金南一
金 南一(김남일、キム・ナミル、1977年3月14日 - )は、韓国京畿道仁川市(現・仁川広域市)出身の元サッカー選手、サッカー指導者。ポジションはミッドフィールダー (MF) 。漢陽大学校卒業。日本語式韓国人名転写法では「キム・ナムイル」と表記するのが通例だが、一般的には原語読みに倣って「キム・ナミル」とすることがほとんどである。妻は韓国放送公社 (KBS) アナウンサーの金宝民(キム・ボミン)。現在はKリーグ1の城南FCの監督を務めている。
経歴
選手歴
2000年、全南ドラゴンズに入団。2002 FIFAワールドカップの韓国代表の中心選手として活躍。高いディフェンス能力から「真空掃除機」の異名で呼ばれ、大会後はオランダのエールディヴィジのSBVエクセルシオールに5か月の期限付き移籍を果たした(月給25,000ユーロ)。当初は同じリーグのフェイエノールトに移籍するものと思われていたが、実力を試すうえで姉妹クラブであるエクセルシオールを紹介され移籍した。
2003年3月2日のRKC戦でオランダデビューを果たし、その試合のMVPも獲得した。
5月に入り、来シーズンからフェイエノールトに完全移籍するとの噂が流れたが、フェイエノールトはこれを否定した。
フェイエノールトへの移籍が破談になり、金南一にボルシアMG、オリンピアコス、PAOKテッサロニキなどのクラブが興味を示したが、実現には至らずシーズン終了後に韓国に復帰した。
2004年、アテネオリンピック男子サッカー競技に韓国代表として出場。2005年に水原三星ブルーウィングスに移籍し、2006 FIFAワールドカップ・アジア予選で5試合に先発出場した。
2008年シーズン、Jリーグのヴィッセル神戸へ移籍。開幕からしばらくはフィットしなかったが、シーズン終盤は神戸の中盤を支えた。ヴィッセル神戸でのあだ名は「ヒョン」。元々は年下の若手選手に対して、韓国式の敬称として「ヒョン」(兄貴)と呼ばせるようにしていたが、それを単なる愛称と勘違いされ、目上の人物である監督やコーチにまで「ヒョン」と呼ばれるようになってしまった。2009年5月10日の名古屋グランパスエイト戦では、49分に榎本達也へのバックパスが約50メートル級のオウンゴールとなってしまう。同年は一時期スタメンから外れ、怪我で長期離脱した後に復帰した。シーズン後にロシア・リーグのFCトム・トムスクへの移籍が決まった。2010 FIFAワールドカップ終了後、サウジ・プロリーグのアル・シャバブ・リヤドに移籍するとの噂が流れたが、これを拒み、トムに残留している。2011年11月16日、トム・トムスクとの契約を解除。
2012年より仁川ユナイテッドFC、2014年より全北現代モータースに移籍。2015年に京都サンガF.C.へ完全移籍[2]。2016年1月12日、契約満了に伴って京都を退団し[1]し、4月26日に現役を引退すると発表した[3]。
指導者歴
2019年1月28日、タイのチョンブリー県で開催されたAFCプロフェッショナル・コーチング・ディプロマ(英語版)の講習会に参加。この講習会には他に薛琦鉉、村山哲也、加藤光男らが参加した[4]。
2019年12月23日、Kリーグ1の城南FC監督に就任[5]。
人物
日本の大相撲の元幕内力士である春日王克昌(ソウル市出身、仁川市育ち)は富平高校の同級生である。
2007年12月8日に韓国放送公社 (KBS) アナウンサーの金宝民と結婚式を挙げた[6]。
個人成績
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 98試合 2得点(1998年-2013年)[7]
韓国代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
1998 |
2 |
0
|
1999 |
0 |
0
|
2000 |
3 |
0
|
2001 |
7 |
1
|
2002 |
17 |
0
|
2003 |
11 |
0
|
2004 |
12 |
1
|
2005 |
6 |
0
|
2006 |
14 |
0
|
2007 |
2 |
0
|
2008 |
12 |
0
|
2009 |
4 |
0
|
2010 |
7 |
0
|
2013 |
1 |
0
|
通算 |
98 |
2
|
個人タイトル
2003年 - Kリーグ ベストイレブン
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、 金南一に関連するカテゴリがあります。
タイトル・受賞歴 |
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1980年代 |
- 83: 趙廣來, 朴昌善
- 84: 朴昌善, 許丁茂, 趙榮增
- 85: 朴商寅, 李興實, 朴垣緒
- 86: 曺敏國, 李興實, 尹星孝
- 87: 金三洙, 魯壽珍, 李興實
- 88: 崔震澣, 金相鎬, 皇甫官
- 89: 李興實, 趙徳濟, 姜才淳
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1990年代 |
- 90: 崔震澣, 李興實, 崔大植
- 91: 金鉉錫, 李永鎮, 金鋳城, 崔康熙, 李相潤
- 92: 辛弘基, 金鉉錫, 申台龍, 朴泰夏, 申東喆
- 93: 金判根, 申台龍, 金東海, 李相潤, 金奉吉
- 94: 申台龍, 高正云, 皇甫官
- 95: 申台龍, 高正云, 金鉉錫, 金判根, アミル
- 96: 申台龍, バデア, 洪明甫, 河錫舟, 金鉉錫
- 97: 金鉉錫, 申晉遠, 金仁完, 李晉行, 鄭在權
- 98: 高宗秀, 柳想鐵, 白承哲, 安貞桓, 鄭正洙
- 99: 徐正源, 高宗秀, デニス, 高正云
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2000年代 |
- 00: アンドレ, 申台龍, 全慶埈, デニス
- 01: 申台龍, 徐正源, 宋鐘國, 南基一
- 02: 申台龍, 李天秀, アンドレ, 徐正源
- 03: 申台龍, 李城南, 李官雨, 金南一
- 04: 金東進, タバレジュ, 金斗炫, 金大儀
- 05: 李天秀, 李浩, 金斗炫, 趙源熙
- 06: 金斗炫, 李官雨, 白智勳, ポポ
- 07: タバレジュ, 李官雨, 金基東, 金斗炫
- 08: 金炯氾, 趙源熙, 奇誠庸, 李菁龍
- 09: 崔兌旭, 奇誠庸, 金正友, エニーニョ
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2000年代 |
- 10: モリーナ, 尹ビッカラム, 具滋哲, エニーニョ
- 11: 廉基勳, 尹ビッカラム, 河大成, エニーニョ
- 12: モリーナ, 河大成, 黄辰成, 李根鎬
- 13: 高武烈, 李明周, 河大成, レオナルド
- 14: 林相協, 高明振, 李承琪, 韓敎元
- 15: 廉基勳, 李在成, 権昶勲, 宋珍炯
- 16: ロペジュ, 権昶勲, 李在成, レオナルド
- 17: 廉基勳, 李在成, 李昌敏, 李承琪
- 18: ネゲバ, 崔榮峻, アギラール, ロペジュ
- 19: 文宣民, 金甫炅, セジーニャ, ワンデルソン
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2020年代 |
- 20: 韓敎元, 孫準浩, セジーニャ, パロセヴィッチ
- 21: 林相協, ヴァコ, セジーニャ, 李東俊
- 22: 金大元, 申塡灝, セジーニャ, 李青龍
- 23: ジェルソ, オベルダン, 李淳敏, 嚴元相
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MVP - 得点王 - アシスト王 - 若手選手賞 - ベスト11(GK - DF - MF - FW) |
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