茨城県道30号水戸岩間線(いばらきけんどう30ごう みといわません)は、茨城県水戸市から笠間市までを結ぶ県道(主要地方道)である。通称岩間街道。
概要
水戸市大工町の国道50号現道から分岐し、南西方向へ向かい笠間市土師十字路を経由して岩間駅前を通過して国道355号現道に接続する主要地方道である。
かつて江戸時代に作られた水戸から岩間、筑波山を越え、下妻市を経て群馬県に至る瀬戸井街道と呼ばれた街道の一部であった。
路線データ
歴史
1959年(昭和34年)10月14日、新たな県道として水戸市を起点とし、西茨城郡岩間町(現:笠間市)を終点とする区間を本路線として茨城県が県道路線認定した。水戸市見川町の桜山橋付近の道路は、水戸市街地に向かう自動車や歩行者、自転車の通行が多いにも関わらず歩道がなく危険度が高い状況であったことから、2014年11月に歩道が整備された[3]。
年表
路線状況
農村部を通る笠間市内は主要地方道本来の姿である地域間を結ぶ郊外型道路、一方市街地を通る水戸市内は市内中心部と近郊住宅地域を結ぶ都市型道路という二つの顔を持つ。水戸市内は古くから沿道の宅地化が進んだため朝夕は渋滞が慢性化している。
道路法の規定に基づき、以下の区間は緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に新たに電柱を建てることが制限されている。
- 水戸市大工町2丁目(大工町2丁目交差点) - 同市見川(株式会社茨城県歯科医師会)[9]
- 水戸市鯉渕町(鯉渕東交差点) - 同(一般県道友部内原線交差)[9]
- 笠間市湯崎(笠間市道交差) - 笠間市住吉(県道大洗友部線交差)[10]
別名
- 岩間街道
- 古くから[いつ?]この俗称が使われており、終点の旧岩間町[要出典](現笠間市)が名称の由来とされる。地元ラジオ局の交通情報もこの名称を用いており、この地域では一般的に通用する名称である。
重複区間
道路施設
- 桜山橋(沢渡橋・JR常磐線、水戸市緑町)
- 落合橋(古矢川、水戸市鯉渕町)
- 中台橋(涸沼前川、水戸市鯉渕町/水戸市五平町)
- 舟場橋(涸沼川、笠間市住吉 - 土師)
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線にある施設など
脚注
注釈
- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
出典
- ^ a b 道路の区域決定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百三号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
- ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 5
- ^ 土木部 水戸土木事務所 道路整備第一課. “水戸岩間線「歩道を設置」”. 茨城県. 2021年1月3日閲覧。
- ^ 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
- ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
- ^ “県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第637号: pp. pp. 8–12, (1995年3月30日)
- ^ “道路の供用の開始(平成9年5月29日 茨城県告示第621号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第859号: p. p. 8, (1997年5月29日)
- ^ “県道の管理に関する協議に対する同意(平成27年2月26日 茨城県告示第167号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2669号: p. p. 13, (2015年2月26日)
- ^ a b 「道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号)」『茨城県報』第2980号、18–28頁、2018年3月19日。http://soumu.pref.ibaraki.jp/file/PDF/2018/201803/n2980.pdf。
- ^ 「道路の占用を制限する区域の指定(令和5年3月16日 茨城県告示第301号)」『茨城県報』第391号、17–20頁、2023年3月16日。http://soumu.pref.ibaraki.jp/file/PDF/2023/202303/n391.pdf。
参考文献
関連項目
外部リンク