広州白雲国際空港(こうしゅうはくうんこくさいくうこう 中国語: 广州白云国际机场)は、中国・広東省広州市にある国際空港である。広州の都心の北30kmに位置する。空港コードは「CAN」(Cantonの略語)。
中国国内では、北京首都国際空港、上海浦東国際空港に並ぶ、3大空港の1つ。中国民用航空総局 (CAAC)の中南管理局が置かれ、中国南方航空、中国国際航空と深圳航空が同空港をハブとしている。総面積は約1500万平方メートル。
2004年8月5日に開港し、都心にあった1933年開港の旧空港を置き換えた。同じ名称が採用され、空港コードも継承された。
2009年2月からは航空貨物大手のフェデラルエクスプレスがアジアのハブ機能をフィリピンのスービック・ベイ国際空港から移転させている。
国際線制限区域内に中国工商銀行があり24時間現金のみ両替できるが、両替手数料が高い(2013年4月現在58元)。制限区域外では、国際線到着エリアのHSBCとシティバンクのATMはVISAとMasterCard、中央出発ロビー3F南東の中国農業銀行のATMはCirrus対応カードが24時間利用できる。
空港内にはホテル予約カウンターがあり、広州市内に限らず、深圳、珠海などのホテルも予約できる。空港に近接するホテルは、空港内にある南航明珠大酒店(実勢価格470元程度)、空港から10分ほどのところにある凱旋世紀空港酒店(実勢価格298元程度)などがあり、いずれも空港への送迎サービスを行っている。
広州白雲国際空港株式会社(Guangzhou Baiyun International Airport Company Limited)が所有し、広東省空港管理集団有限公司(Guangdong Airport Authority)が運営している。
統計(2012)[1][2]
ターミナル1は延床面積52万㎡、メインターミナルの東西に搭乗棟が木の枝のようにのびた構造をもっている。国際線の搭乗口は主に東側にある。
ターミナル2は2018年にオープンした新しい施設である。延床面積は66万㎡でターミナル1を上回るが、ターミナル本体に可能な限り搭乗口を直結させることで利用者の動線を短くする設計思想がとられた。主に中国南方航空とスカイチームに属する航空会社が使用している。
広州市花都区新華鎮と白雲区人和鎮の境界に位置し、中心部から28kmの距離にある。高速道路(広州機場高速公路)も通じており交通は比較的至便である。ただし、中国の大都市の例に漏れず、ここ数年の爆発的な交通量の増加に伴い、渋滞に巻き込まれることも多くなっており、特に空港に向かう場合には注意が必要となる。なお、2010年11月の広州アジア大会の開催に合わせ、同年10月30日に広州地下鉄3号線(機場線)・機場南駅が開業した。第2旅客ターミナルが完成した2018年4月26日に機場北駅まで延伸された。
空港快線と、機場快線の2社が運行している。
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