ワールドカップ

アルペンスキー・ワールドカップ

ワールドカップ: world cup)は、スポーツにおける国際大会の名称として使われる言葉である。それらの大会の略称に使用される場合もある。日本のメディアにおいては「W杯」と表記される場合も多い[1]

概要

ワールドカップには国を代表するチーム・個人が参加し、世界チャンピオンの座を争う。

最も有名なワールドカップはサッカーのワールドカップ(FIFAワールドカップ)であり、世界のほとんど全ての国において、単に「ワールドカップ」と言うとFIFAワールドカップを意味する。[2][3]。かつて国際サッカー連盟 (FIFA) は「ワールドカップ」の名称を商標登録しようと試みたが、これが認められなかったため「FIFAワールドカップ」で登録した。そのため、他競技でも「ワールドカップ」の名称を使用した世界大会が数多く存在し、他競技を題材にしたフィクションでもワールドカップという名前の大会がしばしば登場する。[4]。ワールドカップの名称を世界で最初に用いた競技もサッカーであり、サッカー以外の競技におけるワールドカップは、FIFAワールドカップの成功にあやかり命名されたものである。

ワールドカップは一般に、その競技における世界最高峰の大会と考えられている。しかし、競技によっては、オリンピックがその地位を占めている場合もある。また、飛込競技体操競技など、世界選手権大会やオリンピックなどが最高峰の大会であり、ワールドカップは小規模でわずかなエリート競技者のみが出場するショーケースイベントとして開催される競技もある。

開催形式

FIFAワールドカップクリケット・ワールドカップのようなチーム競技の大会は、勝ち残り式トーナメントで行われるのが一般的である(予選のグループステージがある場合もある)。大会は数日間から数週間にわたって開催され、最終的に2チームに絞られ決勝戦(ワールドカップ・ファイナル)が行われる。優勝チームには世界チャンピオン(ワールドチャンピオン)の称号が与えられ、次の開催(通常翌年、2年後、4年後)までその称号を保持する。

これに対して、個人競技においては、1シーズンにおいて世界の各地で数試合から数十試合開催し、それぞれの試合での順位をポイントに換算して、総合獲得点で年間王者を決定する「ワールドツアー形式」をとっているものが多く、毎年開催されている。優勝者は、次のワールドカップ終了までチャンピオンとみなされる。

世界選手権大会との違い

「ワールドカップ」と似た概念に「世界選手権大会」(ワールドチャンピオンシップ)があり、競技団体によっては、異なるルールでワールドカップと世界選手権大会の両方を実施している場合もある。以下に、両方を実施している競技の例を示す。

競技 ワールドカップ 世界選手権大会
アルペンスキー FISアルペンスキー・ワールドカップ FISアルペンスキー世界選手権
アーチェリー アーチェリー・ワールドカップ アーチェリー世界選手権
体操競技 FIG体操ワールドカップ 世界体操競技選手権
バイアスロン バイアスロン・ワールドカップ バイアスロン世界選手権
陸上競技 陸上ワールドカップ 世界陸上競技選手権大会
クロスカントリースキー FISクロスカントリースキー・ワールドカップ FISノルディックスキー世界選手権
カーリング カーリング・ワールドカップ 世界カーリング選手権
自転車競技 UCIロードワールドカップ 世界選手権自転車競技大会
飛込競技 FINA飛込ワールドカップ 世界水泳選手権
バレーボール バレーボールワールドカップ バレーボール世界選手権
フェンシング フェンシング・ワールドカップ フェンシング世界選手権
フリースタイルスキー FISフリースタイルスキー・ワールドカップ FISフリースタイルスキー世界選手権
リュージュ リュージュ・ワールドカップ英語版 FILリュージュ世界選手権
ノルディック複合 FISノルディック複合・ワールドカップ FISノルディックスキー世界選手権
新体操 新体操ワールドカップ英語版 世界新体操選手権
スキージャンプ FISスキージャンプ・ワールドカップ FISノルディックスキー世界選手権
スピードスケート ISUスピードスケート・ワールドカップ 世界スピードスケート選手権英語版

自動車競技(モータースポーツ)の場合はFIA(国際自動車連盟)のもとに、ワールドカップは世界選手権の格下と位置づけられており[5]、両者の併存は基本的には行われない。

国際大会の一覧

サッカー

FIFA主催
その他

ラグビー

クリケット

野球

ベースボール5

ソフトボール

その他の球技

ウィンタースポーツ

ウォータースポーツ

その他の競技

脚注

関連項目