トロント国際映画祭に出品された。2012年、『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞受賞。2018年、『じっと手を見る』で第159回直木賞候補[5]。2019年、『トリニティ』で第161回直木賞候補、第36回織田作之助賞受賞[6]。2022年、『夜に星を放つ』で第167回直木賞受賞[7]。
作品リスト
単行本
- ふがいない僕は空を見た(2010年7月 新潮社 / 2012年10月 新潮文庫)
- 晴天の迷いクジラ(2012年2月 新潮社 / 2014年7月 新潮文庫)
- 収録作品
- ソラナックスルボックス(『yom yom』Vol.22)
- 表現型の可塑性(『yom yom』Vol.23)
- ソーダアイスの夏休み(書き下ろし)
- 迷いクジラのいる夕景(書き下ろし)
- クラウドクラスターを愛する方法(2012年10月 朝日新聞出版 / 2015年11月 朝日文庫)
- 収録作品
- クラウドクラスターを愛する方法(書き下ろし)
- キャッチアンドリリース
- アニバーサリー(2013年3月 新潮社 / 2015年7月 新潮文庫)
- 雨のなまえ(2013年10月 光文社 / 2016年8月 光文社文庫)
- 収録作品
- 雨のなまえ
- 記録的短時間大雨情報
- 雷放電
- ゆきひら
- あたたかい雨の降水過程
- よるのふくらみ (2014年2月 新潮社 / 2016年9月 新潮文庫)
- 収録作品
- なすすべもない(『小説新潮』2010年06月号)
- 平熱セ氏三十六度二(『小説新潮』2011年02月号)
- 星影さやかな(『小説新潮』2011年06月号)
- よるのふくらみ
- 真夏日の薄荷糖
- 瞬きせよ銀星
- 水やりはいつも深夜だけど(2014年11月 角川書店 / 2017年5月 角川文庫)
- 収録作品
- ちらめくポーチュラカ
- サボテンの咆哮
- ゲンノショウコ
- 砂のないテラリウム
- かそけきサンカヨウ
- さよなら、ニルヴァーナ(2015年5月 文藝春秋)
- アカガミ(2016年4月 河出書房新社)
- すみなれたからだで(2016年10月 河出書房新社)
- 収録作品
- 父を山に棄てにいく(『小説新潮』 2011年7月号)
- インフルエンザの左岸から
- 猫降る曇天
- すみなれたからだで
- バイタルサイン
- 銀紙色のアンタレス(『オール讀物』 2015年8月号)
- 朧月夜のスーヴェニア
- 猫と春
- やめるときも、すこやかなるときも(2017年3月 集英社)
- じっと手を見る(2018年4月 幻冬舎)
- トリニティ (2019年3月 新潮社 / 2021年8月 新潮文庫)
- いるいないみらい (2019年6月 KADOKAWA / 2022年4月 角川文庫)
- たおやかに輪をえがいて(2020年2月 中央公論新社 / 2022年12月 中公文庫)
- 私は女になりたい(2020年10月 講談社 / 2023年4月 講談社文庫)
- ははのれんあい (2021年1月 KADOKAWA)
- 朔が満ちる(2021年7月 朝日新聞出版)
- 朱より赤く: 高岡智照尼の生涯(2022年1月 小学館)
- 夜に星を放つ(2022年5月 文藝春秋)
- 夏日狂想(2022年9月 新潮社)
- タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース(2022年12月 筑摩書房)
- 夜空に浮かぶ欠けた月たち(2023年4月 KADOKAWA)
- ルミネッセンス(2023年7月 光文社)
アンソロジー
「」内が窪美澄の作品
- あのころの、(2012年4月 実業之日本社文庫)「リーメンビューゲル」
- きみのために棘を生やすの (2014年6月 河出書房新社)「朧月夜のスーヴェニア」
- 黒い結婚 白い結婚(2017年3月 講談社)「水際の金魚」
著者名単行本未収録作品
- そのなかにある、みずうみ(『GINGER L。』2011 SUMMER 03号)
- リーメンビューゲル(『紡』Vol.3)
- ニンプ模様(『たまごクラブ』2012年1月号 - )
- たゆたうひかり(『小説新潮』2012年12月号)
- 暗れ惑う虹彩(『GINGER L。』2016 SUPRING 22号)
- 柘榴のメルクマール(『小説幻冬』2016年11月号)
- ゆりかご(『小説 野性時代』特別編集 2022年冬号)
映像化作品
- 映画
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- テレビドラマ
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脚注
関連項目
外部リンク
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1940年代 |
- 第11回 堤千代『小指』他/河内仙介『軍事郵便』
- 第12回 村上元三『上総風土記』他
- 第13回 木村荘十『雲南守備兵』
- 第14回 該当作品なし
- 第15回 該当作品なし
- 第16回 田岡典夫『強情いちご』他/神崎武雄『寛容』他
- 第17回 山本周五郎『日本婦道記』(受賞辞退)
- 第18回 森荘已池『山畠』『蛾と笹舟』
- 第19回 岡田誠三『ニューギニヤ山岳戦』
- 第20回 該当作品なし
- 第21回 富田常雄『面』『刺青』他
- 第22回 山田克郎『海の廃園』
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1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回) |
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1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回) |
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2000年代 - 2010年代(第123回 - 第162回) |
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2020年代 - 2030年代(第163回 - ) |
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