ランディ・クルメナッハ[1] ( Randy Krummenacher, 1990年2月24日 - ) は、スイス・チューリヒ州 Grüt 出身のオートバイレーサー。2019年のスーパースポーツ世界選手権チャンピオン。
経歴
スイス国内のポケットバイク選手権を制したあと、2003年にドイツのADACジュニアカップに参戦、翌年からはドイツロードレース選手権(IDM)125ccクラスに参戦を開始[2]。2004年はシリーズ12位、2005年はシリーズ6位、2006年はシリーズ9位の成績を残した[3]。また2006年は負傷欠場となったフリアン・シモンの代役としてロードレース世界選手権第9戦イギリスGPから2戦レッドブル・KTM125ccチームから出場、グランプリデビューを果たした。さらにこの年はスペインロードレース選手権(CEV)にもスポット参戦し、デビュー戦で3位表彰台に立った[4]。
2007年、クルメナッハはレッドブル・KTMチームからロードレース世界選手権125ccクラスにフル参戦を開始した。第7戦カタルーニャGP、チームメイトの小山知良がGP初優勝を遂げたこのレースでクルメナッハは初表彰台となる3位を獲得、この年のシリーズランキングでは13位を記録した。
2008年、KTMチームに残留したクルメナッハは第2戦スペインGP前にマウンテンバイクでのトレーニング中に転倒し、脾臓破裂の重傷を負う。脾臓摘出手術のために2戦を欠場し、また欠場明け後も体調不良に苦しみ[5]、シリーズランキングは25位に沈んだ。
2009年はアリー・モレナー・レーシングに移籍、マシンをアプリリアのファクトリーマシン、RSA125に乗り換えることとなった。しかしクルメナッハはこの新しいマシンへの順応に苦しみ[2]、シリーズ21位に終わった。
2010年シーズンもモレナー・レーシングに残留、クルメナッハは17戦中16戦で完走、15戦でポイントを獲得する安定した走りを見せ、ここまでの自己ベストとなる年間ランキング9位を記録した。しかし第13戦アラゴンGPではスタート直後の第1コーナーで、ポイントリーダーだったマルク・マルケスを巻き込んで転倒、これが危険行為と判定されて失格処分を受けてしまった[6]。
2011年は、キーファー・レーシングの援助を受けた新興チーム「GPチームスイッツランド」から中量級Moto2クラスに参戦[7]。シーズン序盤からコンスタントにポイントを重ね、第9戦ドイツGPでは4位に入賞し、一時はルーキー勢3番手となるランキング9位につけていた。だがそれ以降は急速に成績が低下し、後半戦に入ると一度もポイントを獲得することができず、最終的にランキング17位に終わった。
ロードレース世界選手権 戦績
- 凡例
- ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
脚注
外部リンク