夏雲ノイズ
『夏雲ノイズ』(なつぐもノイズ)は、スキマスイッチの1枚目のオリジナルアルバム。
解説
- 初回生産限定盤・通常盤の2種同時発売。初回盤にはDVDが付属されている。また、紙ジャケット仕様。 2018年のユニバーサルミュージック移籍時に「スキマスイッチ」までのアルバムと一緒に再発されている
- 表紙のイラストは塩田雅紀が担当。
- アルバムのタイトルについては「2つの相反する言葉を合わせた造語をタイトルにしたかったので…“美しいメロディ”に“ちょっと?な歌詞”や、スキマスイッチの2人も相反するような存在だという事もあって。ノイズはセミの鳴き声のように“あるとちょっとウルサイけど、ないと凄く寂しいもの”のような愛着の沸く感じにこのアルバムがなって欲しかったので」と語っている[2]。
- もともとは曲(後の「雨待ち風」)のタイトルであったが、当時のチーフディレクターが「夏雲ノイズ」というタイトルを気に入っていたため、本作のタイトルとして使われることとなった[3]。
- また、アルバムのタイトルはインディーズ時代の曲名から来ており、2001年発売のミニアルバム「僕の話」および「POPMAN'S WORLD〜All Time Best 2003-2013〜」ボーナスCDに収録されている。
- 本作の制作にあたっては「ピアノを全面に使う」「エレキギターは使わない」などの縛りを設けていた[4]。
収録曲
通常盤・初回限定盤(CD)全作詞・作曲・編曲: スキマスイッチ(プロデュース)。 | # | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「螺旋」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 2. | 「ふれて未来を」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 3. | 「桜夜風」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 4. | 「view」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 5. | 「きみがいいなら」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 6. | 「ドーシタトースター」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 7. | 「君の話 〜エヴォリューションMix〜」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 8. | 「僕の話」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 9. | 「種を蒔く人」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 10. | 「キミドリ色の世界」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 11. | 「えんぴつケシゴム 〜overture〜」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 12. | 「奏(かなで)」 | スキマスイッチ(プロデュース) | スキマスイッチ(プロデュース) | | 合計時間: | |
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楽曲解説
- 螺旋
- ピアノリフの曲を作ろうというところから出来上がった楽曲[4]。
- イントロは「君の話」のリミックス制作中に、常田が遊びで弾いたフレーズが基となっている[4]。
- 大橋は、当時良く聴いていた「クラムボンの影響もあるだろう」と語っている[4]。
- 常田が初めてブラスアレンジをした楽曲[4]。
- 歌詞を作るにあたっては「エロス感を出そうとしていた」と語っている[4]。
- 常田は「一回聴いただけじゃ分からない要素を入れた楽曲を一曲目にしたいと考えていた」と語っている[4]。
- 2012年に実施された、5thアルバム『musium』までの楽曲を対象としたファン投票で6位となり、ベスト・アルバム『DOUBLES BEST』に収録された。
- ふれて未来を
- 桜夜風
- 山崎まさよしがパーカッションおよびアコースティックギターで参加している[2]。
- この曲のレコーディング中、二人がパソコンでアレンジしているのを見た山崎から「現場の音を大事にした方が良い」とアドバイスをもらい、壺を叩く音や箒を掃く音を取り入れることとなった[4]。
- 大橋は「ちゃんとしたはっきりとしたサビがない感じが好き」と語っている[4]。
- view
- メジャーデビューシングル
- シングルに収録されているものとは異なるアレンジとなっている。
- きみがいいなら
- 大橋曰く「That'sシンタワールド」な楽曲[4]。
- 後のインタビューで「アイドルの追っかけの男の子」の曲であることを明かしている[4]。
- 過激な歌詞が当時話題になり、事務所に投書が届いたことを後のインタビューで明かしている[4]。
- 17thシングル「ユリーカ」にライブバージョンが収録されている。
- ドーシタトースター
- 大橋が作ったメロディを常田が気に入り形にした楽曲[4]。
- 常田の作った叩き台を見た大橋は「こんな女々しい曲は歌えない」と嫌がったが、常田の強い意向により収録が決まった[4]。
- タイトルは奥田民生の「ガソリンガタリン」に影響を受けたもの[4]。
- 4thシングル「冬の口笛」に弦楽器でアレンジされたバージョンが収録されている。
- 君の話 〜エヴォリューションMix〜
- ミニアルバム『君の話』収録曲「君の話」をアレンジしたもの。
- 僕の話
- 「「君の話」のアンサーソング的なタイトルにしたが、歌詞はいっさい関係ない」と語っている[4]。
- 60,70年代のソフトロックにハマっていた頃に作った楽曲で、KIRINJIの影響を受けている[4]。
- 楽曲の叩き台は大橋が担当[4]。
- 当時の「全部サビにしたい」という想いが強く出ている楽曲で、後のインタビューで大橋は「メロディ過多」と表現している[4]。
- 2ndシングル「奏(かなで)」にはデモ音源にアレンジを加えたものを「僕の話 -プロトタイプ-」として収録されていた。
- 種を蒔く人
- キミドリ色の世界
- えんぴつケシゴム 〜overture〜
- 「ケシゴム三部作」の第二部の曲。6thシングル「雨待ち風」収録曲「青春騎士」、9thシングル「アカツキの詩」収録曲「君曜日」とこの曲で三部作となっている。
- ビートルズの影響を受けている[4]。
- 大橋は「アルバム収録曲で一番レコーディングが大変だった」と語っている。
- 「〜overture〜」について
- 短いピアノソロの楽曲。
- 常田が渋谷駅でサンプリングしてきた音声も収録されている。
- 「えんぴつケシゴム」と同じトラックに収録されており、ブックレットに制作上の都合により頭だしができない旨が記載されている。
- 後のインタビューでは「アルバムを通して聴かないと流れないようにしたかった」と語っている[4]。
- 奏(かなで)
初回特典DVD収録内容
- -Interview- 夏雲ノイズ編[5]
- -Interview- ビデオクリップ編[5]
- -video clip- 「view」[5]
- -video clip- 「君の話」[5]
- -video clip- 「奏(かなで)」[5]
- -video clip- 「ふれて未来を」[5]
参加ミュージシャン
- 螺旋
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment, Brass Arrange
- 沖山優司:Bass
- 佐野康夫:Drums
- 若森さちこ:Percussion
- 山本拓夫:Tenor Sax
- 西村浩二:Trumpet
- 村田陽一:Trombone
- ふれて未来を
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment, Strings and Brass Arrange
- 沖山優司:Bass
- 古田たかし:Drums, Percussion
- 弦一徹ストリングス:Strings
- 山本拓夫:Tenor Sax
- 西村浩二:Trumpet
- 木幡光邦:Trumpet
- 広原正典:Trombone
- 桜夜風
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment
- 山崎まさよし:Acoustic Guitar, Chorus, Pot, Ho-ki
- view
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment, Strings Arrange
- 渡辺等:Bass
- 佐野康夫:Drums
- 岩戸有紀子:Violin
- 大沼幸江:Viola
- 住友紀人:Strings Arrange
- きみがいいなら
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus
- 常田真太郎:Piano, Treatment
- 渡辺等:Bass
- 佐野康夫:Drums
- ドーシタトースター
- 君の話 〜エヴォリューションMix〜
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment
- 渡辺等:Bass
- 佐野康夫:Drums
- 若森さちこ:Percussion
- 山本拓夫:Flute
- 僕の話
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment
- 伊藤健太(ゲントウキ):Bass
- 笹井享介(ゲントウキ):Drums
- 山本拓夫:Flute
- 種を蒔く人
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment
- 伊藤健太(ゲントウキ):Bass
- 田村玄一:Pedal Steel
- キミドリ色の世界
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Wurlitzer, Other Instruments, Treatment, Strings Arrange
- 三浦 "JAY" 剛 (DOWN 2 EARTH):Bass
- 鈴木英哉 (Mr.Children):Drums
- 若森さちこ:Percussion
- えんぴつケシゴム
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar, Fake Piano, Bass, Drums, Percussion
- 常田真太郎:Chorus, Real Piano, Organ, Drum Fill, Percussion, Treatment
- 松田龍太:Fill Selector
- 西川友絵:Chorus, Nice Assist
- 増田 "Life Like" 敦:Chorus, Percussion, Hand Clap
- 坂田 “シャンシャン♪タンバリン” 厚子:Chorus, Percussion, Hand Clap
- 長谷川 "TSUU" 都:Chorus, Percussion, Hand Clap
- 半田 “おはん” 悠:Chorus, Percussion, Hand Clap
- 奏(かなで)
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatment, Strings Arrange
- 馬場一嘉:Acoustic Guitar
- 沖山優司:Bass
ライブ映像作品
他のアルバムへの収録
脚注
注釈
- ^ a b 初回限定盤特典映像
- ^ a b c d e f メドレーの中で演奏。
- ^ ファンクラブ限定盤では、Day1とDay2のアレンジが異なるそれぞれの演奏を収録。
- ^ a b ベストアルバム『POPMAN'S WORLD -Second-』DELUXE盤の特典Blu-ray
- ^ 初回盤特典DVDに収録。
- ^ メドレーの中で演奏。
- ^ COILとのコラボレーション
- ^ 「スキマスイッチ TOUR POPMAN'S CARNIVAL vol.2 FINAL in KUMAMOTO」のライブ映像。9th『Hot Milk』と10th『Bitter Coffee』のファンクラブ限定盤に特典映像として付属。
- ^ セルフカバーバージョン
- ^ 2012年に実施されたファン投票で6位となり収録。
- ^ 「スキマスイッチ TOUR 2012 “musium”」のライブ音源。『
- ^ 「きみがいいなら (from「TOUR 2012“musium”」)」として収録。
- ^ リアレンジバージョン
- ^ a b 「弦楽四重奏のための『ドーシタトースター』」として収録。
- ^ a b 僕の話 -プロトタイプ-」として収録。
出典
外部リンク
- SonyMusic
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