東新町駅(ひがししんまちえき)は、愛知県新城市平井字若杉にある、東海旅客鉄道(JR東海)の駅である。
豊橋駅と辰野駅を結ぶ飯田線の中間駅(途中駅)の一つである。新城市新城地区北部に位置し、駅周辺は同市中心市街地東端にあたる。開業は1914年(大正3年)。豊川鉄道運営から国有化を経て、国鉄分割民営化に伴いJR東海に継承され現在に至っている。
歴史
当駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部に当たる豊橋 - 大海間を運営していた私鉄である。当駅を挟む新城 - 大海間が1900年(明治33年)に開通した際当該区間に途中駅は開設されていなかったが、それから14年を経た1914年(大正3年)1月に当駅が開設された。
1943年(昭和18年)8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国鉄飯田線が成立する。これに伴い当駅も国鉄の駅となった。1971年(昭和46年)には開設時からの貨物取扱が廃止されて旅客駅となり、そのまま1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。
年表
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅である。この駅から本長篠駅までホーム有効長は5両編成分であったが、現在は当駅の駅前踏切周辺区画整理に伴い、駅横豊橋側ホームが削られ、有効長が減り、4両編成が最長となった。また、かつては向かい側にもホームがあった[5]が、線路は剥がされ、ホーム跡のみが残る[6]。
駅舎は2008年(平成20年)に改築されたものが使用されている[5]。
営業形態については2007年(平成19年)時点で、駅長配置駅(管理駅)である豊川駅の管理下に置かれた業務委託駅(東海交通事業に業務を委託)で[7]、JR全線きっぷうりばを設置していた[7]。しかし、JR東海は利用者減に伴い2012年(平成24年)3月末をもって業務委託を打ち切り無人駅とする方針を示した[8][9]。これを受けて新城市は2012年(平成24年)度の予算に「乗車券類販売事業」の費用を計上[10]、JR東海から新城市が簡易委託を受けて、同年4月1日から窓口業務を引継ぐこととした。当初、3年経過時に継続か撤退かを判断するとしていた[11][12]が、2023年(令和5年)10月現在も継続している[13]。
自動券売機は無いが、出札窓口が設けられている。
停車列車
当駅には、豊橋方面(上り)・飯田方面(下り)の双方共1時間当たり概ね1本(ラッシュ時は最大2本)の列車が停車する。停車する種別は普通列車と、上り1本のみ設定されている快速列車の2種類であり、特急「伊那路」は通過する。
駅周辺
東新町駅周辺から西隣の新城駅周辺に至る地域は、「新城市中心市街地活性化基本計画」[14]にて新城市の中心市街地として位置付けられている。駅のある平井は、新城市の北部地区(旧・南設楽郡東郷村域)に当たる。
隣の駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 飯田線
- ■快速(上りのみ運転)・■普通
- 新城駅 - 東新町駅 - 茶臼山駅
脚注
関連項目
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