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レクリエーショナル・ビークル (アメリカ英語: Recreational Vehicle)は、自動車のカテゴライズの一つ。
海外におけるRV
英語の原義としては、日本語で「キャンピングカー」と呼ばれる自動車に相当する。 →「キャンピングカー」
欧米では人や物を運ぶためでは無く、住むための車は馬車の時代からある伝統的なもので、特に北米開拓において重要な役割を果たした。
日本におけるRV
日本では後述のように、1980年代後半頃(昭和末期)からSUV、ステーションワゴン、ミニバンなど、概して言えば「屋外レジャー向けの乗用車」をひとまとめにする言葉として使われた。だが、2010年代以降にこの語が使われる場合、ほぼSUVと同義となることもある。
公共交通機関の発達に比べて自動車の普及が進まなかった日本では、中長期間に渡って自動車の中で寝泊りしながら旅行をするオートキャンプの習慣が定着していなかったことや、保管場所、車検、保険、道路交通法などの問題からキャンピングカーの需要は欧米に比べて少ない。そのため「RV」は、1980年代以降のレジャー向け車種の流行とともに、レジャー、レクリエーション用途向けの車全般(クロスカントリーカー/オフローダー、SUV、ステーションワゴン、ワンボックスワゴン、後にはミニバンやトールワゴンなども)を広く指す用語として用いられるようになった[1]。最初のうちは「クロカン」のようなSUVに対して用いられていたが[2]、商業的・文化的な事情もあり、幅広く捉えるようになった[3]。1990年代のRVブームは凄まじく、一般的な乗用車にグリルガード、ルーフレール、背面スペアタイヤ(あるいはスペアタイヤカバー風収納ボックス)などを取り付けてRVを名乗る車種が多く登場するなど[4]、RVの指す範囲は販売戦略と共に拡大されていった。
従来人気であったセダンやクーペを凌ぐボリュームに成長したこれらの自動車は、その後カテゴリの細分化が進み、例えば、「ステーションワゴン」はその市場の縮小と共にRVの呼び名が外れて元通りとなり、MPVやトールワゴンは「ミニバン」が一般的となり、「SUV」という用語も自動車メーカーのCMやマスメディアで一般的になっており、日本的な意味でのRVは死語と化した。ただし現在も「多目的レジャー車」、つまりSUVを指す単語としてメディアなどで見かけることがある[5] [6]。ダイハツ販売店では令和に入ってもRVを使い続けており[7][8]、日産レンタカーでの「RVクラス」は、SUVをレンタルする際の料金区分となっている。
なお正式なカテゴライズではないが、北米ではサッカー・マムズ・ビークル(Soccer Mom's Vehicle、サッカーの練習や試合に参加する息子を送り迎えする母親が乗る車=ミニバンや3列シートのSUV)という言葉が、かつての日本で言うRVの一つに相当する[9]。
その他のRV
単に楽しむことを目的に製造された車両や機械(バイクの一部やデューンバギー、スノーモービル、ボート、全地形対応車、サイド・バイ・サイド・ビークルなど)のことをレクリエーショナル・ビークルと呼ぶこともある[10][11]。
脚注
関連項目