シッチェス・カタロニア国際映画祭[注 1](シッチェス・カタロニアこくさいえいがさい、カタルーニャ語: Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catalunya)は、スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催される映画祭。
シッチェス映画祭(Sitges Festival)の略称で親しまれ、日本では「シッチェス・カタルーニャ国際映画祭」と表記されることもある。
解説
国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭であり[1]、ファンタジー映画・SF映画・ホラー映画・アニメーション映画などのジャンル映画に特化したスペシャライズド映画祭として、世界でも権威のある国際映画祭のひとつ[2][3]。ベルギー・ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルトガル・ポルト国際映画祭と並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ[1]。
ジャンル映画祭ではあるが、過去の開催ではほぼオールジャンルの作品がノミネートされており、国際的にポピュラーなジャンルを受け入れている事から、例年300近い作品が上映されており[1]、規模・知名度ともに最大級を誇る[4]。アニメーション作品は例外的にオールジャンルとなっており、アニメーション作品のプロモーションとしてはアヌシー国際アニメーション映画祭と並び世界最高クラスの権威と地位を占めている。
1968年に創設されたこの国際映画祭は、世界三大映画祭(カンヌ、ベルリン、ヴェネツィア)とは一線を画し、モントリオール世界映画祭、サンダンス映画祭などと並び世界でも特異な地位を占める。
審査員は、著名な映画人や文化人によって構成されている。
部門構成と賞
シッチェス映画祭は、以下の部門から構成。1971年からコンペティションとなり、賞が与えられるようになった。
- ファンタスティック・コンペティション部門 (Official Fantàstic Competition)
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- 最優秀作品賞
- 審査員特別賞
- 監督賞
- 男優賞
- 女優賞
- 撮影賞
- 脚本賞
- 視覚効果賞
- 批評家賞
- 新進監督賞
- 観客賞
- 最優秀短編映画賞
- 最優秀短編ヨーロッパ映画賞
- アニメーション部門 (Anima't)
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- ニュー・ビジョンズ部門 (Noves Visions)
-
- Noves Visions ONE 最優秀作品賞
- Noves Visions PLUS 最優秀作品賞
- 最優秀短編賞
- ファンタスティック・パノラマ部門 (Panorama Fantàstic)
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- オービタ部門 (Òrbita)
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- フォーカス・アジア部門 (Focus Àsia)
-
- ミッドナイト・エクストレム部門 (Midnight X-treme)
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- ブリガドーン部門 (Brigadoon)
-
グランプリ受賞作品
日本の受賞作品(第33回以降)
- 第33回(2000年)
- 第34回(2001年)
- 第35回(2002年)
- 第36回(2003年)
- 第37回(2004年)
- 第39回(2006年)
- 第40回(2007年)
- 第41回(2008年)
- 第42回(2009年)
- 第43回(2010年)
- 第44回(2011年)
- 第45回(2012年)
- 第47回(2014年)
- 第48回(2015年)
- 第49回(2016年)
- 第51回(2018年)
- 第52回(2019年)
- 第53回(2020年)
- 第55回(2022年)
脚注
注釈
- ^ カタロニアはカタルーニャ語: Catalunya、あるいはスペイン語: Cataluñaの英語名Cataloniaに由来する表記。
出典
外部リンク
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