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この項目では、1972年から1976年に販売された二輪車について説明しています。2018年に販売された車両については「カワサキ・Z900」をご覧ください。 |
カワサキ・900スーパー4 1973年モデル、輸出専用車 |
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バーバー・ビンテージ・モータースポーツ博物館に 展示される1974年モデルのZ1A |
基本情報 |
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排気量クラス |
大型自動二輪車 |
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車体型式 |
Z1、Z1A、Z1B、Z1A4 |
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エンジン |
Z1E型 903cc cm3 |
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内径×行程 / 圧縮比 |
66 mm × 66 mm / 8.5:1 |
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最高出力 |
82 hp (61 kW; 83 PS)/8,500rpm |
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最大トルク |
7.5kg-m/7,000rpm |
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詳細情報 |
製造国 | |
製造期間 | 1972年 - 1976年 |
タイプ | ネイキッド |
設計統括 | 大槻幸雄 |
デザイン | |
フレーム | 鋼管ダブルクレードル |
全長×全幅×全高 | 2,200 mm × 865 mm × 1,170 mm |
ホイールベース | 1,490 mm |
最低地上高 | 165 mm |
シート高 | 813 mm |
燃料供給装置 | キャブレター (ミクニVM28SC、VM28SS) |
始動方式 | セルキック併用 |
潤滑方式 | ウエットサンプ |
駆動方式 | チェーン駆動 |
変速機 | 前進5速(リターン式) |
サスペンション | 前 | テレスコピック式 | 後 | スイングアーム式 |
キャスター / トレール | |
ブレーキ | 前 | シングルディスクブレーキ | 後 | ドラム |
タイヤサイズ | 前 | 3.25-19インチ | 後 | 4.00-18インチ |
最高速度 | 200km/h |
乗車定員 | 2人 |
燃料タンク容量 | 18 L |
燃費 | |
カラーバリエーション | - キャンディートーンブラウン
- キャンディートーンスカイブルー
- キャンディートーンイエロー
- キャンディートーンスーパーレッド
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本体価格 | |
備考 | 輸出専用車 |
先代 | |
後継 | |
姉妹車 / OEM | カワサキ・750RS |
同クラスの車 | ホンダ・CB750FOUR |
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カワサキ・Z1は、1972年に川崎重工業が欧州及び北米市場向けに製造販売した輸出専用オートバイの型式名である。正式名称であるカワサキ・900 Super4よりも、型式名「Z1」の呼称が広く認知されているため、本稿では、「Z1」を標記として用いる。なお、後継機種であるZ900/KZ900も併せて掲載する。いわゆる「Z1」の系譜は、1972年から1976年にかけて製造販売していた。
開発の経緯
1960年代後半の川崎重工業(2輪車製造部門、以下カワサキ)の販売を支えていた北米市場では、燃費の悪い2ストロークを嫌い4ストロークを好むようにユーザーが変化していた。そのため、2ストロークのスポーツ車が主力だったカワサキは、当然ながら業績が悪化していた。しかし当時のカワサキでは、大型オートバイ(現在のスーパースポーツに相当)と言えば2ストローク500ccのマッハ(空冷並列3気筒)だけで、4ストロークは経営悪化で吸収合併したメグロ(目黒製作所)の流れを汲む650cc並列2気筒OHVのW1系しか持っていなかった[1]。
スポーツ走行に適さないW1系では同業他社に勝負できないため、市販車として世界初になる空冷並列4気筒のN600型エンジンの開発に取り組んでいた。市販に向けて開発が進んでいたものの、1969年にホンダから市販車初の空冷並列4気筒エンジンを搭載したCB750FOURが発表された[1]。
結果的に先を超されたカワサキは、N600エンジンの開発を急遽中止した。ホンダ同様に北米市場を強く意識していたこともあり、しかしながらあえてホンダと差別化することを選択したために、車体デザインや動力性能等において全面的に企画を見直しが行われ、排気量を上げた900cc並列4気筒DOHC(開発コード「T-103」、後の「Z1」)へ変更された。このZ1の開発は、作戦名「ニューヨークステーキ作戦」と名付けられた。当時の北米では、多気筒を「ステーキ」、単気筒を「ロブスター」と俗称していたことからカワサキの本拠地(兵庫県)から神戸牛の特上ステーキ「Z1」を北米市場に提供しようという意味である。
概要
後発の利を生かした設計で、DOHCの採用以外に乗車時の足付き性に配慮する等で、商品性の向上を図った。事前のメディア対策も功を奏したため、販売成績も好調で、これにより1968年の H1(マッハIII、2ストローク500cc)及び1971年のH2(マッハIV、2ストローク750cc)から出発した「高性能・大型車のカワサキ」のイメージが北米及び欧州で定着した。
ZAPPER(ザッパー)とは「ZAP(風切音)」から派生したもので、カワサキが想定したオートバイ分類の中の1つである。スタイルが良く、軽量・軽快で加速性に優れることを身上とし、「シグナルグランプリ」(信号-信号間の競争)に強いといった特徴を有するもので、カワサキはこれが当時の北米マーケットにおける最大要件であると分析していた。分類のもう一方に位置する「TOURING CYCLE(長距離用で直進性や乗り心地を重視する)」は、後の "LTD" シリーズで商品化されたが、これは Z1 のコンセプトとは異なるものである。
Z1 以前の H1(マッハIII 500、1969年)や H2(マッハIV 750、1971年)も典型的 "ZAPPER" である。また、1976年の Z650シリーズ も Z1 の ZAPPER 属性をさらに特化させた(かつ操縦性も向上させた)ものと考えられる。
その後1976年にZ900にマイナーチェンジ、1977年からは、Z1000「型式KZT00A」にモデルチェンジされた。なおカワサキの二輪車で車名に初めて「z」が用いられたのはz900が初である。
上記2本マフラー化されたZ1000発売後、4本マフラーの旧モデルをピカピカに磨きこみ、エンジン調整等を行って完全な状態に整備して自慢をし合うことが流行し、北米での中古車価格が暴騰した。これはこの当時、トルクの向上とクランクシャフトの見直しによりエンジンフィールがマイルドになったZ1000に対し、旧モデルの方が速いという噂話への市場の反応と考えることもできるが、Z1の4本マフラーの商品力があったを示すエピソードともいえる。
モデル一覧
モデルチェンジ毎にカラーグラフィックは変更されている。
900 super 4(z1 z1A z1B)[3]
- Z1(1973年モデル 1972年8月~1973年7月製造、初期型) - (モデル中間において)センターカムチェーントンネルのオイル漏れ対策実施
- Z1A(1974年モデル 1973年8月~1974年7月製造) - カラーリング、エンジン点火時期、進角特性の変更、エンジンの黒塗装を廃止、リアブレーキにブレーキシュー残量インジケーターを新設。タコメーター内にテール、ストップランプの断線インジケーターを装備。燃料タンクの容量について記載の変更があるがカタログデータ上の物で実際のタンク形状にはエンブレムサイズ以外に変更はない。
- Z1B(1975年モデル 1974年8月~) - カラーリング、チェーン給油装置廃止と共にシールチェーン採用、エンブレムを“900”書体変更。
- z900(1976年モデル) - マイナーチェンジ、4年目を記す「A4型」となり、初めて車名に「z」が使用される。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
カワサキ・Z1に関連するカテゴリがあります。
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50 - 125 cc | | |
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126 - 250 cc | |
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251 - 400 cc | |
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401 - 750 cc | |
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751 cc - | |
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系列 | |
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競技車両 | |
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