東京国際フォーラム

東京国際フォーラム

地図
情報
用途 ホール会議室美術館店舗
設計者 ラファエル・ヴィニオリ建築士事務所、株式会社椎名政夫建築設計事務所、株式会社現代建築研究所
構造設計者 構造設計集団(渡辺邦夫主宰)
設備設計者 森村設計
施工

ホール棟:大成建設戸田建設清水建設間組鉄建建設日産建設三菱建設大木建設小田急建設古久根建設共同企業体

ガラス棟:大林組鹿島建設安藤建設銭高組五洋建設藤木工務店森本組地崎工業藤村建設共同企業体
建築主 東京都の旗 東京都
管理運営 株式会社東京国際フォーラム
構造形式 鉄筋コンクリート構造鉄骨鉄筋コンクリート構造鉄骨構造
敷地面積 27,375 m²
建築面積 20,951 m²
延床面積 145,076 m²
階数

ホール棟:地下3階、地上11階、塔屋1階

ガラス棟:地下3階、地上7階、塔屋1階
高さ 約60 m
着工 1992年10月9日
竣工 1996年5月31日
開館開所 1997年1月10日[1]
所在地 100-0005
東京都千代田区丸の内三丁目5番1号
座標 北緯35度40分36秒 東経139度45分52秒 / 北緯35.67667度 東経139.76444度 / 35.67667; 139.76444 (東京国際フォーラム)座標: 北緯35度40分36秒 東経139度45分52秒 / 北緯35.67667度 東経139.76444度 / 35.67667; 139.76444 (東京国際フォーラム)
備考 第39回BCS賞受賞
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東京国際フォーラムホールA、C、D1
情報
完成 1996年5月31日
開館 1997年1月10日
客席数 A:5,012席、C:1,502席、D1:132席
用途 A:国際会議、各種大会、コンサート、舞台
C:コンサート
所在地 100-0005
東京都千代田区丸の内3-5-1
アクセス JR有楽町駅から徒歩1分
東京メトロ有楽町線有楽町駅直結
外部リンク http://www.t-i-forum.co.jp
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株式会社東京国際フォーラム
Tokyo International Forum Co., Ltd.
ガラス棟 内部
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
100-0005
東京都千代田区丸の内三丁目5番1号 東京国際フォーラム11階
設立 2003年4月4日
業種 サービス業
法人番号 6010001082469 ウィキデータを編集
事業内容 東京国際フォーラムのホール・会議室等の管理運営、東京国際フォーラムのサービス施設の管理運営、国際交流促進等のための催事の企画、制作、実施およびその受託
代表者 中嶋正宏(代表取締役社長
資本金 4億9000万円
発行済株式総数 9800株
売上高
  • 60億3487万6000円
(2024年3月期)[2]
営業利益
  • 7億6420万8000円
(2024年3月期)[2]
経常利益
  • 8億0561万5000円
(2024年3月期)[2]
純利益
  • 6億7369万7000円
(2024年3月期)[2]
純資産
  • 22億1882万6000円
(2024年3月31日現在)[2]
総資産
  • 74億2395万9000円
(2024年3月31日現在)[2]
従業員数 56人
決算期 3月31日
主要株主
関係する人物 鳥海巖(元会長
外部リンク https://www.t-i-forum.co.jp/
特記事項:東京都産業労働局が所管する東京都監理団体である
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東京国際フォーラム(とうきょうこくさいフォーラム、: Tokyo International Forum)は、東京都千代田区丸の内に所在する公的総合文化施設[1]東京の代表的国際コンベンションセンターの一つ。1997年1月10日に開館し、株式会社東京国際フォーラム(完成当時は財団法人東京国際交流財団)が運営する。

旧東京都庁舎の跡地に建設された(線路の反対側の第3庁舎部分は住友不動産丸の内ビルになっている)。設計は渡辺邦夫が手掛けている。7つのホール、展示ホール、33の会議室、店、レストラン、太田道灌の像(都庁所在時から引き続き設置)などを備えており、様々なイベントや展示が開催されている。2020年東京オリンピックの競技会場のひとつである[3]

東京国際フォーラムでは2024年から2025年にかけて長期大規模修繕工事に入る(休館スケジュールはホールごとに異なる)[4]。館内地下1階には相田みつを美術館が入っているが、この工事を前に2024年1月28日で閉館することになった[5]

建築

国際建築家連合(UIA)の基準に基づく国際公開コンペが初めて日本で行われ、設計者は建築家ラファエル・ヴィニオリに決まった。ガラスの吹き抜けホール(ガラス棟)は「船」を題材にしており、その巨大な外観と共に、船の骨格のような構造を露出した内部が特徴となっている。建物の曲線は山手線の線路の曲線と平行しており、また中庭のような広場が中央部に配置されている。

概要

  • 設計者: ラファエル・ヴィニオリ(Rafael Viñoly)
  • 構造設計:渡辺邦夫
  • 設備設計:森村設計
  • 所在地: 東京都千代田区丸の内三丁目5番1号
  • 開館年: 1997年1月10日 [1]
  • 階数: 地上11階、地下3階
  • 建築面積: 21,000m2
  • 延床面積: 145,000m2
  • 敷地面積: 27,000m2
  • 総工費: 1,647億円(用地費は除く)

各施設

ホールA
世界で有数の規模となる屋内コンサートホールで、客席数は2層構造で5,012席。8か国語同時通訳システム、AVネットワーク、音響設備、舞台機構も完備。
ホールB7
Bブロック最上部にあたる7・8階にある面積1,400m2の平土間形式のオープン・スペース。可動式の間仕切りで分割しての使用も可。8か国語同時通訳システムなどを完備。
ホールC
コンサート向けのホールで、客席数は3層構造で1,502席。音響反射板や残響可変装置など、高度な音響設備を完備。
ホールD7
引出し式の座席など採用した多目的ホール

運営

2003年7月に民間企業の資金・人材・ノウハウを積極的に活用し、収益性・経営の効率性を向上させることを目的として財団法人東京国際交流財団から第三セクター法人の株式会社東京国際フォーラムへ事業が譲渡され、丸紅社長・会長を経て、2002年から財団法人東京国際交流財団の経営顧問を務めていた鳥海巌が社長に就任。民間の経営手法を取り入れ、黒字化を達成した。

株主

イベント開催例

東京国際フォーラム主催分

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭
毎年ゴールデンウィークに実施されるクラシック音楽コンサート。東京国際フォーラム全館を使用してフルオーケストラからアンサンブル、ソロまで期間中200以上の公演が行われる。1公演は1時間程度、入場料1500円から。
丸の内キッズジャンボリー
東京国際フォーラム開館10年記念事業として2007年より始った、夏休みの子ども対象イベント。株主企業などの社会貢献・文化活動を子ども向けのカリキュラムとして構成した多数のセミナーやワークショップが実施される。また展示ホールではステージパフォーマンスやアドベンチャーコーナーなどを実施。入場無料。(外部リンク参照)
HARMONIA[ハルモニア]TIF光と音のハーモニー
東京国際フォーラムの年末イベント。2006年の年末から実施されている。展示ホールで音楽コンクールや舞踏会などのイベント、カウントダウンコンサートが行われる。11月中旬からはクリスタル・イルミネーションで地上広場が輝く。
フォーラム・ミレナリオクラブ2005
東京ミレナリオの期間にあわせ、2005年12月24日-31日に開催されたイベント。ガラス棟全体を刻一刻と変化させる長谷川章氏の光のデジタルアート掛け軸やカウントダウンコンサートなどが実施された。
明治時代、東京府庁舎が建っていた。

外部団体主催(貸館)分

設備等

改修と更新

  • 2009年(平成21年)から東京国際フォーラムでは中期修繕10カ年計画に基づく大規模改修工事が実施された[9]
  • 2013年平成25年)2月10日、ホールAにて開催された声優戸松遥コンサート「戸松遥 second live tour Sunny Side Stage!」の最中、18時36分頃に2階席先端バルコニーライト収納部に設置されている舞台照明機材の一部(重さ約18.5kg)が固定金具の破損により落下し、1階席で鑑賞していた男性客1名に直撃し肩などを負傷、救急車で病院に救急搬送されたがコンサートはそのまま続行された[10]
    • この事態を受けて、施設管理者の東京国際フォーラム、並びに当該公演を主催したソーゴー東京2月13日に連名で謝罪文を掲載すると伴に、再発防止を約束した[10]
    • 更に出演者の戸松も自身のブログで、コンサート終了直後に「無事に終わった」とブログを更新していたが[11]、事故の一件を伝えられた後、2月13日に更新されたブログにてコンサート終了時の軽はずみなブログ発言、お詫びが遅れたこと、照明落下事故について謝罪した[12]
    • なお、施設自体は翌2月11日より通常通り営業を再開している[13]
  • 2024年から2025年にかけて、東京国際フォーラムでは一部施設の経年劣化への対応や設備の更新のため、長期大規模修繕工事に入る(ホールごとに休館スケジュールは異なる)[4]。修繕工事に入るのに伴い、館内地下1階の相田みつを美術館が2024年1月28日で閉館することになった[5]

災害対応

2011年(平成23年)3月11日東日本大震災では帰宅困難者約4300名を受け入れた[9]。その中には修学旅行からの帰途に東京駅で被災した糸魚川市立糸魚川中学校の生徒183人もいた[9]。その後、3月21日には震災被災者及び福島第一原子力発電所事故の避難者の受入場所に指定された[9]

情報カメラ

東京駅の映像を撮影する為、フジテレビを除く関東の民放キー局が情報カメラお天気カメラ)を設置している(日本テレビでは当初、隣の東京ビルに設置していたが、「TOKIA」への建て替えに伴い当所に移設した)。なお、日本テレビでは当所からの映像を、2021年7月頃より「日テレNEWS」のYoutubeにてライブ配信している。[14]

交通アクセス

脚注

注釈

  1. ^ ただし、回によっては東京・渋谷のNHK放送センター内のスタジオから放送していた。

出典

  1. ^ a b c 「東京国際フォーラム 首都に新しい顔」『交通新聞』交通新聞社、1997年1月8日、2面。
  2. ^ a b c d e f 株式会社東京国際フォーラム 第21期貸借対照表・損益計算書”. 株式会社東京国際フォーラム. 2024年8月4日閲覧。
  3. ^ ウエイトリフティング会場”. 東京都オリンピック・パラリンピック準備局. 2018年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月18日閲覧。
  4. ^ a b 東京国際フォーラム 長期修繕に伴う休館スケジュール”. 東京国際フォーラム (2024年1月19日). 2024年1月19日閲覧。
  5. ^ a b 相田みつを美術館、28日で閉館 他館での展示や通信販売は継続”. 下野新聞 (2024年1月19日). 2024年1月19日閲覧。
  6. ^ “東京国際フォーラムAホール、開館初のスポーツ興行”. スポーツニッポン. (2012年4月7日). オリジナルの2012年8月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120816005916/http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/04/07/kiji/K20120407002995250.html 2012年5月13日閲覧。 
  7. ^ 日本語)『国際通貨基金(IMF)・世界銀行 年次総会2012』(プレスリリース)財務省オリジナルの2012年1月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120130132040/http://www.imf-wb.2012tokyo.mof.go.jp/japanese/index.html2017年1月10日閲覧 
  8. ^ “21年の紅白は49年ぶり別会場、NHKホール改修”. 日刊スポーツ. (2019年4月9日). オリジナルの2019年4月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190409095619/https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201904090000454.html 2019年4月9日閲覧。 
  9. ^ a b c d 東京国際フォーラム ANNUAL REPORT 2010”. 東京国際フォーラム. 2024年1月19日閲覧。
  10. ^ a b 東京国際フォーラム「戸松遥second live tour Sunny Side Stage!」ご来場のお客様へ』(PDF)(プレスリリース)東京国際フォーラム、ソーゴー東京、2013年2月13日。オリジナルの2013年5月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20130516164446/http://www.t-i-forum.co.jp/news/2013/20130213_02.pdf2017年1月10日閲覧 
  11. ^ 戸松遥 (2013年2月10日). “SSS終了です!”. 2017年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月10日閲覧。
  12. ^ “声優・戸松遥、ライブ中の照明機材落下事故について言及「大変残念に思う」”. マイナビニュース. (2013年2月13日). オリジナルの2014年6月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140614112031/http://news.mynavi.jp/news/2013/02/13/213/ 2017年1月10日閲覧。 
  13. ^ “戸松遥の公演中 東京国際フォーラムで照明落下し男性けが”. スポニチ(Sponichi Annex). (2013年2月12日). オリジナルの2013年2月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130214000330/http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/02/12/kiji/K20130212005178210.html 2017年1月10日閲覧。 
  14. ^ 【ライブカメラ】東京駅 Train Tokyo Station Live Camera”. 日テレNEWS. 2021年10月18日閲覧。

関連項目

外部リンク