「レミニス」(Reminisce)はメアリー・J. ブライジのシングル。デビュー・アルバム『ホワッツ・ザ・411?』(What's the 411?)からの3枚目のシングルとして1992年10月に発売され[1][注釈 1]、翌1993年2月6日付のビルボード・R&Bチャートで6位を記録した[2][3]。
メアリーのボーカルはしばしば、悲痛な叫びが歌に投影されていると指摘され「あたかも心の傷口から血を流しているかのような」とも形容されるが[4][3][5][6]、この「レミニス」の艶やかに響くソウルフルな歌声もどこか哀愁を帯びており、多くのヒップホップの攻撃性の背後にある喪失感やメランコリーの要素が暗示されている楽曲だとも言われている[7]。
作詞はケニー・グリーン(英語版)、作曲はデイヴ"ジャム" ホールが手掛け[8][9]、サンプリングにはMC・ライト(英語版)の1989年の曲「ストップ、ルック、リッスン」(Stop, Look, Listen)のリズムが使われている[1]。
リミックス・バージョン
1993年12月にリリースの『ホワッツ・ザ・411? リミックス』(What's the 411? Remix)に収録された再プロデュースともいえるリミックス・バージョンは、パフ・ダディことショーン・パフィ・コムズのプロデュースにより、フィーチャリング・ラッパーにC.L.スムース(英語版)を迎え、原曲と同じニューヨーク市のザ・ヒット・ファクトリースタジオでレコーディングされた[9][10]。
サンプリングもC.L.スムースとピート・ロック(Pete Rock & CL Smooth)の1992年の曲「ゼイ・レミニス・オーヴァー・ユー (T.R.O.Y.)」(They Reminisce Over You (T.R.O.Y.))が基調として採用されており、原曲よりも躍動感のあるナンバーに仕上がっている[9][10]。
チャート記録
週間
年間
脚注
注釈
出典
参考資料
- ホワッツ・ザ・411? (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1992. UPTD-10681。 - 輸入盤
- ホワッツ・ザ・411? リミックス (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1993. MVCM-433。
- マイ・ライフ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1994. MVCM-496。
- ザ・ツアー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1998. MCAD-11848。 - 輸入盤
- メアリー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 1999. MVCA-24168。
- バラッズ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2000. UICC-1009。
- ノー・モア・ドラマ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2001. UICC-1020。
- ザ・ブレイクスルー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2005. UICF-1064。
- リフレクションズ~ア・レトロスペクティブ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2006. UICF-1083。
外部リンク
ミュージックビデオ
Stop, Look, Listen - YouTube
ミュージックビデオ
They Reminisce Over You (T.R.O.Y.) - YouTube
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アルバム |
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スタジオ・アルバム | |
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企画アルバム・ベストアルバム | |
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サウンドトラック・アルバム | |
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ライブ・アルバム | |
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シングル |
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スタジオ・アルバム収録 (■印はシングルカットでない チャートイン曲 ◎印はサントラ提供曲) |
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アルバム未収録 | |
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企画・ベストアルバム収録 (◎印はサントラ提供曲) |
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サウンドトラック収録 |
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参加楽曲 |
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サントラ曲・トリビュート曲 ★印はシングルあり ☆印は自作アルバム収録あり (括弧内は映画・ドラマ名) |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 |
- 「キャント・ビー・ライフ」(Can't Be Life) (『ボディカメラ』)
- 「イッツ・オール・ラヴ with ジャスティン・ティンバーレイク、アンダーソン・パーク、ジョージ・クリントン」(It's All Love with Justin Timberlake, Anderson .Paak, George Clinton) (『トロールズ ミュージック★パワー』)
- 「ジャスト・シング with ジャスティン・ティンバーレイク、アンダーソン・パーク、キーナン・トンプソン、ケリー・クラークソン」(Just Sing with Justin Timberlake, Anderson .Paak, Kenan Thompson, Kelly Clarkson) (『トロールズ ミュージック★パワー』)
- 「アトミック・ドッグ ワールドツアー・リミックス withジョージ・クリントン、パーラメント/ファンカデリック(英語版)、アンダーソン・パーク」(Atomic Dog World Tour Remix with George Clinton, Parliament-Funkadelic, Anderson .Paak) (『トロールズ ミュージック★パワー』)
- 「イッツ・オール・ラヴ (ヒストリー・オブ・ファンク) withアンダーソン・パーク、ジョージ・クリントン」(It's All Love (History of Funk) with Anderson .Paak, George Clinton) (『トロールズ ミュージック★パワー』)
- 「ジャスト・シング (トロールズ・ワールドツアー) with ジャスティン・ティンバーレイク、アナ・ケンドリック、アンダーソン・パーク、ケリー・クラークソン、キーナン・トンプソン、ジェームズ・コーデン、レイチェル・ブルーム(英語版)、アンソニー・ラモス、Red Velvet、アイコナ・ポップ、サム・ロックウェル」(Just Sing (Trolls World Tour) with Justin Timberlake, Anna Kendrick, Anderson .Paak, Kelly Clarkson, Kenan Thompson, James Corden, Rachel Bloom, Anthony Ramos, Red Velvet, Icona Pop, Sam Rockwell) (『トロールズ ミュージック★パワー』)
- 「シー・ホワット・ユーヴ・ダン」(See What You've Done) (『Belly Of The Beast』)
- 「ウェン・アイ・キャント・ドゥ・ベター」(When I Can't Do Better) (『The Color Purple』)
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客演(フィーチャリング)曲 ★印はシングルあり ☆印は自作アルバム収録あり (括弧内は共演者と収録アルバム) |
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自伝映画 | |
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