『しゅごキャラ!』は、PEACH-PITによる日本の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメ作品。テレビアニメ版の2年目は、『しゅごキャラ!! どきっ』、3年目は『しゅごキャラ! パーティ!』と題名を変遷している。『しゅごキャラ!』が第32回講談社漫画賞児童部門受賞。
講談社の少女向け雑誌『なかよし』2006年2月号から2010年2月号まで連載された、PEACH-PITが初めて手掛ける少女漫画である。また、『なかよし』増刊枠『なかよしラブリー』に番外編が掲載されたことがある。なお、2009年2月号については、『なかよしラブリー』2007年冬の号に掲載された番外編に差し替えられた。第1話掲載の『なかよし』2006年2月号では巻頭カラーでスタートしたものの、表紙ではあまり目立たない形での掲載だった。その後『なかよし』の看板作品となり、第10巻までの単行本売上数は累計300万部を突破している[要出典]。第32回講談社漫画賞児童部門も受賞している。また、2010年4月号から同年6月号および同年9月号にて『しゅごキャラ!アンコール!』というタイトルで続編が発表された。そしてこの該当タイトル作品の最終回を持って本シリーズは完結した。その後、『なかよし』2011年4月号のスペシャルピンナップポスターでは、中学生になったあむたちが描かれた。
コンビ漫画家であるPEACH-PITは、『ローゼンメイデン』ではえばら渋子、『ZOMBIE-LOAN』では千道万里、など、作品によってメインの作画担当者を変えているが、本作では「両者がメイン作画で、キャラクターごとに作画を分担する」という新たな体制をとっており、作中にはえばら作画のキャラクターと千道作画のキャラクターが混在している。
2007年10月よりテレビアニメ化され、テレビ東京系列局他にて放送された。2008年10月より2期目となる『しゅごキャラ!! どきっ』が開始(『どきっ』部分は、2つめの『!』マークの読み方をあらわしている[1])2009年10月より3期目となる「しゅごキャラパーティー!」が開始した。「パーティー!」ではコンプレックス形式を採用しており、番組内容は「しゅごキャラ!! どきっ」の続編「しゅごキャラ!!! どっきどき」(ただし、ストーリーは原作にはないオリジナルストーリー)及び、しゅごキャラたちが活躍する「しゅごキャラぷっちぷち!」、歴代の主題歌等を担当していたハロー!プロジェクト所属ユニットのひとつ、『しゅごキャラエッグ! 』メンバーのコーナー、しゅごキャラ図鑑による4本立てとなる[2]。2010年3月でアニメの『しゅごキャラ!』シリーズの放送は終了した。
2023年10月、続編のシリーズの連載が2024年夏ごろより開始と発表され[3]、2024年6月にはタイトルが「しゅごキャラ! ジュエルジョーカー」であると発表されている[4]。
「クール&スパイシー」と評判の小学生・日奈森あむは、通っている聖夜学園の児童だけではなく、他校生からも尊敬されたり恐れられたりしているが、実際は意地っ張りで口下手で恥ずかしがり屋なごく普通の少女である。ある日、彼女は「どうかあたしに、なりたい自分に生まれ変わるための勇気をください」と願うと、翌朝彼女のベッドの中にチェック柄の3つのたまごが現れ、中からラン、ミキ、スゥの3人のしゅごキャラが生まれた。3人はともに彼女の「なりたい自分」が形になったものだった。
しゅごキャラが生まれたことで、あむは彼女と同じくしゅごキャラの持ち主の子供たちのみで構成された聖夜学園の組織・ガーディアンから、×たま(ばつたま)を浄化する特別役職・ジョーカーに任命される。さらには何でも願いを叶えてくれるという真っ白な卵・エンブリオを狙うイースター社との戦いに巻き込まれていく。彼女は×たま浄化を通じてイースター社側の人間をも改心させ、また彼女自身も成長していくこととなる。
この二つは互いに対になる存在であり、何かの節に共鳴することがあるが、その理由は定かではない。共に装飾部分は四葉のクローバーの形をしており、キャラ持ちとそのしゅごキャラをキャラなりさせる力を持つ。また持ち主と持ち主のものではないしゅごキャラとを、キャラなりさせることも可能である。
アニメ版では開錠を試みる際、あむとイクトのみ入り込める不思議な空間が広がる。
以前イクトがキーでロックを開錠しようと試みたが、鍵穴が塞がっていて入らなかった。しかしイクト奪還作戦の折、彼との戦闘の中でついにあむの手によって開錠される。その際エネルギーが溢れ出し洪水のようになり、あむと近くにいた唯世はシャボン玉のような泡の中に閉じ込められ、イクトの過去の記憶を見ることとなった。
また、いずれもあむのキャラなりの際にクリスタル部分がキャラのイメージカラーに光る(ラン=ピンク、ミキ=青、スゥ=緑、ダイヤ=黄、エル=薄ピンク、イル=濃ピンク、ダイチ=薄緑、てまり=赤紫、クスクス=朱色、ムサシ=深緑、リズム=紫、ヨル=藍色、キセキ=薄青、ペペ=淡いオレンジ。アミュレットフォーチュン時は透明)。
2007年10月よりテレビ東京で放送開始。テレビ東京系列の地方局5局、中京圏・関西圏の独立UHF局4局やアニメシアターXなどのCS局へのネットも行われた。テレビ東京では毎週土曜日朝9時30分 - 10時00分に放送されたが、その他のテレビ東京系列局では放送時間が異なる。ハイビジョン制作。
2008年10月より新シリーズ『しゅごキャラ!! どきっ』となり、2009年10月より『しゅごキャラ! パーティー!』となった。『パーティー!』は『しゅごキャラ!! どきっ』の続編『しゅごキャラ!!! どっきどき』とショートアニメーションコーナー『しゅごキャラぷっちぷち!』、ミニコーナーで構成されるコンプレックス形式番組になっている。なお、これによりオープニングが2回(同じ物ではない)流れるという現象が発生している。番組MCにはしゅごキャラエッグ!(譜久村聖、佐保明梨、前田彩里、田邉奈菜美)を起用している。
話数カウントは『しゅごキャラ!』から『しゅごキャラ!! どきっ』までは継続してカウントされ[注 2]、『しゅごキャラ!!! どっきどき』からは別カウントになっている。エンドカードは1年目は全話アミュレットハートだったが、2年目は本編の1シーンを用いたものになり、毎週違うものが放送される。ただし、テレビ東京では『ケロロ軍曹』のクロスプログラムが入るため、エンドカードは数コマしか表示されない。
アニメではオリジナルエピソードが挿入されたり、場合によりデザインやエピソードの時間軸や場所が変更されたりしている。特に第1話ではイクトとあむの出会い方やあむがいきなりキャラなりできる(原作での初登場は第5話終盤)こと、原作での御前であるひかるの存在が大幅に改変されている。またオリジナルのキャラクターや必殺技、アイテムも登場する。アニメ製作には原作者であるPEACH-PITも深く関わっており、『どきっ』オリジナルキャラクターのルルのキャラクターデザインなども行っている。
また2008年10月1日から12月24日まで、深夜枠での再放送『みればいーじゃん!しゅごキャラ!ナイト』が関東ローカルで放送された。(毎週水曜深夜3時05分-)
『しゅごキャラ!』冒頭の英語によるナレーションのアバンタイトルは、『どきっ』からはラン、ミキ、スゥによるあらすじ紹介に変更されている。その紹介時に「どきっ!」と手でハートマークで締めるシーンがあるが、センター位置にくるキャラが毎週変わっている(そうでないシーンの締め方もあり)。たまに他のしゅごキャラがゲストで出てくることがある。
玩具・文具などの低年齢層(主に小学校低学年)向け商品にも力を入れたり、講談社の児童向け雑誌『たのしい幼稚園』や『おともだち』(2008年3月号から8月号まで掲載、その後『どきっ』放送開始時に復帰)、およびそれらの派生誌『たの幼ひめぐみ』・『おともだちピンク』にも連載されている。
放送開始から2009年2月頃までは現実世界と劇中の季節変化(夏休み、クリスマス、お正月、バレンタインなど)がリンクしていたが、このままでは6年生のあむ達が卒業してしまうため、2009年3月以降の放送では劇中では3月のまま季節が変化していない(その影響で前述の夏休みなどが行われていない)。
このシリーズから、前シリーズまでの話数とは別カウントになっている。
短編を毎週2本放送。登場人物はほとんどガーディアンのしゅごキャラである。基本的には一話完結だが、しゅごボンバーやミキの実験室のような連続ものもある。
時間帯は全て現地時間。
本作の単行本がなかよしKC(特装版はプレミアムKC)より第12巻まで発売されている。
全ての巻に「通常版」と「特装版」の2種類が存在し、第1巻・第8巻・第10巻・第11巻には他に「限定版」も存在する。
なおこれらの巻の本自体は、通常版と同じ内容である。
Del Rey (Del Rey Manga) より英訳版が現在第9巻まで出版されている。
PEACH-PITの画業20周年を記念して刊行。カバーイラストは新たに描きおろされ、新作の4コマ漫画も収録されている[31]。
2009年8月13日 - 2009年8月23日まで、博品館劇場にて、「ミュージカル『しゅごキャラ!』」[38][39]が公演された。 ミュージカルの模様は、DVD付き限定版『しゅごキャラ!』第10巻として発売されている[40]。
内容は、アニメ版第1期を凝縮したようなストーリーとなっている。登場人物は、アニメのキャラクターとそっくりな衣装や髪型(あむ役はピンク髪、やや役はオレンジ髪など)が徹底されている。しゅごキャラたちは人形で登場し、声はアニメの声優がそのまま担当した。×たまや×キャラは、全身黒い服を着た出演者が舞台を駆け回るようにして表現された。キャラなりのシーンは、アニメでは一瞬だが、舞台では着替える必要があるためやや時間を要する。主人公のあむは、アミュレットハート・アミュレットスペード・アミュレットエンジェル・アミュレットダイヤ、にキャラなりした(衣装が替わった)。他のガーディアンもラストシーンではすべてキャラなりしている。ミュージカルなので歌を歌うが、アニメで歌われた曲は出てこず、ミュージカルのオリジナル曲が歌われた。
1年目の玩具スポンサーはタカラトミーが担当していたが、2年目でも商品は継続して発売するも2008年8月にスポンサーからは撤退[注 10]。タカラトミー撤退後は2008年12月まではエポック社、2009年1月からはセガトイズがスポンサーとなっているが、いずれのメーカーからも本作関連の玩具発売はなかった。やまとのデコれっちゅシリーズ(フィギュア)やタカラトミーアーツ(旧ユージン)のトレーディングフィギュアなどは引き続き発売された[注 11]。2010年3月はタカラトミーアーツが正式にスポンサーに加わっていた。
また、女児ものにありがちな商品展開と違い、たとえ後で味方になる前提があるとしても、最初から敵側のキャラクター(イクト・歌唄)も製品のラインナップに入っている[注 12] 。
TFCコレクション以外はいずれもカプセルトイ。
全てポニーキャニオンから発売。
『ECO×しゅごキャラ!』。2010年3月12日より『エミル・クロニクル・オンライン』とのコラボレーションとして期間限定アイテム(ECOくじ、ダンロードパッケージ)が購入可能。
スピンオフ作品 | ラジオ | ゲーム(第1作 - 第2作 - 第3作)
しゅごキャラ!の登場人物 | ガーディアン | イースター社
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