川崎市交通局(かわさきしこうつうきょく、川崎市バス)は、川崎市の地方公営企業の一つ。公営交通として、現在は神奈川県川崎市全域でバス路線を運営する公営バス事業者である。
過去には路面電車の川崎市電、トロリーバスの川崎市営トロリーバスも運営していたが廃止され、現在ではバス事業専業である。また市営地下鉄である川崎縦貫高速鉄道も計画されたが、開業に至らず未成線となっている。
なお、同じ神奈川県内の公営バスである横浜市交通局のバスは「市営バス」と呼ばれることが多いのに対し、川崎市交通局のバスは「市バス」と称され、川崎市公式サイトでも「市バス」の名称で案内されている[1]。
川崎市電・川崎市営トロリーバス、川崎縦貫高速鉄道についての詳細は、各項目の記事を参照。
南は川崎市川崎区の東扇島から北方向は多摩区稲田堤駅周辺まで、北西方向は麻生区の柿生駅付近まで、川崎市全域で路線バスを運行している。
なお川崎市外では、横浜市内の高田町バス停を終点とする2つの系統があり、同市港北区・都筑区に乗り入れる。さらに、横浜市青葉区のたまプラーザ駅にも乗り入れている。なお、横浜市営バスにおいても川崎駅西口(川崎市幸区)に乗り入れる路線がある。
またかつては高速バスも運行しており、川崎駅から東京湾アクアラインを経由して房総半島の木更津駅と袖ケ浦駅を結ぶ高速バスを、京浜急行バス・川崎鶴見臨港バス・小湊鉄道バス・日東交通・東京ベイサービスと共同運行していたが、川崎 - 袖ケ浦線は2002年に廃止、川崎 - 木更津線は2004年に撤退し、高速バス事業からは撤退している。
市バスのイメージキャラクター(ゆるキャラ)として、「かわさきノルフィン」が制定されている。詳細は同項目を参照。
川崎市電・川崎市営トロリーバス・川崎縦貫高速鉄道の歴史については、各項目も参照されたい。また詳しい年表が、川崎市公式サイトの「年度別事業概要 (PDF) に記載されているので、そちらも参照されたい。
川崎市の公営交通は太平洋戦争末期に、路面電車である川崎市電の運行からスタートした。戦前の川崎市内の公共交通は南武鉄道および、川崎鶴見臨港バス(おおむね東海道線以南)・東京急行電鉄バス(同じく東海道線以北溝ノ口まで)・南武鉄道(同じく溝ノ口以北)のバス路線が主体となっていた。
だが戦争末期には、川崎駅から臨海部の軍需工場への通勤輸送が、既存のバスやトラックでは限界に達していたため、1944年(昭和19年)10月14日に川崎駅から臨海部の間で、まず市電の運行が開始された。
戦後になり、民営バス各社が運休中であったことから、川崎市は市民の足を確保する目的で市バス運行を計画し、1950年(昭和25年)12月15日に浜町三丁目~新丸子駅前間12.04kmで運行を開始した[2]。
1951年、南武鉄道のバスを承継した立川バスより溝口営業所を買収し、4路線(溝口駅 - 溝口 - 蔵敷、溝口 - 高津 - 生田(榎戸) - 矢ノ口 - 調布、高津 - 二子玉川 - 成城学園前駅、登戸 - 生田(榎戸))を譲受。翌1952年このうち3路線を開業して市内全域を運行地域とする。この際、立川バス溝ノ口営業所が営業していた川崎市外の路線(矢ノ口 - 調布、高津 - 成城学園前駅)は譲受が認められず、そのまま廃止された。
また同年には、川崎駅前 - 桜本でトロリーバスの運行を開始している。しかし、モータリゼーションの波や設備更新、経営合理化などの影響から、まず1967年にトロリーバスが、1969年には市電が廃止され、バス専業となった。
その後は先発の臨港バス・東急バス、川崎市内に進出してきた後発の小田急バスと競合しながらも路線網を拡充し、バス路線網は現在に至っている。
なおほかに川崎市内に乗り入れる一般路線を持つバス事業者は、京浜急行バス、神奈川中央交通、横浜市交通局がある。ただし、京浜急行バスは基本的に川崎区と東京都大田区とを結ぶ路線のみで、神奈川中央交通は麻生区の市バス営業エリア外での運行がほとんどである。横浜市交通局は横浜駅 - 川崎駅西口など一部路線が幸区を走行する。
このほか、1960年代の政府答申に基づき、1996年頃より川崎駅 - 新百合ヶ丘駅間の川崎市南北の拠点都市をつなぐ市営地下鉄「川崎縦貫高速鉄道」の整備が議決され、国の事業許可を得て着工に至ったが、2003年の一時的な川崎市の財政悪化を受けて、環境影響調査後の事業続行を中断した。
その後、当初計画で取得した新百合ヶ丘駅 - 元住吉駅の免許を廃止し、新百合ヶ丘駅 - 武蔵小杉駅の計画が進められ、22年で償還可能との試算がなされたが、2012年度で同事業の会計を閉鎖すると、それまで市営地下鉄建設を選挙公約として再選されてきた阿部孝夫市長(当時)が発表した。
川崎市交通局は2006年度より、「川崎市バスニュー・ステージプラン」を導入している。これは経営状況を改善するため、勤務条件の見直しや嘱託乗務員の採用などのほか、共同運行路線・競合路線を民間事業者へ移譲し、営業所の管理業務を民間委託することで経費節減を図るものである。
これにより、共同運行している向01系統、競合している溝03系統を東急バスに移譲し、競合により利用者の少ない溝04および溝05小杉線・等々力線の運行区間短縮を行った。
また2007年4月より、上平間営業所を川崎鶴見臨港バス子会社の臨港グリーンバスに管理業務委託した。結果として近年赤字続きであった交通局バス部門も、2005年度はわずかながら黒字に転換するなどの効果が出ている。
この政策はその後も引き続き実施され、2011年4月1日には鷲ヶ峰営業所・井田営業所の一部路線を、新設の菅生営業所(旧・菅生出張所)(現:鷲ヶ峰営業所菅生車庫)へ移管するとともに、神奈川中央交通子会社の相模神奈交バス(現:神奈川中央交通東)へ運行管理を委託した。なお、2017年3月25日をもって菅生営業所の管理委託が解除され、引き換えに井田営業所が同社に管理委託されている。
2013年5月1日には、川崎鶴見臨港バスと共同運行していた川03系統を臨港バスへ移譲し、これにより余剰となった車両を川04・川05・川07系統の増発に回した。
2021年3月1日には、共同運行していた新10系統を小田急バスに移譲し、同時に同社との共通定期券の取り扱いを終了した[3]。なお、2018年10月1日に新設された鷺31系統(小田急の他、東急バスとも共同運行)は日中のみの運行で運行本数が少ないこともあり、新設当初から共通定期券の取り扱いはない。
詳細は公式サイト「川崎市バス 発売窓口」を参照。
詳細および最新の情報は、川崎市公式サイト「川崎市交通局 市バス 運賃」を参照。
均一料金制を採用しており、運賃は大人220円・小児110円(現金・IC同額、2022年10月1日から[注釈 1])。ただし深夜バスは、大人440円・小児220円。川崎病院線は大人・小児とも支払い方法にかかわらず100円[9]。かつて運行していた臨時快速バス「ミューザ」は支払方法に関わらず大人420円・小児210円、2022年9月30日までは、た83系統でたまプラーザ駅で乗降する場合は支払方法に関わらず大人220円・小児110円[10]、乗降方式は前乗り後降りである。
深夜普通乗車料金は先に記したとおりだが、一日乗車券及び定期乗車券を持参する場合には、半額で利用することが出来る。[11]。
PASMOに関しては、2007年3月18日のサービス開始と同時に、東京都交通局(都営バス)などとともに全線で提供開始された。PASMOやSuicaの利用履歴には「川崎市B」と表示・印字される。
基本的に1乗車毎に運賃の支払いが必要となるが、例外的に乗り継ぎの系統が限定[12]されるものの、市民の通院の便宜を図るため、井田営業所 - 川崎市立井田病院、鷲ヶ峰営業所 - 聖マリアンナ医科大学の乗り継ぎの場合に、申し出により一乗車となる扱いがある[13]。
また西菅線では、本線と支線を城下(京王稲田堤駅)停留所で乗り継ぐ場合には、乗り継ぐ前の車内で乗継券を半額で購入することができる扱いがある[14]。
2007年11月26日より、一日乗車券と同様に、定期券情報をICカードに書き込んだIC定期券を全線で導入した。なお、6ヶ月定期券および6ヶ月の端数日付通学定期乗車券はIC定期券でのみ発行される[15]。
環境定期制度を実施しており、通勤定期券所持者に同伴する同居の家族(条文では2親等以内の親族)は、土日祝日に半額料金で利用できる[16]。
一日乗車券も存在し、大人550円(小児280円)に設定されている(深夜バス・快速ミューザはこのほかに大人220円・小児110円の運賃が必要)。
また他社局ではあまり類を見ないと思われる「一日家族乗車券」も設定されていた。料金は800円で、一回の乗車につき同居の家族(条文では2親等以内の親族)が大人・小児合わせて3人まで、一日何回でも利用できた。ただし土日祝日とお盆、年末年始以外は1人でしか利用できなかった[注釈 2][17][注釈 3]。
なお、家族一日乗車券は発売、使用共に終了したため現在利用することは出来ない。
一日乗車券については、PASMO導入以降はPASMOやSuicaで利用できる。家族乗車券は当面従来どおり磁気券のままの予定。なお、磁気式一日乗車券は2010年6月30日をもって発売を終了、同年10月31日をもって利用を終了した。利用終了翌日である11月1日から5年間、払い戻しの取扱いを実施している[18][19][20]。
ほかに障害者向けとして、特殊一日乗車券(大人200円・小児100円)が磁気式で運用されていた[21]。ただし、IC一日乗車券や家族一日乗車券と違い車内販売は行っておらず、各営業所または川崎・溝口の販売窓口にて各種障害者手帳などを提示の上、現金で購入する必要がある。なお、定期券販売を他社に委託している武蔵小杉案内所(東急バス)・新百合ヶ丘案内所(小田急バス)での販売は行っていない。
なお2011年9月3日〜12月31日まで「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム開館記念乗車券」としてスクラッチ式の一日乗車券が発売された。料金は発売時点のIC一日乗車券と同じ大人400円、小児200円。利用期間は2011年9月3日から2012年3月31日まで。
かつて横浜市内の高田町・西原で乗降する場合には、横浜市内均一運賃が適用され、乗車時に乗務員に行き先を告げる申告制運賃となっていたが、横浜運賃取り扱いは2007年2月28日に廃止され、同年3月1日からは川崎市内のみの利用と同額になった。なお2007年の時点では川崎運賃は大人200円・小児100円、横浜運賃は大人210円・小児110円で、横浜運賃の方が10円高かった。
また、横浜市交通局発行の地下鉄・バス共通「マリンカード」(発売終了)も利用可能であった(ただし、青色の「共通カード取扱車」ステッカーが貼られている車両のみ)。
川崎市バスにおけるバス共通カードの取扱いについては、2010年6月30日をもって発売を終了、同年10月31日(ただし川崎市バス以外の社局での利用については同年7月31日)をもって利用(川崎市バス専用カード及びマリンカードを含む)を終了した。川崎市交通局発行のバス共通カードについては、利用終了翌日である11月1日から5年間、手数料なしで払い戻しの取扱いを実施している[18][19][20]。
このほかに交通局の制度ではないが、高齢者・障害者の社会参加を促進するため、川崎市の制度として以下の福祉乗車制度があり、市内の路線バス運賃が減免される。詳細は脚注リンクおよび、川崎市公式サイト「障害者の交通に関する助成・割引等」を参照。
対象路線は川崎市交通局だけではなく、川崎市内を運行する民営バスも対象となる。なお市内を通行する路線であっても、横浜市営バス、コミュニティバス(稲城市iバス)、高速バス、空港連絡バスは対象とならない[22][23]。
市内に住民登録する70歳以上の高齢者に対し、「高齢者特別乗車証明書」を発行している。これを提示して乗車することで運賃が半額になる。またこれを提示して「川崎市高齢者フリーパス」を有料で購入することもでき(東京都のシルバーパスに相当するもの)、その場合は定額で乗り放題となる[22]。
また障害を持つ高齢者(「高齢者特別乗車証明書」および各種障害者手帳などを所持する者)は、「高齢者福祉パス」を無料で受けることができる。利用方法は「川崎市高齢者フリーパス」と同様である[24]。
障害者に対しては、以前は市内で利用できる「ふれあい回数乗車券」「市バス特別乗車証」「民営バス定期券」が発行されてきたが廃止され、無料乗車証「川崎市ふれあいフリーパス」に一本化された。市内在住の障害者(身体障害者・知的障害者・精神障害者)は、市で定める要件を満たす場合に交付が受けられる。また、第一種身体障害者と12歳未満の第二種身体障害者または知的A1またはA2と12歳未満で第二種の介護者は手帳を提示すると割引運賃が適用される[23]。
なお、障害を持つ70歳以上の高齢者は「川崎市ふれあいフリーパス」を受けることができず、前述の「高齢者福祉パス」を受けることとなる一方で、無料で交付され乗車できるという点では違いがない[22]。
身体障害者・知的障害者本人が、それぞれ身体障害者手帳・療育手帳を提示すると割引運賃が適用される。介護人は、手帳に「第一種」または12歳未満で「第二種」と記載している場合に限り割引が適用される。[25]。
かつて川崎市交通局では地域振興策として、市内に工場があったいすゞ自動車(川崎区殿町のいすゞ川崎工場、2004年閉鎖)、三菱ふそう(中原区)の2社の車両を全営業所で導入していた[4]。いすゞ車は純正車体と富士重工製車体[4]、三菱車は呉羽車体を採用していた[4]。
エアロスターの車体は三菱ふそうバス製造(当時:三菱自動車バス製造)に一本化されるまでは、呉羽自動車工業(のち新呉羽自動車工業)製車体のエアロスターKを導入していた。
公害が深刻な社会問題となった川崎市では低公害車の導入に積極的に取り組み[4]、1991年に日野・ブルーリボンHIMRの試験運行に参加したことを契機に、1993年からは日野自動車製の車両導入が再開された[4]。1994年のCNG車導入に際してUA試作CNG車を導入したことにより、日産ディーゼル(現:UDトラックス)製の車両も導入されるようになった[4]。その後は指名競争入札制度により、国産ディーゼル4社の車両が導入[4]されるようになった。日野車は純正車体[4]、日産ディーゼル車は富士重工製車体を採用していたが[4]、富士重工のバス架装事業撤退後は西日本車体工業製の車体に切り替えられた[4]。
2009年までは観光・高速バスタイプの車両を保有していた。元はアクアライン高速バス用であったが、2004年の高速バス撤退後は貸切バスや、ミューザ川崎シンフォニーホールでのコンサート開催時に不定期運行される臨時バス「快速ミューザ」(運行経路は川崎駅 - 宮前平駅 - 新百合ヶ丘駅)専用車として使用されていた。高速車は、1997年のアクアライン開通時に導入された日産ディーゼル・スペースアロー2台(2009年除籍)と、2001年に横浜市交通局から中古購入した日野・セレガ1台(2006年除籍)の2種類で、ともに補助席付き60人乗りであった。その後「快速ミューザ」が運行される際は、かわさきノルフィンのラッピングが施された一般路線用の車両で運行された。
なお、車両整備のほとんどは自局の営業所内の整備工場で行っているが、一部は市内の自動車修理工場へも委託されている。
2024年2月28日、最後の日産製(4000番台)車両が引退したことにより、日産ディーゼル車は全廃となった。
車両の塗装は基本的に、上半分がスカイブルー、下半分が白の塗り分けとなっている。1972年に塗装を変更する際、当時は公害のイメージが強かった川崎を、公害のない青い空と白い雲のイメージにしようという願いを込めて制定されたカラーリングで、川崎市の清掃車も同じ色である。ただし、清掃車は1980年代後半にこのカラーリングに変更され、それ以前は上半分が薄い緑で下半分が黄色のカラーリングだった。
旧塗装は、川崎市と同じく市内に大規模工業地帯を有し、公害都市として知られていた尼崎市にかつて存在した公営バス・尼崎市交通局の昭和40年代までの購入車とよく似たカラーリングであった。
座席シートには、川崎南部・中部・北部を代表する観光施設である、川崎マリエン・川崎市市民ミュージアム・日本民家園の保存家屋の絵柄が描かれていた(高速・貸切車を除く)。しかし2007年度以降の購入車では座席の絵柄は省略されたため、その後の車両代替により消えつつある。
1997年から2009年まで在籍していた、元アクアライン高速バスの塗装は、エメラルドグリーンをベースに白い2本の弧と水玉模様が描かれていた。「快速ミューザ」に転用される際にも塗装は変更せず使用していた。
近年はラッピングバスも多数ある。2016年にはハローキティの川崎市バス・ナビゲーター就任を記念し、かわさきノルフィンとハローキティのコラボレーションラッピングバスが登場した。車両前面の川崎市章がキティのリボンに差し変わっている。
2007年3月18日にはPASMOが導入された。これにより順次小田原機器製の運賃箱に置き換えを行い、3月までに全車両への置き換えが完了した。
車内は一般的な前向き座席で、優先席は横向き座席となっており、優先席部分の吊革はオレンジ色となっている。2009年度購入車から、窓ガラスにUVカットのグリーンガラスを採用している。
従来は無線機が設置されていなかったが、2013年現在では運行管理体制強化の一環として、全車両に非常時連絡用無線機が運転席に設置され、営業所と乗務員との間で連絡をする際に使用されている。
中扉のブザーは一般的な一打点式だが(一部の日野車と三菱ふそう車はスピーカーや音色が異なる。乗降時には運転席でもブザーが鳴る)、2011年度以降の購入車ではチャイム音を採用し、ドア開閉ランプも装備している。
従来はLED式・時刻表示付きの車内案内表示装置を装備していたが、2012年4月以降は液晶式の車内案内表示装置への交換が進められ、年内に交換が完了し、2012年度購入の新車では最初から装備している。これにより多言語表示が可能となり、行先や停留所名などが英語・中国語(簡体字)・韓国語(ハングル)でも表示されるようになった。同時に自動放送のアナウンスも更新され、駅など主要バス停発着時には行先などの英語放送が追加され、放送の声も変更されている。
2021年度導入の3042号車より、白色LEDを行き先表示器に採用している。
川崎市交通局の車両番号は、アルファベット1文字と、4桁の数字で構成される。貸切専用車はメーカーを問わず3桁で、500番台が付与される。付番規則は以下のとおり[26]。
例の場合、Sは塩浜営業所、4000番台は日産ディーゼル車の低公害車であることを示す。
川崎市交通局で除籍された車両の多くは、日本国内の地方事業者に譲渡されている。2000年以降、神奈川県を含めた首都圏が自動車NOx・PM法による排出ガス規制強化地域に指定され、車両の使用年数が短くなったことなどから同年以降増加し、譲渡先は北海道から沖縄県まで広範囲に存在する。さらにミャンマー・インドネシア・スリランカなど海外にも輸出されている。
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