李青龍
李 青竜(旧字体:李 靑龍、イ・チョンヨン、朝鮮語: 이청용、1988年7月2日 - )は大韓民国・ソウル特別市出身のサッカー選手。韓国代表。蔚山HD FC所属。ポジションはミッドフィールダー。本貫は青海李氏[1]。
来歴
2004年、FCソウルでサッカー選手としてのキャリアをスタートさせると、瞬く間にその才能を開花させ各年代の代表チームに招集されるようになる。
2007年にはFIFA U-20ワールドカップ、2008年には北京オリンピックに韓国代表チームの一員として出場、チームとしての成績は芳しくなかったが李自身はチームの中心選手として活躍した。
北京オリンピック終了後は韓国A代表へとコンスタントに招集されるようになり、ユース代表の頃からの国際マッチ経験も重なりイングランドの複数のクラブから注目を浴びるようになる。
そして、2009-2010シーズンを目前にした2009年8月1日にボルトン・ワンダラーズFCへの移籍が決定、21歳でのプレミアリーグ移籍は韓国人として最年少であった。決して得点能力は高くないが、ゲームメイキングのセンスに優れ韓国サッカー界ではニューヒーローとして評価されている。2009年1月、イギリスの日刊紙「タイムズ」は李選手を50人の新星サッカー選手として選定した。
2010 FIFAワールドカップにも出場し、グループリーグ第2戦のアルゼンチン戦でW杯初得点を記録。決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦では一時同点に追いつくヘディングシュートを決めた。
2011年7月30日の5部リーグ所属であるニューポート・カウンティAFC戦でタックルを受けて右脚の腓骨と脛骨の両方を骨折し、全治9ヶ月の診断を受けた[2]。リーグ戦のほとんどを休場することとなり、ようやく37節に途中出場して復帰を果たした。
2015年1月10日、韓国代表としてAFCアジアカップ2015の初戦オマーン戦に出場したが負傷してしまい、大会を離脱することになった[3]。
2015年2月2日、クリスタル・パレスに完全移籍。移籍金は100万ポンド(約1億7000万円)と報じられている[4][5]。パレス在籍時は38試合出場1ゴール1アシストの成績であった。
2018年6月、契約満了のためチームを退団し、ドイツ・2.ブンデスリーガのVfLボーフムに加入。在籍1年半で35試合出場1ゴール6アシストを記録した。
2020年3月3日、蔚山現代FCに移籍。11年ぶりの母国復帰となった[6]。
エピソード
韓国において中学校を中退しており、兵役義務の要件となる高校卒業を満たしていない。そのため李には兵役義務がない。韓国人プレイヤーでは2002年の日韓ワールドカップ、2012年のロンドン五輪で兵役義務が免除・短縮されたプレイヤー以外で唯一、兵役義務のない選手である。
ボルトン・ワンダラーズFC時代の同僚であった宮市亮と親交が厚く、その後も交流がある。
所属クラブ
個人成績
クラブ
|
シーズン
|
リーグ
|
FAカップ
|
リーグカップ
|
国際大会
|
合計
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
出場
|
得点
|
FCソウル
|
2004
|
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- |
0 |
0
|
2005
|
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- |
0 |
0
|
2006
|
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
- |
4 |
0
|
2007
|
15 |
3 |
2 |
0 |
8 |
0 |
- |
25 |
3
|
2008
|
22 |
5 |
1 |
0 |
3 |
1 |
- |
26 |
6
|
2009
|
15 |
3 |
2 |
0 |
1 |
0 |
5 |
0 |
23 |
3
|
合計
|
54 |
11 |
5 |
0 |
14 |
1 |
5 |
0 |
78 |
12
|
ボルトン・ワンダラーズ
|
2009-10
|
34 |
4 |
4 |
1 |
2 |
0 |
- |
40 |
5
|
2010-11
|
31 |
3 |
4 |
1 |
1 |
0 |
- |
36 |
4
|
2011-12
|
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- |
2 |
0
|
2012-13
|
41 |
4 |
3 |
1 |
0 |
0 |
- |
44 |
5
|
2013-14
|
45 |
3 |
2 |
0 |
0 |
0 |
- |
47 |
3
|
2014-15
|
23 |
3 |
0 |
0 |
3 |
0 |
- |
26 |
3
|
合計
|
176 |
17 |
13 |
3 |
6 |
0 |
- |
195 |
20
|
クリスタル・パレス
|
2015-16
|
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- |
3 |
0
|
2016-17
|
13 |
1 |
1 |
0 |
3 |
1 |
- |
17 |
2
|
合計
|
16 |
1 |
1 |
0 |
3 |
1 |
- |
20 |
2
|
通算
|
246 |
29 |
19 |
3 |
23 |
2 |
5 |
0 |
293 |
34
|
個人タイトル
- Kリーグ杯アシスト王 2007
- Kリーグベストイレブン 2008
- Bolton Player of the Year : 2010
- Bolton Players' Player of the Year : 2010
- Bolton Best Newcomer Award : 2010
- North West Premier League Player of the Year : 2009–10
代表歴
出場大会
出場
韓国代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
2008 |
7 |
2
|
2009 |
11 |
0
|
2010 |
12 |
3
|
2011 |
9 |
0
|
2012 |
2 |
0
|
2013 |
10 |
1
|
2014 |
12 |
0
|
2015 |
6 |
1
|
2016 |
3 |
1
|
2019 |
1 |
1
|
通算
|
73 |
9
|
ゴール
脚注
外部リンク
タイトル・受賞歴 |
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1980年代 |
- 83: 趙廣來, 朴昌善
- 84: 朴昌善, 許丁茂, 趙榮增
- 85: 朴商寅, 李興實, 朴垣緒
- 86: 曺敏國, 李興實, 尹星孝
- 87: 金三洙, 魯壽珍, 李興實
- 88: 崔震澣, 金相鎬, 皇甫官
- 89: 李興實, 趙徳濟, 姜才淳
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1990年代 |
- 90: 崔震澣, 李興實, 崔大植
- 91: 金鉉錫, 李永鎮, 金鋳城, 崔康熙, 李相潤
- 92: 辛弘基, 金鉉錫, 申台龍, 朴泰夏, 申東喆
- 93: 金判根, 申台龍, 金東海, 李相潤, 金奉吉
- 94: 申台龍, 高正云, 皇甫官
- 95: 申台龍, 高正云, 金鉉錫, 金判根, アミル
- 96: 申台龍, バデア, 洪明甫, 河錫舟, 金鉉錫
- 97: 金鉉錫, 申晉遠, 金仁完, 李晉行, 鄭在權
- 98: 高宗秀, 柳想鐵, 白承哲, 安貞桓, 鄭正洙
- 99: 徐正源, 高宗秀, デニス, 高正云
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2000年代 |
- 00: アンドレ, 申台龍, 全慶埈, デニス
- 01: 申台龍, 徐正源, 宋鐘國, 南基一
- 02: 申台龍, 李天秀, アンドレ, 徐正源
- 03: 申台龍, 李城南, 李官雨, 金南一
- 04: 金東進, タバレジュ, 金斗炫, 金大儀
- 05: 李天秀, 李浩, 金斗炫, 趙源熙
- 06: 金斗炫, 李官雨, 白智勳, ポポ
- 07: タバレジュ, 李官雨, 金基東, 金斗炫
- 08: 金炯氾, 趙源熙, 奇誠庸, 李菁龍
- 09: 崔兌旭, 奇誠庸, 金正友, エニーニョ
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2000年代 |
- 10: モリーナ, 尹ビッカラム, 具滋哲, エニーニョ
- 11: 廉基勳, 尹ビッカラム, 河大成, エニーニョ
- 12: モリーナ, 河大成, 黄辰成, 李根鎬
- 13: 高武烈, 李明周, 河大成, レオナルド
- 14: 林相協, 高明振, 李承琪, 韓敎元
- 15: 廉基勳, 李在成, 権昶勲, 宋珍炯
- 16: ロペジュ, 権昶勲, 李在成, レオナルド
- 17: 廉基勳, 李在成, 李昌敏, 李承琪
- 18: ネゲバ, 崔榮峻, アギラール, ロペジュ
- 19: 文宣民, 金甫炅, セジーニャ, ワンデルソン
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2020年代 |
- 20: 韓敎元, 孫準浩, セジーニャ, パロセヴィッチ
- 21: 林相協, ヴァコ, セジーニャ, 李東俊
- 22: 金大元, 申塡灝, セジーニャ, 李青龍
- 23: ジェルソ, オベルダン, 李淳敏, 嚴元相
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MVP - 得点王 - アシスト王 - 若手選手賞 - ベスト11(GK - DF - MF - FW) |
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