キュララベース(古希: Κυλαράβης, Kylarabēs)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してキュララベスとも表記される。アルゴス王ステネロスの子で[1]、コメーテースと兄弟[2]。
プロイトス王の直系であるアナクサゴラース王家はかつてメラムプースとビアースに国土を三分割したが、メラムプースの家系はアムピロコスがトロイア戦争後アムピロキアに移住し、ビアースの家系はキュアニッポスが後継者を残さずに死んだため、キュララベースの代で再びアルゴス全土を支配することとなった。しかしプロイトスの家系もキュララベースに後継者が生まれずに途絶えたため、アガメムノーンの子オレステースがアルゴスを支配した[1]。
なお、アルゴス市内にはキュララベースの名前にちなんだキュララビス体育場があった[3]。
系図
脚注
- ^ a b パウサニアス、2巻18・5。
- ^ アポロドーロス、摘要(E)6・10。
- ^ パウサニアス、2巻22・8。
参考文献