知多市(ちたし)は、愛知県の知多半島の北西部に位置する市。
地理
市名は律令制下で知多郡に所属した地域であることによる(由来については知多郡#郡名の由来を参照)。市域の大半が標高20mから70mの丘陵であり、丘陵を刻む谷及び海岸に沿って古くからの集落や市街地が発達している。高度経済成長期以降には、丘陵地につつじが丘などの団地が造成されている。
地形
山地
- 主な山
- 市内最高地点であり、八幡字笹廻間にある。山頂には笹廻間配水場が設置されている。海抜73.5m。
- 高根山 - 八幡にあり、愛知用水に近い。海抜70m。
- 鶏松 - かつて新知にあり、伊勢湾で漁をする船の目印になっていた(現在は枯死)。山頂には御嶽神社がある。海抜48m。
河川
- 主な川
- 全て、二級水系である。(愛知用水を除く)
湖沼
- 主な池
- 佐布里池 - 愛知用水の調整池で、信濃川の水源。
- 黒廻間池 - 知多翔洋高校の北側にある池。
- 七曲池 - 野崎川の水源。
この他、たくさんの農業用ため池がある。
地名
- 八幡(旧八幡町)
- 新知(旧八幡町)
- 佐布里(旧八幡町)
- 岡田(旧岡田町)
- 金沢(旧旭町)
- 大草(旧旭町)
- 大興寺(旧旭町)
- 南粕谷(旧旭町、1980年に一部が常滑市に編入、1994年廃止)
- 日長(旧旭町)
- 新舞子(知多町成立時に日長より分立)
- 北浜町(1971年、八幡・埋立地より成立)
- 日長台(1971年、日長・新舞子より成立)
- 南粕谷(1972年、南粕谷・金沢より成立)
- つつじが丘(1973年、新知・佐布里・八幡より成立)
- 緑町(1973年、八幡・埋立地より成立)
- 南浜町(1973年、埋立地より成立)
- 清水が丘(1975年、八幡・つつじが丘より成立)
- にしの台(1976年、佐布里・新知より成立)
- 新広見(1976年、金沢・日長・大興寺より成立)
- 旭南(1977年、金沢・新舞子・大草・南粕谷)
- 旭桃台(1978年、大興寺・新舞子・日長より成立)
- 朝倉町(1979年、新知・八幡より成立)
- 梅が丘(1980年、佐布里・にしの台・新知より成立)
- 寺本台(1984年、八幡より成立)
- 原(1984年、八幡より成立)
- 平野(1985年、八幡より成立)
- 八幡新町(1986年、八幡・新知より成立)
- 西巽が丘(1987年、佐布里・八幡より成立)
- 神田(1987年、金沢より成立)
- 新舞子東町(1987年、新舞子・金沢より成立)
- 柳花(1990年代頃、八幡より成立)
- 社山(1990年代頃、八幡より成立)
- 馬背口(1990年代頃、八幡などより成立)
- こうの巣(1990年代頃、八幡より成立)
- 三反田(1990年代頃、八幡より成立)
- 鎌が谷(1990年代頃、八幡より成立)
- 東七曲(1990年代頃、八幡より成立)
- 阿原(1990年代頃、佐布里などより成立)
- 佐布里台(1990年代頃、佐布里より成立)
- 南谷(1990年代頃、岡田・日長・大興寺などより成立)
- 上り戸(1990年代頃、岡田などより成立)
- 日長東田(1990年代頃、日長より成立)
- 旭(1990年代頃、日長・新舞子・金沢より成立)
- 南粕谷新海(1990年代頃、南粕谷より成立)
- 吹込(1990年代頃、大興寺などより成立)
- 新長根(1990年代頃、大興寺などより成立)
- 山屋敷(1990年代頃、大興寺などより成立)
- 中原(1990年代頃、大興寺より成立)
- 新刀池(1990年代頃、大興寺より成立)
- 東大僧(1990年代頃、大興寺より成立)
- 大僧(1990年代頃、大興寺より成立)
- 緑浜町(1990年代頃、埋立地より成立)
- 南巽が丘(1993年、佐布里より成立)
- 南粕谷本町(1993年、南粕谷・金沢・神田より成立)
- 巽が丘(1994年、八幡・佐布里より成立)
- 南粕谷東坂(1994年、南粕谷より成立)
- 長浦(1995年、新知・日長より成立)
- 岡田美里町(2001年、岡田・日長より成立)
- 新知東町(2001年、新知より成立)
- 新知西町(2001年、新知より成立)
- 新知台(2001年、新知より成立)
- 寺本新町(2001年、八幡より成立)
- 岡田緑が丘(2008年、岡田より成立)
人口
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知多市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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知多市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 知多市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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知多市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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39,834人
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1975年(昭和50年)
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56,560人
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1980年(昭和55年)
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64,831人
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1985年(昭和60年)
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70,013人
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1990年(平成2年)
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75,433人
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1995年(平成7年)
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78,202人
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2000年(平成12年)
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80,536人
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2005年(平成17年)
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83,373人
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2010年(平成22年)
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84,768人
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2015年(平成27年)
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84,617人
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2020年(令和2年)
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84,364人
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総務省統計局 国勢調査より
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隣接している自治体
- 愛知県
歴史
沿革
- 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制施行により岡田村・日長村・金沢村・八幡村・新知村・佐布里村(そうりむら)が誕生。
- 1903年(明治36年)5月6日 - 知多郡岡田村が町制施行して岡田町となる。
- 1906年(明治39年)
- 4月10日 - 知多郡日長村・金沢村が合併し旭村が成立。
- 4月13日 - 知多郡八幡村・新知村・佐布里村が合併し八幡村が成立。
- 1922年(大正11年)4月1日 - 知多郡八幡村が町制施行して八幡町 となる。
- 1952年(昭和27年)4月1日 - 旭村が町制施行して旭町となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 知多郡八幡町、岡田町、旭町が合併して知多町となる。
- 1970年(昭和45年)9月1日 - 知多町が市制施行して知多市となる。
郡
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明治22年以前
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明治22年10月1日
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明治22年 - 明治45年
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大正元年 - 大正15年
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昭和元年 - 現在
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知 多 郡
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岡田村
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岡田村
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明治36年5月6日 町制 岡田町
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岡田町
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岡田町
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昭和30年4月1日 合併 知多町
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昭和45年9月1日 市制 知多市
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平井村
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八幡村
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八幡村
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明治39年4月13日 合併 八幡村
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大正11年4月1日 町制 八幡町
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八幡町
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中島村
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堀之内村
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迫間村
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古見村
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新知村
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新知村
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朝倉村
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佐布里村
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佐布里村
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森村
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日長村
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日長村
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明治39年4月10日 合併 旭村
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旭村
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昭和27年4月1日 町制 旭町
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松原村
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鍛治屋村
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北粕谷村
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金沢村
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金沢村
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金沢村
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羽根村
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南粕谷村
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南粕谷村
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大興寺村
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大興寺村
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大草村
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大草村
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行政
市長
- 財政
2019年度(平成31年度)当初予算案[1]
会計名 |
予算額 |
前年度対比
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一般会計 |
281億6,700万円 |
4.5%増
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特別会計 |
88億3,530万円 |
9.0%減
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企業会計 |
50億4,140万円 |
6.8%増
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全会計 |
420億4,370万円 |
1.6%増
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- 広域連合
議会
知多市議会
- 定数:18人[2]
- 任期:2019年6月1日 - 2023年5月31日
- 議長:冨田一太郎(創政会)
- 副議長:島﨑昭三(市民クラブ)
会派名 |
議席数 |
議員名
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創政会
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7 |
◎伊藤正治、伊藤清一郎、竹内慎治、林秀人、渡邉眞弓、伊藤公平 冨田一太郎、江端菊和、勝崎泰生
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市民クラブ
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6 |
◎古俣泰浩、林正則、藤井貴範、島﨑昭三、荻田信孝、夏目豊
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公明党議員団
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2 |
◎大村聡、泉清秀
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日本共産党議員団
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2 |
◎久野たき、中平猛
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新緑知多
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1 |
川脇裕之
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計 |
18 |
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愛知県議会
- 選挙区:知多市選挙区
- 定数:1人
- 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
- 投票日:2019年4月7日
- 当日有権者数:69,489人[3]
- 投票率:36.71%[3]
候補者名 |
当落 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数
|
佐藤一志 |
当 |
66 |
自由民主党 |
現 |
15,303票
|
飛田理枝子 |
落 |
43 |
無所属 |
新 |
9,811票
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衆議院
施設
警察
- 交番
- 東部交番(八幡)
- 知多南部交番(新舞子)
- 新知交番(新知)
- つつじが丘交番(つつじが丘1丁目)
- 駐在所
消防
- 本部
- 消防署
- 出張所
医療
- 主な病院
郵便局
- 主な郵便局
図書館
運動施設
公園
対外関係
姉妹都市・提携都市
海外
2005年に開催された愛知万博では「一市町村一国フレンドシップ事業」が行われた。知多市はカタールとツバルをフレンドシップ相手国として迎え入れた[5]。
国内
- 提携都市
- 災害時相互応援協定
- その他
- 全国梅サミット
- 毎年梅の開花の時期に合わせ、梅を観光資源および名物としている自治体同士で交流を行うイベント。
経済
第一次産業
愛知用水の開通以後には内陸部で農業が盛んになり、フキ、ペコロス(小球タマネギ)などを生産している。
第二次産業
沿岸部の工業地帯には発電所や製油所などがある。
第三次産業
- 主な商業施設
市内に本社を置く主な企業
- 上場企業
- その他の企業
市内に拠点を置く主な企業
情報・通信
マスメディア
中継局
電話番号
教育
専修学校
- 公立
高等学校
- 県立
中学校
- 市立
小学校
交通
鉄道
- 名古屋鉄道
- 常滑線:寺本駅 - 朝倉駅 - 古見駅 - 長浦駅 - 日長駅 - 新舞子駅
- 河和線:巽ヶ丘駅
※市の西部には常滑線が通り、東部には河和線が通る。
- 名古屋臨海鉄道
- 南港線:知多駅
バス
路線バス
- 知多バス
- 朝倉団地線(朝倉駅〜つつじが丘)
- 佐布里線(朝倉駅〜佐布里)
- 岡田線(朝倉駅〜東岡田)
- 日長団地線(新舞子駅〜日長団地)
- 知多市コミュニティ交通あいあいバス
- 南部コース(朝倉駅〜つつじが丘〜新舞子駅)
- 東部コース(朝倉駅〜寺本駅東〜つつじが丘〜巽ヶ丘駅西〜八幡台中央)
- 北部コース(朝倉駅〜寺本駅東〜西知多総合病院〜巽ヶ丘駅西)
運行事業者は知多バス。
道路
高速道路
- 西知多産業道路
- 西知多道路(事業中)
- 西知多産業道路と接続-日長IC(仮称)-金沢IC(仮称)-青海IC(仮称)-(常滑市)
国道
県道
- 主要地方道
- 一般県道
その他
観光
名所・旧跡
- 主な城郭
- 主な寺院
- 主な神社
- 主な遺跡
観光スポット
- 1980年開館の知多市立中央図書館、1984年開館の旭公民館図書室と東部公民館図書室、1985年開館の八幡公民館図書室からなる。中央図書館には知多郡岡田町出身の歴史学者・竹内理三博士コーナーを設置している。
- 1980年8月に知多市立中央図書館が開館。2009年4月には指定管理者制度を導入。貸出可能者は知多半島内の全10市町(知多市・東海市・半田市・大府市・常滑市・東浦町・阿久比町・武豊町・美浜町・南知多町)在住・在勤・在学者。中央図書館の延床面積は3,229m2。2014年度の視聴覚資料も含めた蔵書冊数は328,712冊、貸出冊数は570,503冊、1人あたり貸出点数は6.7冊[11]。
文化・名物
祭事・催事
名産品
出身・関連著名人
名誉市民
- 山本仁三
- 久野忠治
- 久野庄太郎
- 近藤昇吉
- 竹内理三
市民栄誉賞
キャラクター
- ふゅうちゃん:市のマスコットキャラクター。1990年(平成2年)に知多市の市制施行20周年を記念して作られた。
- 梅子(うめこ):佐布里池に咲く梅をモチーフにしたキャラクター。当初は同池で開かれる「梅まつり」会場で配られる地図のイラストにすぎなかったが、市公認キャラクターとなり、着ぐるみも作られ、市ふるさと観光大使にも任命された。
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
知多市に関連するカテゴリがあります。