インターグロリアとは、日本の競走馬、繁殖牝馬である。
主戦騎手は西園正都(現調教師)→福永洋一→樋口弘。
桜花賞・エリザベス女王杯の牝馬二冠を制し、古馬になってからも重賞3勝を挙げたほか、本馬以降にはヒシアマゾン・ダイワスカーレット・ブエナビスタ・ジェンティルドンナ・クイーンズリング・リスグラシュー・クロノジェネシス・サラキア・スターズオンアースの9頭しか達成していない牝馬による有馬記念連対(2着)を成し遂げるなどの活躍を見せた1970年代の中央競馬を代表する名牝の一頭である。
ハードバージ、ラッキールーラ、プレストウコウ、カネミノブら同世代の牡馬に負けない活躍をした、本馬とリニアクイン(優駿牝馬・京都金杯・神戸新聞杯2着・桜花賞3着)、アイノクレスピン(神戸新聞杯・優駿牝馬2着など)の1977年牝馬クラシック組の3頭は、前年のTTG三強になぞらえて牝馬三強と呼ばれた。
※馬齢は、旧表記(数え年)とする。
1976年に栗東の柳田次男厩舎に入厩。翌1977年に入り、デビュー前には牝馬の調教を施したが、飼葉食いが激しく、重め残りのまま新馬戦を迎えてしまい7着。その後牡馬並みの調教に切り替えると、新馬芝1400mをレコードタイム1分23秒9で大差勝ち、一躍クラシック候補に躍り出る。そしてそのまま新馬戦勝利から桜花賞まで3連勝。デビューから僅か2ヶ月余りでクラシックホースとなった。また当時すでに大馬主であった松岡正雄にとっても初めてのクラシック制覇であった。桜花賞優勝から東上するも体調を崩し、4歳牝馬特別(現・フローラステークス)が9着、優駿牝馬が14着と惨敗してしまう。夏場は休養し、秋初戦は京都牝馬特別(現・京都牝馬ステークス)が3着。11月のエリザベス女王杯を迎えた。4歳牝馬特別とオークスの敗退から長距離適性が疑問視され、1番人気アイノクレスピンと2番人気のリニアクインから離れた3番人気に支持される。レースは内ラチにぴったり張り付き、後方から最後の直線のみの瞬発力勝負でリニアクインに1/2馬身差で勝ち、距離不安を払拭。その後暮れの12月の阪神牝馬特別(現・阪神牝馬ステークス)を際どい差で勝ち2連勝して4歳シーズンを終え、優駿賞最優秀4歳牝馬を受賞した。
1978年に入り、4月のマイラーズカップまで2勝2着1回と安定した成績を残すが、武邦彦が騎乗した5月のオープン戦と6月の阪急杯に連続して6着と成績が振るわなかったため休養。秋に復帰して京都牝馬特別を不良馬場ながら5馬身差の1分36秒5と好タイムで勝ち、その勢いで暮れの有馬記念に挑戦。主戦を勤めた鞍上の福永洋一がエリモジョージに騎乗するため、厩舎の主戦騎手の樋口弘に乗り替わって望んだ。レースはメジロイーグルとエリモジョージの逃げ争いから2番手をキープ。最後の直線ではカネミノブには交わされるが、1馬身差の2着と大健闘した。有馬記念2着などの好成績から優駿賞最優秀5歳以上牝馬を受賞した。
1979年は3月に主戦の福永洋一が落馬事故で重傷を負ったため、以後結局引退まで樋口が手綱を取ることになった。この年は牡馬相手に分が悪くなり、中京記念が3着、連覇を狙ったマイラーズカップが2着。春のグランプリ、第20回宝塚記念は13頭立ての12着に敗退。秋に復帰して京都牝馬特別を連覇するが、有馬記念は4番人気で16頭立ての9着に敗退して引退した。
引退後はオーナー所有のインターナショナル牧場で繁殖牝馬となった。当時の人気種牡馬テスコボーイ、マルゼンスキー、トウショウボーイなどを種付けするが産駒成績は全く振るわなかった。12年連続して出産するものの、自身の体力が衰えて病弱となり、1995年6月3日に死亡した。 後継牝馬は3頭しかおらず、牝系子孫からも未だ活躍馬は出ていない。なお、インターナショナル牧場が規模を縮小した際にインターグロリアの血を引く馬は全て他の牧場に出されている。
第1回 ソールレデイ
第2回 タイレイ / 第3回 ブランドソール / 第4回 バンナーゴール / 第5回 ミスセフト / 第6回 ヤマイワイ / 第7回 ブラウニー / 第8回 ハマカゼ / 第9回 ヤシマドオター
第10回 トサミツル / 第11回 ツキカワ / 第12回 スウヰイスー / 第13回 カンセイ / 第14回 ヤマイチ / 第15回 ヤシマベル / 第16回 ミスリラ / 第17回 ミスオンワード / 第18回 ホウシユウクイン / 第19回 キヨタケ
第20回 トキノキロク / 第21回 スギヒメ / 第22回 ケンホウ / 第23回 ミスマサコ / 第24回 カネケヤキ / 第25回 ハツユキ / 第26回 ワカクモ / 第27回 シーエース / 第28回 コウユウ / 第29回 ヒデコトブキ
第30回 タマミ / 第31回 ナスノカオリ / 第32回 アチーブスター / 第33回 ニットウチドリ / 第34回 タカエノカオリ / 第35回 テスコガビー / 第36回 テイタニヤ / 第37回 インターグロリア / 第38回 オヤマテスコ / 第39回 ホースメンテスコ
第40回 ハギノトップレディ / 第41回 ブロケード / 第42回 リーゼングロス / 第43回 シャダイソフィア / 第44回 ダイアナソロン / 第45回 エルプス / 第46回 メジロラモーヌ / 第47回 マックスビューティ / 第48回 アラホウトク / 第49回 シャダイカグラ
第50回 アグネスフローラ / 第51回 シスタートウショウ / 第52回 ニシノフラワー / 第53回 ベガ / 第54回 オグリローマン / 第55回 ワンダーパヒューム / 第56回 ファイトガリバー / 第57回 キョウエイマーチ / 第58回 ファレノプシス / 第59回 プリモディーネ
第60回 チアズグレイス / 第61回 テイエムオーシャン / 第62回 アローキャリー / 第63回 スティルインラブ / 第64回 ダンスインザムード / 第65回 ラインクラフト / 第66回 キストゥヘヴン / 第67回 ダイワスカーレット / 第68回 レジネッタ / 第69回 ブエナビスタ
第70回 アパパネ / 第71回 マルセリーナ / 第72回 ジェンティルドンナ / 第73回 アユサン / 第74回 ハープスター / 第75回 レッツゴードンキ / 第76回 ジュエラー / 第77回 レーヌミノル / 第78回 アーモンドアイ / 第79回 グランアレグリア
第80回 デアリングタクト / 第81回 ソダシ / 第82回 スターズオンアース / 第83回 リバティアイランド / 第84回 ステレンボッシュ
国際競走指定前: 第01回(1976年) ディアマンテ 第02回(1977年) インターグロリア 第03回(1978年) リードスワロー 第04回(1979年) ミスカブラヤ 第05回(1980年) ハギノトップレディ 第06回(1981年) アグネステスコ 第07回(1982年) ビクトリアクラウン 第08回(1983年) ロンググレイス 第09回(1984年) キョウワサンダー 第10回(1985年) リワードウイング 第11回(1986年) メジロラモーヌ 第12回(1987年) タレンティドガール 第13回(1988年) ミヤマポピー 第14回(1989年) サンドピアリス 第15回(1990年) キョウエイタップ 第16回(1991年) リンデンリリー
第17回(1992年) タケノベルベット 第18回(1993年) ホクトベガ 第19回(1994年) ヒシアマゾン 第20回(1995年) サクラキャンドル 第21回(1996年) ダンスパートナー 第22回(1997年) エリモシック 第23回(1998年) メジロドーベル 国際競走指定後: 第24回(1999年) メジロドーベル 第25回(2000年) ファレノプシス 第26回(2001年) トゥザヴィクトリー 第27回(2002年) ファインモーション 第28回(2003年) アドマイヤグルーヴ 第29回(2004年) アドマイヤグルーヴ 第30回(2005年) スイープトウショウ 第31回(2006年) フサイチパンドラ
第32回(2007年) ダイワスカーレット 第33回(2008年) リトルアマポーラ 第34回(2009年) クィーンスプマンテ 第35回(2010年) スノーフェアリー 第36回(2011年) スノーフェアリー 第37回(2012年) レインボーダリア 第38回(2013年) メイショウマンボ 第39回(2014年) ラキシス 第40回(2015年) マリアライト 第41回(2016年) クイーンズリング 第42回(2017年) モズカッチャン 第43回(2018年) リスグラシュー 第44回(2019年) ラッキーライラック 第45回(2020年) ラッキーライラック 第46回(2021年) アカイイト 第47回(2022年) ジェラルディーナ 第48回(2023年) ブレイディヴェーグ
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