ホームレス・ワールドカップ(Homeless World Cup)は、ホームレスによるサッカーの世界大会。2003年から毎年開催されている。
ルール
選手資格
参加選手は以下の基準を満たしている必要がある。
- 男性または女性であり、大会開催時に16歳以上である。
- 過去に行われたホームレス・ワールドカップへの出場経験がない。
- 大会開催前年にどこかでホームレス生活をしている(ホームレスの定義は自国内の基準による)
- 主な収入の手段が路上での雑誌販売である。
- 現在、政治的亡命要求者であるが、要求者としての明確な身分がない。または、過去に政治的亡命要求者であったが、過去1年間に居住身分を得た。
- 現在、ドラッグ依存症またはアルコール依存症からの更生途中にあり、また、過去2年間にどこかでホームレス生活をしていた。
試合形式
一度にピッチに立てるのは最大4人であり、フィールドプレーヤーが3人、ゴールキーパーが1人である。控え選手は4人までであり、自由な選手交代が許されている。
勝利チームには勝ち点3が、敗北チームには勝ち点0が与えられる。試合が引き分けに終わった場合はサドンデスのPK戦を行い、PK戦の勝利チームには勝ち点3が、PK戦の敗北チームには勝ち点1が与えられる。試合は前後半7分ハーフタイム1分の計15分で行われる。フィールドは縦22m×横16mである。
ドキュメンタリー
- 『Hors-Jeu Carton rouge contre l’exclusion』
- 2011年のパリ大会を主構成要素とし、ホームレス・ワールドカップに向けた1年間の取り組みと5ヶ国のナショナル・パートナー(日本・アルゼンチン・パレスチナ・フランス・ケニア)に焦点を当てた、フランスのテレビ局Canal+による90分のテレビドキュメンタリーである。Jérôme MignardとThomas Rischが監督を務め、2011年10月9日にフランスで放映された。
- 『キッキング・イット』(Kicking It)
- スーザン・コッホとジェフ・ワーナーが監督を務めた『キッキング・イット』(原題 : Kicking It、邦題 : ホームレス・ワールドカップ)というドキュメンタリー映画は2006年大会を対象とし、試合に出場する7人のホームレスの経験に着目している[1][2]。俳優のコリン・ファレルがナレーションを務めた。2008年1月にサンダンス映画祭でプレミア上映され、リベレーション・エンタテインメント、ネットフリックス、ESPNによって配給された。
- 『NO GOAL』
- 野武士ジャパンの活動を題材にした舞台。「劇団・青春事情」が演じる。2013年7月、下北沢駅前劇場で開演された[3]。
歴代大会結果
男子
女子
脚注
外部リンク