ニンテンドー2DS(ニンテンドーツーディーエス、Nintendo 2DS、略称:2DS)は、任天堂が開発し、2013年10月12日に発売した携帯型ゲーム機。
2011年に発売されたニンテンドー3DS(以下、3DS)から裸眼立体視(3D映像)機能と折り畳み機能を削除し[補足 2]、ステレオスピーカーをモノラルにすることで価格を低く抑えた廉価版。2017年7月13日には上位機種『Newニンテンドー2DS LL』が発売された。
2016年5月12日、ニンテンドー2DSが生産終了。(期間限定モデル)
2020年9月16日、上位互換『Newニンテンドー2DS LL』、互換ハード『Newニンテンドー3DS LL』と共に生産終了した事が発表された[3]。
販売地域
販売地域について当初、任天堂は3DSの価格が高いとされる国のみで展開とし[4]、それら国々の事情に合わせた廉価版モデルと位置付けていた[5][補足 3][補足 4]。これにより2013年10月12日に北米、欧州、豪州で、同年12月7日に韓国で発売された。なお、日本で2DSを発売する予定はないとしていたが、2016年2月27日にバーチャルコンソールの『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』とセットになった限定パックがポケモンセンターなど一部店舗限定で発売された後[1][補足 5]、これとは別の5色が同年9月15日に単品販売された[10][11]。
年表
ハードウェア
性能は3DSと同等である[13]が、裸眼立体視が無くなったため、3D映像を表示できなくなった。理由として米国任天堂のレジー・フィサメィ社長は、立体映像は幼児に悪影響を与える恐れがあるため、入門用として本モデルを出したとしている[14]。液晶サイズは3DSと同等ながら、3DSとは異なり1枚の液晶を使い、使わない部分をカバーで覆う形で2画面にしている[15]。背面の3Dカメラは残され、3D写真の撮影は可能[補足 6]。また、スリープは本体下のスリープスイッチを操作する仕様となり、無線通信はHOMEメニューの設定で切り替えできる。
ソフトウェアはニンテンドー3DSおよび前世代機ニンテンドーDSのものが使用可能だが、3DS用ソフトであっても、『スーパーマリオ3Dランド』などの3D映像を表示する上で一部の3DS用ソフトは、表示自体不可能である。またNewニンテンドー3DS専用ソフト(『ゼノブレイド』等)はプレイできない。同様にNewニンテンドー3DSに搭載されているCスティック、ZL・ZRボタンは搭載されておらず、2DS向けの拡張スライドパッドの発売の予定もない[16]。また、本体の形状が異なるという理由で『ポケモントレッタラボ for ニンテンドー3DS』は2DSには対応しない[17]。『ワンセグ受信アダプタ DSテレビ』は基部の足が干渉し刺さらない[補足 7]。
バリエーション
- オリジナルカラー
任天堂から発売されている通常版。
- 限定モデル(ソフト同梱版)
-
北米では『ポケットモンスター X・Y』『妖怪ウォッチ』『マリオカート7』の同梱モデルも発売されている[20]。
- 限定モデル(ソフト同梱なし)
-
本体・周辺機器
本体
型番 |
名称 |
備考
|
FTR-001 |
ニンテンドー2DS 本体 |
カラーバリエーションによる型番の違いはない。
|
周辺機器
型番 |
名称 |
備考
|
WAP-002 |
ACアダプタ |
本体への電源供給および内蔵充電池の充電を行うためのACアダプタ。 ニンテンドー3DSシリーズ、ニンテンドーDSiシリーズ等と共用。
|
CTR-003 |
専用バッテリーパック |
本体内蔵。ニンテンドー3DSと共用。
|
FTR-004 |
専用タッチペン |
2DS専用タッチペン。使用していない時は本体に収納可能。本体同梱。
|
CTR-012 |
ニンテンドー3DS NFCリーダー/ライター |
ニンテンドー3DSと共用で使えるamiiboを読み込ませるのに使うほか、めがみめぐりで交通系ICカードを読み込ませる、但し決済は不可能。
|
RVL-020 |
SDメモリーカード512MB |
市販されているSDメモリーカードと機能は同じであるが、この容量の製品は多くが生産を終了している。
|
RVL-033 |
SDメモリーカード2GB |
RVL-020の2GB版。
|
RVL-037 |
SD HCメモリーカード8GB |
SDスピードクラス4に準拠する市販のSDHCメモリーカードと機能は同じである。
|
RVL-038 |
SD HCメモリーカード16GB
|
脚注
補足
- ^ 日本において、ゲームカードでニンテンドーDSi専用として発売されているのは、アルファ・ユニットの「モンスターファインダー」のみとなっている。
- ^ 3D非対応となっているのはニンテンドーDS・ニンテンドーDS Lite・ニンテンドーDSi・ニンテンドーDSi LL以来となる。
- ^ 販売を開始した、2013年時点で、3DSが169ドルに対し、2DSは129.99ドルに設定された[6]。その後値段は2015年に99.99ドル[7]。2016年時点で79.99ドルで販売されている。
- ^ 任天堂が日本国外の事情に合わせてこのような廉価版モデルを販売した例としては、Wiiの廉価版の「Wii mini」を発売したことがある[8]
- ^ a b c d e 赤・緑・青・ピカチュウモデルは、ポケモンが販売元になっている[9]。
- ^ ただし、2DSで3D表示させることはできない
- ^ 脚を物理的に切除すれば使用可能
出典
外部リンク
|
---|
本体 | |
---|
ソフト |
|
---|
通信機能 | |
---|
サービス | |
---|
周辺機器 | |
---|
その他 | |
---|
関連項目 | |
---|
カテゴリ |
|
---|
|
---|
マリオシリーズ | |
---|
アーケード | |
---|
ファミリーコンピュータ | |
---|
ゲームボーイ | |
---|
スーパーファミコン | |
---|
NINTENDO64 | |
---|
ゲームボーイアドバンス | |
---|
ニンテンドーゲームキューブ | |
---|
ニンテンドーDS | |
---|
Wii | |
---|
ニンテンドー3DS | |
---|
Wii U | |
---|
Nintendo Switch | |
---|
|
|
|
主なサービス |
---|
ソフト書き換えサービス | |
---|
試遊台 | |
---|
ダウンロード販売 | |
---|
ネットワークサービス | |
---|
コミュニケーション | |
---|
インターネット番組 | |
---|
映像配信サービス | |
---|
ウェブブラウザ | |
---|
イベント | |
---|
会員サービス | |
---|
その他 | |
---|
|
|
|
---|
歴代社長 | |
---|
代表取締役 | |
---|
ゲームクリエイター | |
---|
作曲家 | |
---|
Nintendo of America | |
---|
関連人物 | |
---|
|
|
|
関連項目 |
---|
任天堂ハード専門誌 | |
---|
関連書籍シリーズ | |
---|
スポーツ | |
---|
関連施設 | |
---|
一社提供番組 | |
---|
サテラビュー放送番組 | |
---|
訴訟 | |
---|
その他 | |
---|
|
|
|
|
---|
プラットフォーム |
|
---|
周辺機器 |
FC | |
---|
SFC | |
---|
N64 | |
---|
GC | |
---|
Wii/Wii U | |
---|
Switch | |
---|
GB/GBA | |
---|
DS/3DS | |
---|
|
---|
互換機 |
|
---|
|