愛知国際アリーナ(あいちこくさいアリーナ)は、愛知県名古屋市北区に建設中の多目的アリーナ。命名権により「IGアリーナ」と呼ぶ。
概要
名古屋市中区二の丸にある愛知県体育館は、施設の老朽化とともに規模や機能が国際大会を開催する国際水準を満たしていないことが課題となっていた[1]。
2017年(平成29年)6月、愛知県知事の大村秀章はアジア競技大会を開催する2026年(令和8年)までに愛知県体育館を「国際競技大会を開催するにふさわしい、スケールアップした施設とすることが必要」として、増床新築移転することを決断。名城公園北園を移転有力候補地とし、現体育館の改修は最低限に留めて大相撲名古屋場所などのイベントについては支障なく開催し、新体育館の完成後には移行できるようにする[新聞 1]。
これに関連して同年6月22日に名古屋市会本会議にて民進党議員から発せられた「愛知県体育館の整備計画などについて」の質問に対して、市の担当者が新たな移転候補地として名城公園北園を挙げ、整備に前向きな姿勢を持っていることを答弁し、河村たかし名古屋市長も歓迎する意思を示した[新聞 2]。
愛知県は、現在地から800メートル北の名城公園北園内の野球場に移転新築する基本計画を発表。敷地面積約4万6000平方メートル、建築面積約2万6700平方メートル延床面積は5万8400平方メートルで、メインアリーナに最大1万7000人[新聞 3]の観客を収容できる見通し[2]。他にサブアリーナ、多目的ホールを備え、延べ床面積は6万3000平方メートル[新聞 3]。また、メインアリーナの天井には大型映像装置を設置し、スポーツやコンサートなどで活用できるようにする。2022年(令和4年)7月に着工し、2025年(令和7年)夏の利用開始を目指している。2026年(令和8年)のアジア競技大会の会場になる予定。完成すれば横浜アリーナや有明アリーナに並ぶ規模となる。大村は「一万人規模の施設が都心にあるのは計り知れないアドバンテージ。日本を代表するスポーツアリーナになると確信している。」と語った[新聞 4][新聞 5]。
新体育館は隈研吾が設計し、前田建設工業、NTTドコモやアンシュッツ・エンターテイメント・グループ(AEG)などで構成するAichi Smart Arenaグループが運営を担当予定。設計案にはバリアフリー上の問題が指摘されている[WEB 1]。
新体育館は2025年から七月場所の会場として決定している[WEB 2]。
新体育館の命名権はイギリスの金融会社であるIGグループが取得することを2024年2月に発表した。契約期間は2025年からの10年間でその間の名称は「IGアリーナ」となる[新聞 6]。また、アリーナの基本機能を支援する「ファウンディングパートナー」契約を日本特殊陶業と2024年11月に締結した。同社はアリーナ内ゲートのネーミング等を行う(契約期間は2025年から5年間)[3]。
施設
- 事業者名:株式会社愛知国際アリーナ[1]
- 代表企業 - 設計・建設時:前田建設工業(事業期間:2021年6月1日 - 2025年3月31日(3年10か月))[1]
- 代表企業 - 維持管理・運営時:NTTドコモ(事業期間:2025年4月1日 - 2055年3月31日(30年))[1]
- 土地施設所有者
- 建築概要
- 建築面積 約26,500 m2[1]
- 延床面積 約63,000 m2[1]
- 階層・最高高さ 地上5階(41.0 m)[1]
- 最大収容人数 17,000人(立見含む)[1]
アクセス
出典
WEB
新聞
文献
外部リンク