日振島(ひぶりしま)は、愛媛県宇和島市の宇和島港から西方約28km、愛媛県と大分県との間の宇和海にある有人島である。また宇和島市の住所表記に使われる大字でもあり、対応する郵便番号は798-0099。なお、属島の沖の島、竹ヶ島 、横島、御五神島も大字は日振島に属する。
地理
島の形は北西から南東に細長く延びており、島の北には属島の沖の島、竹ヶ島(いずれも無人島)、西には横島が隣接、さらに南方約5kmには御五神島があるが、他の有人島とは群島を形成していない。島全体が山の形をしており、平地は少なく切り立った崖が多い。特に西側海岸は懸崖が続く。
行政区画としては宇和島市に属し、市域の最西端にあたる。島の大部分と属島の横島、沖の島、竹ヶ島 の全域は足摺宇和海国立公園に属している。
地名(島名)の由来
昔から船の往来があり、島民がたいまつの火を振ることで灯台の代わりをしたことに因む、との説がある。
歴史
社会
- 人口・世帯数 - 140世帯、289人(2015年10月現在)
- 集落 - 3集落(喜路、明海、能登)
- 診療所 - 診療所への出張診療(宇和島市営)
- 商店 - 3集落ごとに農協の店舗がある
- 学校
- 小学校 宇和島市立日振島小学校
- 中学校 島内になし。島外の宇和島市立城南中学校(宇和島市文京町)で寄宿生活(2013年度までは宇和島市下波(したば)の宇和島市立宇和海中学校(2014年度で閉校)であった)
産業
- 水産業 - 魚類養殖、まき網、一本釣り漁、真珠母貝養殖
観光
周辺は好漁場であり、釣り客も訪れる。宿泊施設として数件の民宿がある。過去に南予レクリエーション都市開発構想によって、キャンプ場の整備等の公園化が進められてきたが、現在では同計画は中止されている。
観光地
- 日崎海水浴場、大入海水浴場
- 藤原純友の碑
- みなかわの井戸 - 藤原純友も使っていたと伝えられる古井戸。
- 城が森 - 明海集落の背後に立つ、高さ約80メートルの小山。土塁などの遺跡が残り、藤原純友の砦跡との伝承がある。
郷土料理
交通
- 盛運汽船
- 高速船あさかぜ・しおかぜ:宇和島港から島内各港(喜路港・明海港・能登港)へ 所要約40~60分 3便/日
- 普通船しらさぎ:宇和島港-嘉島-戸島-喜路港-明海港-能登港-宇和島港 所要約1時間30分~2時間50分 1便/日(土日祝運休)
自然
その他
脚注
関連項目
外部リンク