2011年のイギリスグランプリ
レース詳細
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2011年のロードレース世界選手権 全18戦中第6戦
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決勝日
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2011年6月12日
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開催地
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シルバーストン
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開催コース
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常設サーキット 5.902km
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MotoGP
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Moto2
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125 cc
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2011年のイギリスグランプリは、ロードレース世界選手権の2011年シーズン第6戦として、6月10日から12日までイングランドのシルバーストン・サーキットで開催された。
概要
125ccクラス
125ccクラス予選では、ルーキーのマーベリック・ビニャーレスが初のポールポジションを獲得した。以下フロントロウにはポイントリーダーのニコラス・テロル、前戦でペナルティにより勝利を逃したヨハン・ザルコが並んだ[1]。
日曜日の決勝は全クラスがウェットレースとなった。8番グリッドからスタートしたジョナス・フォルガーが1周目にトップに立ち、その後ザルコとのマッチレースを制して自身GP初優勝を果たした。3位にはエクトル・ファウベルが入り、125ccクラス復帰後初の表彰台に立った。ビニャーレスはファウベルと3位争いを展開していたが12周目に転倒リタイヤ、テロルはペースが上がらずに8位に終わった。
この結果ポイントランキングではフォルガーが2番手に浮上、トップのテロルとの差を35ポイントとした[2]。
Moto2クラス
Moto2クラス予選では、ルーキーのマルク・マルケスが自身クラス初となるポールポジションを獲得。2番手には地元スコット・レディングが続き、ポイントリーダーのステファン・ブラドルは3番グリッドからのスタートとなった[3]。
雨の中おこなわれた決勝では、序盤はレディングがブラドルを従えてレースをリードするが、レディングはその後ペースが上げられずに徐々に順位を落とした。代わって6周目にはマティア・パシーニがブラドルからトップを奪うが、次の周に転倒リタイヤとなってしまった。これでブラドルが独走状態となり、後続に7秒以上の差を付けて2連勝・シーズン4勝目を挙げた。
2位には28番グリッドから追い上げを見せたテック3チームのブラッドリー・スミスが入り、地元GPでクラス初表彰台を獲得した。3位にはグレシーニ・レーシングのミケーレ・ピロが入り、自身GP初の表彰台となった。ポールのマルケスはペースが上がらず12番手走行中の7周目に転倒、その後ピットインしリタイヤとなった。
ポイントランキングではブラドルがリードを広げ、2番手のシモーネ・コルシ(今回10位)との差を62ポイントとした。3番手には今回7位フィニッシュの高橋裕紀が浮上した[4]。
MotoGPクラス
MotoGPクラス予選ではケーシー・ストーナーがシーズン3度目のポールポジションを獲得、マルコ・シモンチェリ、ホルヘ・ロレンソがフロントロウに並んだ。ドゥカティワークスのバレンティーノ・ロッシが13番グリッドに沈む中、カルディオンABチームのルーキー、カレル・アブラハムがドゥカティ勢最上位となる2列目6番グリッドを獲得する活躍を見せた。もう一人のルーキー、モンスター・ヤマハ・テック3のカル・クラッチローはセッション序盤に転倒を喫し左鎖骨を骨折、地元レースを欠場することとなった[5]。
ウェットレースの決勝では、2周目にトップに立ったストーナーが後続との差をどんどん広げて独走、2番手に15秒の大差を付けて3連勝・シーズン4勝目を挙げた。2位集団はアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ロレンソ、シモンチェリの3台により形成されていたが、ロレンソは9周目に、シモンチェリは11周目に雨に足をすくわれて転倒リタイヤを喫し、残ったドヴィツィオーゾが2位に入ってレプソル・ホンダの1-2フィニッシュを達成した。3位には前戦で鎖骨を骨折した後わずか1週間でレースに戻ったコーリン・エドワーズが入り、復帰戦を表彰台で飾った。
ポイントランキングでは、今回ノーポイントに終わったロレンソからストーナーが首位を奪還、18ポイントのリードを築いた[6]。
MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献