歯茎ふるえ音(しけい ふるえおん)とは子音の種類の一つ。舌端を歯茎付近で振るわせた音。国際音声記号では[r]と記述される。
いわゆる巻き舌の音。日本語ではまれに「ら行」の音で用いられる。江戸っ子口調や浜言葉、喧嘩口調などで使われてきたため、聞き手によっては下品で汚い言葉遣いと受け止められる場合がある。
巻き舌自体は発音方法の一つとして世界の各言語で用いられており、スペイン語やイタリア語などでは巻き舌の有無で綴りや意味が変わる言葉もある。
また、管楽器を吹きながら発音すると、フラッターツンゲとよばれる奏法ができる。
特徴
言語例
この音は多くの言語で使用されている。一般的に“r”の発音といえばこの音であり、英語(接近音)やフランス語(口蓋垂音)のような音を用いるのは稀である。ヨーロッパの言語におけるR音の原型とされていて、現代の英語やフランス語のR音はこの音から変化したものだと考えられる。
有声口蓋垂摩擦音と並び、現代の日本人がうまく発音するのが難しいとされる発音の一つ。
英語においても歌を歌うときこの音を用いることもある。特にオペラや歌曲などのクラシック音楽において、ラテン語、ドイツ語(舞台発音)、フランス語の歌詞の“r”の子音の歌唱には一般的にこの音が用いられる。
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