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この項目では、1930年に公開されたドイツの映画について説明しています。
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『嘆きの天使』(なげきのてんし、独: Der blaue Engel)は、1930年製作・公開のドイツの映画で、原作はハインリヒ・マンの長編作品。
紹介
ドイツ出身で、当時すでにハリウッドで監督としての名声を得ていた、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督を、当時のドイツで大物プロデューサーだったエーリヒ・ポマーが、ドイツ映画界最初期のトーキー映画の監督として招聘した。
ヒロインのローラ・ローラを演じたマレーネ・ディートリヒは、本作で国際的な名声を得た。
撮影現場では、ドイツ語と英語で撮影された。原作はハインリヒ・マンが1905年に発表した小説『ウンラート教授 : あるいは、一暴君の末路』[2]で、マン自身も本作の脚本制作に関与している[3]。
公開から約30年後の1959年、アメリカでエドワード・ドミトリク監督により同題の映画『The Blue Angel(邦題:嘆きの天使)』としてリメイクされ、ヒロインのローラをスウェーデン出身の女優メイ・ブリットが演じた。
ストーリー
イマヌエル・ラート教授は融通の利かない謹厳実直な英語の教授だった。そして、彼の毎日は変化のない退屈なものであった。今日も悪戯好きの悪童学生を叱りつけながら講義を進める。
その日、学生の一人が授業中に絵葉書を落して、それを見た教授はあまりの品の無いいかがわしさに仰天した。それは街のキャバレーに巡業に来ている歌妓舞踊団の踊り子の絵葉書で、いかがわしい遊びに誘うものであった。教授は学生達が酒と女の誘惑に負ける事を深く悩み、心配するのであった。
その晩、教授はその事実を確かめるべく責任上から意を決して、生まれて初めてキャバレーの扉を開く事となる。喧噪のなかで戸惑う教授の姿を認めた不良学生は直ぐに逃げ出し、教授は絵葉書に描かれた踊り子のローラの部屋に案内される。あまりに謹厳実直で生真面目な教授は団員達から驚かれながらも、興味をひかれたローラから歓待される。不良学生を見つけて取り逃がしてしまった教授はローラに不思議な魅力を感じながらも、酔客のトラブルに巻き込まれて帽子を忘れて帰っていく。帰る先は殺風景な書籍に囲まれた部屋に、寒々とした寝台がポツンとあるだけであった。
キャスト
リメイク版
作品の影響・評価
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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