ハープスター(欧字名:英語: Harp Star、2011年4月24日 - )は、日本の競走馬である。主な勝ち鞍は2013年の新潟2歳ステークス、2014年のチューリップ賞、桜花賞、札幌記念[1][2]。馬名の意味は「ベガ(こと座の一等星)の別名」で[6]、祖母ベガからの連想。
7月14日に中京競馬場の芝1400mの新馬戦で川田将雅を鞍上にデビューし、単勝1.8倍の1番人気に支持された[2]。後方待機から直線で抜け出し、勝利を飾った[7]。
8月25日に新潟競馬場で行われた新潟2歳ステークス(芝1600m)でも、単勝1番人気に推された[8]。レースでは再び後方を追走、直線入り口でも最後方であったが、直線だけで全馬を抜き去り、翌年の皐月賞に優勝するイスラボニータ[9]に3馬身差をつける圧勝で重賞初制覇を達成した[8]。
12月8日阪神競馬場で行われた阪神ジュベナイルフィリーズ(芝1600m)も単勝1.7倍の圧倒的人気での出走となった[2]。道中は再び後方を進み、直線では馬群を鋭く突くも勝ち馬レッドリヴェールにハナ差届かず2着となった[10]。
2014年初戦となったチューリップ賞は単勝1.1倍・支持率72.8%の圧倒的1番人気に推され、後方2番手から最後は2着に2馬身1/2の差を付けて圧勝した[11]。
4月13日の桜花賞では大外18番枠からのスタートとなった[2]。スタート後すぐに後ろに下げ、道中は最後方でレースを進めた[12]。4コーナーでも依然最後方のままであったが直線でメンバー最速となる上がり3ハロン32.9(推定)の末脚を使い[2]、他の17頭を全て抜き去り、最後は阪神ジュベナイルフィリーズで敗れたレッドリヴェールにクビ差をつけ優勝した[12]。ディープインパクト産駒はこの勝利で桜花賞4年連続優勝を達成し[13]、また管理する松田博資調教師にとっては桜花賞通算4勝目となった[12]。
しかし、次走の優駿牝馬(オークス)はいつものように後方からの競馬となり、最後の直線での追い込みにかけたものの先に抜け出したヌーヴォレコルトにクビ差及ばず2着に惜敗した[14]。レース後、落鉄しかけていたことが判明している[15]。その後、陣営は札幌記念をステップレースとして凱旋門賞へ挑戦することを表明した[15]。
8月24日の第50回札幌記念では、初の古馬との対決、特に5冠馬ゴールドシップとの対決は注目を集め[16]、そのゴールドシップに次ぐ2番人気に推された[17]。レースはトウケイヘイロー等が作ったハイペースの中、後方2番手で折り合い、第3コーナーで進出を開始、直線入り口で一気に先頭に立つと最後方から差を詰めるゴールドシップを3/4馬身抑え優勝[17][18]。2012年のフミノイマージンに次ぐ史上11頭目の牝馬の優勝、1992年のサンエイサンキュー以来22年ぶり2頭目の3歳牝馬の優勝となった[18]。
日本の牝馬として初挑戦となった凱旋門賞では後方から最後の直線で伸びたものの、仕掛けが遅れたことが影響し、6着でレースを終えた[19]。なお、日本の3歳牝馬による凱旋門賞出走は2023年現在唯一で、6着という結果はスルーセブンシーズ(2023年・4着)が現れるまで日本の牝馬の最高成績だった[20]。
11月30日、年内最終戦としてジャパンカップに出走[21]。故障したトレーディングレザーと接触するアクシデントもあり、最後の直線で伸びを欠き5着に敗れた[21]。
明けて4歳の初戦は京都記念に出走[22]。キズナとの初対決が注目を浴びたが[23]、見せ場なくラブリーデイの5着に敗れた[22]。この時、最後の直線コースで内側に斜行し、トウシンモンステラの進路を妨害したため、騎乗していた川田将雅騎手は開催4日間の騎乗停止処分を受けた。
次走は再び海外遠征を選択しドバイシーマクラシックへ出走[24][25]。イギリスのブックメーカーで1番人気に支持されるなど注目を集めたが[24]、最後の直線半ばで力尽き、大きく離された9頭立ての8着に終わった[25]。レース後、次走は牝馬路線へ戻りヴィクトリアマイルへ向かう事が陣営から発表されていたが、海外遠征から続く疲労が抜けないことが理由でこれを回避し、残りの春シーズンを全休することとなった[26]。その後の検査で種子骨靭帯炎も併発していたことが判明、関係者が協議した結果、現役を引退することになった[27]。引退後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬となる[28]。初年度の相手はキングカメハメハが選ばれた。
以下の内容は、netkeiba.comの情報[2]に基づくが、海外の競走については各競走に示した出典にも基づく。
→美浦・岩戸孝樹
→美浦・木村哲也
第1回 ソールレデイ
第2回 タイレイ / 第3回 ブランドソール / 第4回 バンナーゴール / 第5回 ミスセフト / 第6回 ヤマイワイ / 第7回 ブラウニー / 第8回 ハマカゼ / 第9回 ヤシマドオター
第10回 トサミツル / 第11回 ツキカワ / 第12回 スウヰイスー / 第13回 カンセイ / 第14回 ヤマイチ / 第15回 ヤシマベル / 第16回 ミスリラ / 第17回 ミスオンワード / 第18回 ホウシユウクイン / 第19回 キヨタケ
第20回 トキノキロク / 第21回 スギヒメ / 第22回 ケンホウ / 第23回 ミスマサコ / 第24回 カネケヤキ / 第25回 ハツユキ / 第26回 ワカクモ / 第27回 シーエース / 第28回 コウユウ / 第29回 ヒデコトブキ
第30回 タマミ / 第31回 ナスノカオリ / 第32回 アチーブスター / 第33回 ニットウチドリ / 第34回 タカエノカオリ / 第35回 テスコガビー / 第36回 テイタニヤ / 第37回 インターグロリア / 第38回 オヤマテスコ / 第39回 ホースメンテスコ
第40回 ハギノトップレディ / 第41回 ブロケード / 第42回 リーゼングロス / 第43回 シャダイソフィア / 第44回 ダイアナソロン / 第45回 エルプス / 第46回 メジロラモーヌ / 第47回 マックスビューティ / 第48回 アラホウトク / 第49回 シャダイカグラ
第50回 アグネスフローラ / 第51回 シスタートウショウ / 第52回 ニシノフラワー / 第53回 ベガ / 第54回 オグリローマン / 第55回 ワンダーパヒューム / 第56回 ファイトガリバー / 第57回 キョウエイマーチ / 第58回 ファレノプシス / 第59回 プリモディーネ
第60回 チアズグレイス / 第61回 テイエムオーシャン / 第62回 アローキャリー / 第63回 スティルインラブ / 第64回 ダンスインザムード / 第65回 ラインクラフト / 第66回 キストゥヘヴン / 第67回 ダイワスカーレット / 第68回 レジネッタ / 第69回 ブエナビスタ
第70回 アパパネ / 第71回 マルセリーナ / 第72回 ジェンティルドンナ / 第73回 アユサン / 第74回 ハープスター / 第75回 レッツゴードンキ / 第76回 ジュエラー / 第77回 レーヌミノル / 第78回 アーモンドアイ / 第79回 グランアレグリア
第80回 デアリングタクト / 第81回 ソダシ / 第82回 スターズオンアース / 第83回 リバティアイランド / 第84回 ステレンボッシュ
Lokasi Pengunjung: 18.189.141.3