ニセコアンヌプリは、北海道後志総合振興局かつニセコ積丹小樽海岸国定公園内にある標高1,308.2mの火山[1]。ニセコ火山群[2]に属しニセコ連峰の主峰である。世界の4大スキー場の一つに数えられ[疑問点 – ノート][要出典]、西側にはイワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリなどの山々、北側にはワイスホルンがある。尻別川を挟んで羊蹄山の向かいにあり、世界的なスキー場のある山としても有名である。日本三百名山である。山頂には一等三角点(点名「似古安岳」)が設置されている。
山名の由来
→「ニセコアンベツ」の由来については「
ニセコ」を参照
ニセコアンヌプリのアイヌ語での名称は「ニセイ・コ・アン・ヌプリ("nisey-ko-an"-nupuri)」で、意味は「ニセコアンベツ川の(源の)山」とされている[3][4]。
ニセコアンヌプリの名は明治時代の北海道庁の発行した地図に既にその名があるが、本来、この山を指すアイヌ語地名は「チセネシㇼ(cise-ne-sir)」(家<正四角錐>・のようである・山)と松浦武四郎の残した資料などから推定され、双耳峰であるニセコアンヌプリの山容はまさにその形状となっている。
現在の山名は、この山が南西斜面を下るニセコアンベツ川の水源となっていることから、その前半部に「山」を指すアイヌ語のひとつである「ヌプリ(nupuri)」をつけたものとされている[3][4]。
火山活動
約70万年前から約25万年前に活動した火山で、安山岩質の溶岩流を繰り返し噴出した[5]。
25万年前以降は活動は見られず、その後はチセヌプリやニトヌプリ、イワオヌプリなどに活動の場が移動している[6]。
ニセコ観測所跡
山頂にあるコンクリート上に「ニセコ観測所跡」なる石碑が建っている。
これは第二次世界大戦中の1943年 - 1945年の冬季に北海道大学の中谷宇吉郎教授[7]らの研究チームにより、軍事研究である零戦を使った着氷実験が行われた場所である。実験中には山頂でのプロペラ音やエンジン音が山麓まで届き、実験所の明かりも遠望できたという[8]。
スキー場
ニセコアンヌプリでは1961年からスキー場が整備され、スキーリゾートとして知られている。
周辺
付近一帯がスキーリゾートを形成しており、ニセコアンヌプリ以外にニセコモイワスキー場が存在する。また周辺はニセコ温泉郷を形成しており、五色温泉、昆布温泉などの温泉も数多く存在する。
参考画像
-
東北東から望む
-
西南西から望む
-
-
-
ニセコ観測所跡
-
-
頂上付近から北西を望む
脚注
外部リンク