カシオペヤ座δ星は、カシオペヤ座の恒星で3等星。
特徴
アルゴルと同じく食変光星で、1.26年の周期で変光する[5]。誕生からおよそ6億年が経過しており、あと1000万年程度で巨星化するものと考えられている[5]。
名称
学名はδ Cassiopeiae(略称はδ Cas)。固有名ルクバー[2] (Ruchbah[3]) は、アラビア語の名詞 ركبة(rukbah ないしは rukba, ルクバ, 「膝(ひざ)」の意)が由来で、この星の古くからのアラビア語名
ركبة ذات الكرسي
Rukbat Dhāt al-Kursī, ルクバト・ザート・アル=クルスィー
実際のアラビア語発音:rukbatu dhāti-l-kursī(ルクバトゥ・ザーティ・ル=クルスィー)
意味: 「椅子に座った婦人のひざ」(直訳は「椅子を持つ女性のひざ」「椅子の女性のひざ」)
にちなむ[7]。
いて座α星の固有名ルクバト(Rukbat)も同じく ركبة(rukbah ないしは rukba, ルクバ, 「膝(ひざ)」の意)に由来している。
2016年8月21日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Ruchbah をカシオペヤ座δ星の固有名として正式に承認した[3]。
脚注
注釈
- ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
- ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
出典