伊島(いしま)は、徳島県阿南市伊島町にある島。集落地を除く全域が室戸阿南海岸国定公園に指定されている[1]。
地理
四国最東端の蒲生田岬の東方6kmの紀伊水道の中に位置する[1]。伊島の西方には前島と棚子島があり、現在はどちらも無人島である。
島の地質は砂岩からなる[1]。島の面積の約75パーセントが山林となっており、集落は西方の前島との間にある水道に面する約2ヘクタールの平地に存在する[1]。
人口
61世帯、115名(2023年5月31日時点)[2]。なお、1990年3月31日時点では279名であり、当時に比して過疎化が進行している[3]。
沿革
承応3年(1654年)、神野惣右衛門が領主・森甚五兵衛の命により移り住む。
元治元年(1865年)12月20日、集落のほとんどを消失する火事が起こる[注釈 1]。復興するも、明治16年(1883年)に再び火災が起こり大半が消失する。
平成13年(2001年)12月27日、「伊島および周辺沿岸」が日本の重要湿地500に選定される[7]。
施設
交通アクセス
- 本土との交通手段は伊島連絡交通有限会社が運営する伊島・答島航路のみである[8]。本土の阿南市津乃峰町の答島港と伊島漁港の間を、連絡船「みしま」(2020年建造、軽合金船19トン)が一日三往復している(所要時間30分)[8]。答島港の最寄り駅は、牟岐線の阿波橘駅である。
脚注
注釈
- ^ この火災を始めとする諸災害により、島に関する古い文献はその大半が消失したとされる。
出典
参考文献
外部リンク