マイケル・アリアス(Michael Arias)は、アメリカ合衆国のCGクリエイター、映画監督。
略歴
19歳の時に、ジェームズ・キャメロンの『アビス』でカメラアシスタントとして参加。以後、コーエン兄弟や、ポール・バーホーベン、スパイク・リー、デヴィッド・クローネンバーグなど名立たる映画監督の下でスペシャルエフェクトやコンピュータグラフィックス制作に携わった。2002年にはアニメ『アニマトリックス』の製作を担当、2006年には日本のアニメ映画『鉄コン筋クリート』で初監督を務めた。2009年には、日本の実写映画『ヘブンズ・ドア』の監督を務める。
来歴
カリフォルニア生まれ。1980年代後半より、コンピュータグラフィックスを使った製作スタッフとして活躍、ロサンジェルスにあるドリーム・クエスト・イメージ社在籍時に、ジェームズ・キャメロンの『アビス』(1989年)やポール・バーホーベンの『トータル・リコール』(1990年)にカメラアシスタントとして参加する。
その後、1991年に日本に渡り、一時IMAGICAの特撮映像部で従事した後、翌年にゲームクリエイターの水口哲也の誘いを受け、日本の大手ゲーム会社セガに移籍[1]、同社で1993年のSIGGRAPH エレクトロニック・シアターに出展された『メガロポリス・トーキョー・シティー・バトル』の共同監督を務める[2]。
その後、ニューヨークへ移り、シジジー・デジタル・シネマを設立、『エム・バタフライ』(1993年、監督:デヴィッド・クローネンバーグ)、『クルックリン』(1993年、監督:スパイク・リー)、『未来は今』(1994年、監督:コーエン兄弟)、『プレタ・ポルテ』(1994年、監督:ロバート・アルトマン)などのコンピュータグラフィックスを担当し、数々の賞を獲得する。
製作の現場を離れた後は、ソフトウェア会社のソフトイマージ(Softimage)に入社し、レンダリング及びアニメーション・ソフトウェアの開発を担当した。彼が開発し特許を取得したソフトウェア「トゥーンレンダリング」は、手書きアニメーションをコンピュータグラフィックスと融合させる事に特化しており、宮崎駿監督の『もののけ姫』で初めて使用された。
1998年には、アニメーションプロデューサーの竹内宏彰の誘いを受け、㈱SEGAと㈱シンクが共同で設立したCGアニメーションスタジオの㈱トリロジーにCG監督として参加する。2002年にはウォシャウスキー兄弟から指名を受け、映画『マトリックス』のアニメ版『アニマトリックス』の製作を務めた。
2006年には、松本大洋原作の日本のアニメ映画『鉄コン筋クリート』で初監督を務めた。原作について本人は、1995年頃再来日した際に、日本人の友人に紹介されて読んでおり、感涙する程のショックを受けたと述べている。
2011年10月27日、「VFX-JAPANキックオフミーティング」ではパネルディスカッションに登壇した[3][4]。
日本との関係
大学時代の4年間で日本語を学び、基礎的な日本語の読み書きを習得する。初来日は1991年。現在は、日本人女性と結婚しており、日本での永住権を取得している。
作品リスト
PV
出演
関連項目
脚注
外部リンク