奎宿(けいしゅく)、二十八宿の一つで西方白虎七宿の第1宿。距星はアンドロメダ座ζ星またはη星と推定される[1][注 1]。江戸時代に「トカキボシ」と訓をあてた例があるが、とかきぼしはδ、β、γの3星の並びを喩えたものとされる[6][7]。
星官
主体となる星官(星座)としての奎宿はアンドロメダ座のη、ζ、ι、ε、δ、π、ν、μ、βの9星と、うお座の76番、τ、ι、ν、φ、χ、ψ1の7星によって構成される。
なお、奎宿の距星は時代と共に変化しており、アンドロメダ座ε星であったが、唐の開元年間に行われた観測ではアンドロメダ座δ星、明の崇禎年間の観測ではアンドロメダ座η星であった。[要出典]
天区内の星官
奎宿には9つの星官がある。
暦注
神事普請・柱立が吉といわれる。
脚注
注釈
- ^ 日本の資料の多くでは ζ And としている[2][3][4][5]が、中国の伊世同『中西対照恒星図表』(1950)では η And とする。なお、同じく距星が同定されていない星宿としては参宿がある。
出典