株式会社エポック社(エポックしゃ、英: EPOCH COMPANY, LTD.)は、東京都台東区に本社を置く日本の玩具メーカー。1958年(昭和33年)創業。
事業概要
野球盤などボードゲームのメーカーとして知られている、中堅の玩具製造販売会社。
テレビCM第一号タレントは、当時読売巨人軍の主力打者だった長嶋茂雄だった。また喜劇俳優の大村崑がCMキャラクターを務めた時代もあった。
ヨーロッパのドールハウスを参考にして現代風にアレンジした女の子向けの「シルバニアファミリー」が、同社初の女玩でヒット商品である。
他に、トレーディングカードやカプセルトイ、ジグソーパズルも、この会社の主力商品になっている。ジグソーパズルは現在1ピースの大きさが約半分の「パズルの達人」シリーズを展開し、上級者向けにアピールし、ヒット商品になった。かつては、家庭用テレビゲーム機カセットビジョン、ゲームポケコンを開発、発売していた。また、Atari 2600の輸入販売も行われていた。
ドラえもんのメインスポンサーを第2作1期時代から永きに亘り務めていることでも知られ、かつてはテレビゲーム用ソフトを多く制作していた。
沿革
かつて発売されていた商品
ゲーム機
- テレビゲーム機
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- 携帯用ゲーム機
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エポックまんがゲームシリーズ
「マンガ家がデザインした本棚に収まるサイズのボードゲーム」をコンセプトに1977年から1980年までシリーズ化。当初は「マンガ家が考えた」を売りにしており、その内容も「矢口高雄→釣りキチ三平→釣りゲーム」という分かりやすいのもあれば、「石森章太郎→多羅尾伴内(漫画を執筆した事がある)→モンタージュゲーム」という分かりづらいのもあった。そこで「楳図かずおのまことちゃんゲーム」からはキャラクター路線製品を平行発売、また「ミッキーマウスの大冒険ゲーム」は唯一のディズニーアニメからの登場となった。
パッケージは当初黒を主体とし、上部のフック掛け部分に製品名を記載していたが、「赤塚不二夫の駅前タクシーゲーム」からパッケージ正面に製品名、フック掛け部には「まんがゲーム」をそれぞれ記載、そしてパッケージは回替わりの配色となった。
- 矢口高雄の釣りゲーム
- 横山光輝の競馬ゲーム
- 永井豪のサッカーゲーム
- 藤子不二雄のゴルフゲーム
- 川崎のぼるの相撲ゲーム
- ちばてつやの野球ゲーム
- 望月三起也のサーキットゲーム
- 石森章太郎のモンタージュゲーム
- 赤塚不二夫の駅前タクシーゲーム
- さいとう・たかをのスパイ暗号解読ゲーム
- 水森亜土のまいごのペットゲーム
- 里中満智子の舞踏会ゲーム
- 吉田まゆみのるんるん学園ゲーム
- 楳図かずおのまことちゃんゲーム
- 山上たつひこのがきデカゲーム
- 水島新司の香川対ドカベンゲーム
- 大和和紀のスチュワーデスゲーム
- 手塚治虫のSF未来世界ゲーム
- 鴨川つばめのマカロニほうれん荘ゲーム
- 板本こうこのビバ!!クラブ活動ゲーム
- ミッキーマウスの大冒険ゲーム
- 望月あきらのゆうひが丘の総理大臣ゲーム
- 庄司陽子の生徒諸君!ゲーム
- 柳沢きみおの青春カップルゲーム
- 本宮ひろ志のさわやか万太郎ゲーム
- 横田幸子の占い相性診断ゲーム
- 永井豪の凄ノ王超能力ゲーム
ワールドウォーゲームシリーズ
鈴木銀一郎・黒田幸弘のレックカンパニーがゲームデザインを行いエポック社が1981年から1990年ごろまで30作品を販売した ウォー・シミュレーションゲーム。生産終了後は国際通信社「コマンドマガジン日本版」の付録ゲームとして再録されたが、その後2009年からは鈴木銀一郎の協力により同社から2009年から一部ラインナップが「ジャパンウォーゲームクラシック」のシリーズ名で改訂再版されている。
- 独ソ電撃戦
- 日露戦争
- 砂漠の狐
- バルジ大作戦
- 関ヶ原
- 史上最大の作戦
- ドイツ戦車軍団[3]
- 日本機動部隊[4]
- スターリングラード
- 装甲擲弾兵(1983年)
- 戦国大名
- マレー電撃戦
- 朝鮮戦争[注 1]
- 東部戦線(装甲擲弾兵II)
- 孫子
- バトル オブ ブリテン
- シミュレーション入門1
- 失われた勝利
- 三国志演義
- 大空のサムライ
- 三国志演義エキスパンションキット
- 武田騎馬軍団
- 神々の戦い
- 騎士十字章
- 銀河帝国の興亡
- ルール・ザ・ワールド
- 戦国大名エキスパンションキット
- 魔法帝国の興亡
- 三国志演義II
- シミュレーション入門 2
シミュレーションゲームシリーズ
- 超人ロック
- パワーベースボール
- パワーベースボールエキスパンションキット
EWEシリーズ(エポック ウォーゲーム エレクトロニクス)
ワールドウォーゲームシリーズの購買層よりも低年齢層を狙ったエポック社の開発チームが担当した電子仕掛け満載のウォー・シミュレーションゲーム。全12作。
- 日本海大海戦
- バルジ大作戦
- 決戦関ヶ原
- 英国の戦い
- 川中島合戦
- 史上最大の作戦
- 大阪夏の陣
- ミッドウェー沖海戦
- 織田鉄砲隊
- 真珠湾攻撃
- 決戦壇の浦
- ロンメル戦車軍団
プレイヤング シリーズ
1980年に発売
- No.1 ダービー予想ゲーム(オリジナルゲーム:ルーズユアシャツ)
- No.2 探偵学入門ゲーム(オリジナルゲーム:クルード)
- No.3 大競り市ゲーム(オリジナルゲーム:マスターピース)
- No.4 特急大百科ゲーム
- No.5 金メダル争奪ゲーム
- No.6 株式売買ゲーム(オリジナルゲーム:ベイゼンシュピール)
ブックゲーム シリーズ
1980年頃からシリーズ化
- No.01.ドライブテクニック
- No.01A.棋碁
- No.02.占いコンピューター
- No.02A.星座占い
- No.03.スピンボール
- No.03A.雀カード
- No.04.バックギャモン
- No.05.スロットマシン
- No.05A実戦ゴルフ
- No.06.ベストカップル
- No.06A.カジノダイス
- No.07.ルーレット
- No.08.ベースボール
- No.09.マグネット将棋王将
- No.10.カーレースF-1マシン
- No.10.マグネットリバーシ
- No.11.ジャイアンツ野球カード
- No.11.Jリーグスーパーサッカー
- No.12.ダービーレース
- No.13.ドミノ
- No.14.新巨人の星野球カード
- No.14A.ヘックス
- No.15.ブラックジャック
- No.16.アメリカンフットボール
- No.16A.デスティネーション
- No.17.マグネット囲碁
- No.18.宇宙ゲーム空とぶ円盤
- No.19.マグネットチェス
- No.20.アセリチック
- No.21.マグネットダイヤ
- No.22.中国象棋
- No.23.ナイルギャモン
- No.24.ジャンダイス
- No.25.立体四目ならべ
ドラゴンボール シリーズ
- スーパー如意棒(1986年)
- ドラゴンボール 悟空よ!7つの龍球を探せ!(1986年)
- ドラゴンボール ファイティングヒーロー 天下一武道会之巻(1986年)
- ドラゴンボール 熱血 天下一武道会(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘い(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 1、2階 悟空対下士官(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 3階 悟空対メタリック軍曹(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 4階 悟空対ムラサキ曹長(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 5階 悟空対ブヨン(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 最上階 悟空対ホワイト将軍(1986年)
- ドラゴンボール マッスルタワーの闘いDX(1987年)
- ドラゴンボール 悟空の西の都は大騒ぎの巻(1987年)
- 悟空のドラゴンボール探しゲーム(1987年)
ゲームソフト
カセットビジョン、スーパーカセットビジョン、ゲームポケコンについては、それぞれの項を参照。
提供番組
脚注
注釈
- ^ このゲームに関し、韓国のある団体(詳細不明)から「戦争を遊戯化している」ことを非難する抗議を受けた。エポック社はこれに対し、「『朝鮮戦争』はすでに生産していないし、今後も生産する予定はない」と回答し、決着をはかった。
出典
関連項目
外部リンク
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*1撤退時の社名 *2 旧社(現在の同名企業とは異なる) |