『ガンダムビルドファイターズトライ』(英: GUNDAM BUILD FIGHTERS TRY)は、2014年10月8日から2015年4月1日までテレビ東京系列ほかにて放送された日本のテレビアニメ。
2013年に放送された『ガンダムビルドファイターズ』の続編であり、前作から7年後の世界を舞台に主人公たちがチームでガンプラバトルに挑戦するストーリーが展開される[1][2]。
当記事では、2016年8月21日に放送された特別編『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』の解説も行う。
2014年5月15日に新シリーズの企画が進行中であることが報じられ、7月17日の「新作ガンダム商談会」にて、放送時期とタイトルが発表された[3][1]。
発表会の中で、サンライズの小川正和プロデューサーは新しいシリーズの概要について「前作との大きな違いはチームバトル。試合形式が3対3を基本とするチーム戦となり、戦術要素も加わり、より白熱した多彩なバトルが展開されます。チーム戦ならではの友情、衝突、そして成長など、これまででもっとも熱い青春ガンプラバトルになります」と説明した[1]。
本作と同時期に別の系列局(毎日放送・TBSテレビほか)では別のガンダム最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』が放送を開始しており、2014年は、2004年以来の「同時期に2つのガンダム最新作が放映される年」となった。同年12月からは『Gのコラボレーション トライキャンペーン』と題し、両作のCMにおいて双方の主役声優たちが共演している。
前作から登場する設定や用語は、ガンダムビルドファイターズ#作中設定・用語を参照。
前作終了後に模型部から独立したガンプラバトル専門の部活動。単に「バトル部」とも呼ばれる[13]。タツヤの在校時代には多くの大会で優勝を飾った強豪だったが、やがてその実力も陰りが見えはじめ、さらにもう一つの模型部である「プラモデル部」に部員の多くを引き抜かれたことで、物語開始時点での部員は部長のホシノ・フミナのみとなっている。
プラモ部部長ミヤガ・ダイキの意見により、学園生徒会でバトル部の廃部およびプラモ部への吸収統合が検討されるが、その直前に転校してきたカミキ・セカイがバトル部に入部したことで状況は一変。生徒会長立ち会いのもと行われたバトル部対プラモ部の模擬戦でバトル部が勝利したことで、廃部の危機を脱する[14]。さらに、模擬戦で違反行為を犯したミヤガを見限ったプラモ部部員コウサカ・ユウマがバトル部に転向し、ガンプラバトル選手権の出場条件である3人のメンバーがそろう[14]。
これをもってフミナ、セカイ、ユウマによる新生ガンプラバトル部チーム「トライ・ファイターズ」が誕生し、全国大会制覇を目指し始動する。西東京地区予選では昨年の覇者である宮里学院チーム「Gマスター」を破って優勝[15]。第13回全国大会でもそれぞれがさまざまな因縁を越えて、決勝まで勝ち進んでいく。決勝では、中高生最強校であるガンプラ学園チーム「ソレスタルスフィア」と延長戦におよぶ死闘の末に勝利し、全国大会制覇を達成する[4]。
バトル部が独立した旧模型部の流れをくむ部活動。「せっかく作った作品をバトルで壊すのは邪道である」として、模型本来の楽しみ方である製作と鑑賞に重点を置いている。
「トライ・ファイターズ」結成後初の練習試合相手。チーム名は、『機動戦士ガンダム』でマ・クベが愛でていた北宋期の白磁の壺に由来する。昨年の西東京地区予選では一回戦で聖鳳学園を下し、最終的にベスト4まで勝ち上がっている[17]。練習試合後にリーダーのサザキ・カオルコがセカイに好意を抱いたことがきっかけで、「トライ・ファイターズ」と友好的な関係を築く。今年の地区予選では昨年と同じくベスト4まで勝ち進むが、準決勝で宮里学園チーム「Gマスター」に敗北する[29]。
西東京地区予選二回戦での「トライ・ファイターズ」の対戦相手[34]。成練には専門の模型部こそ存在しないが、チームメンバー全員が各分野のエキスパートであり、対戦相手の事前データをもとに使用ガンプラを使い分け、優れた戦術と連携で戦場を支配する[34]。3年前には地区予選優勝を果たし、全国大会に進出している[34]。チームワークに難のあった「トライ・ファイターズ」を翻弄するが、事前情報になかったウイニングの分離・合体機能のまえに敗北する[34]。
昨年の西東京地区予選優勝校チーム[38]。今年の地区予選も順当に勝ち進み、決勝戦で「トライ・ファイターズ」と対戦する[29]。決勝戦は序盤から壮絶な消耗戦となり、最終的に「トライファイターズ」側のビルドバーニングが生き残ったため敗北し、準優勝となる[15]。
西東京地区予選三回戦での「トライ・ファイターズ」の対戦相手で、今大会からの初参加チーム[8]。メンバー全員がガンプラの知識をもたない[42][43]素人で、塗装や改造を施していない最低性能の素組みガンプラを使いながらも、エースであるイズナ・シモンの実力のみで勝ち上がってきた異色チーム[8]。三回戦は序盤から双方のメンバー2人ずつがフィールドアウトしたことからセカイとシモンの一騎討ちとなり、壮絶な打撃戦の末に惜敗する。
静岡県代表[46]。旧PPSE社技術開発部とガンプラ塾を母体に設立された、プラモデル製作の専門学校[47]。エースのキジマ・ウィルフリッドを中心に、無敗の全国大会6連覇を成し遂げた最強チーム[47]。 全国大会決勝で「トライ・ファイターズ」と激突し延長戦にもつれ込むが、わずかにおよばず惜敗する。
鹿児島県代表で、4年連続で全国大会に進出している強豪チーム[55]。昨年の全国大会で宮里学院を一蹴しており、スドウを挫折させる直接の要因となる。全国大会準々決勝での対グラナダ学園戦で、急遽参戦したルーカスの前になす術なく敗北する[11]。
神奈川県代表で、全国大会の常連チーム[58]。第二回戦で「ソレスタル・スフィア」と対戦するが、シアのG-ポータント1機にまったく歯が立たず敗北する[53]。
新潟県代表で、三つ子のシキ兄弟で構成されたチーム[59]。対戦相手の情報を基に緻密な連携と戦術を駆使するバトルスタイルが特徴だが、その実力は同じスタイルで戦う「SRSC」をもしのぐ[7]。第二回戦で「トライ・ファイターズ」と対戦し、切り札の「スナイバル・ドラゴ・ギラ」を投入して優位に立つも、リアルモードに変形したスターウイニングの前に敗れる[60]。
大阪府代表。元々地区内では特に強豪校ではなかったが、西日本一のビルダーであるサカイ・ミナトの途中加入によって、全国上位のチームへと変貌する。全員が大阪弁で話す。準決勝第2試合で「トライ・ファイターズ」と壮絶な消耗戦を繰り広げ、残存機数差で勝てる状況に持ち込ながらも、仲間の後押しであえて一騎討ちを挑んだミナトとユウマの死闘の末に惜敗する。
徳島県代表。今年の大会ではフィンランドからの留学生であるルーカス・ネメシスをエースに迎え、打倒ガンプラ学園を目指す[24]。学園生え抜きのファイターたちの実力も高く、シード枠で出場した全国大会二回戦をルーカス抜きで勝利する[60]。
宮城県代表。第13回大会では、次元覇王流の使い手で全国トップレベルのファイターであるイノセ・ジュンヤをメンバーに迎えたが、ほかのメンバーたちとの不和からチームとしての連携は皆無に等しい[54]。第三回戦で「トライ・ファイターズ」と対戦する。
前作では、在来のキットをランナー単位で新規パーツと入れ替えることを前提に登場ガンプラがデザインされていた。しかし、劇中に2回しか登場しなかった「HGBF ガンダムフェニーチェリナーシタ」のヒットを受けて完全新規金型の商品でも売り上げが見込めると判明したため、本作からは、主人公機の「トライバーニングガンダム」など原典機のない(はっきりしない)オリジナルデザインの機体が多く登場するようになった[78]。
メカニックデザインは前作のデザイナーが多く続投しているが、同時期放送の『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』へ専念するために降板した阿久津に代わり、プロモデラーのNAOKIをはじめとした新たなデザイナーも採用されている[79]。
なお、本作からはダブルオーガンダムなど前作では未登場だった『機動戦士ガンダム00 Second Season』のガンプラが序盤以降から登場しているほか、太田垣康男の漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』版のガンプラについても言及されている。『機動戦士ガンダムAGE』のガンプラは『GBF-T』本放送時点では本来登場できなかったが、関係各所の了解を得た上でヴェイガンギアの登場を実現させた[80][81]。また、『アイランド・ウォーズ』ではディーヴァやフォトンリング・レイが登場するなど、徐々にその要素が増えている。
「HGUC ガンダムEz8」をベースに、各機ごとの役割に応じた改造が施されている[117]。機体名の「SR」は、「成練」の略称[118]。いずれの機体もデザインはNAOKI、アニメーションデザインは有澤寛が担当している[105]。
全機が「HGUC 高機動型ザク」系のガンプラをベースとしている[134]。メカニックデザインはNAOKIが担当[128]。
アニメ放送とタイアップして行われたイベント、「オリジナルMS選手権」および「モビルスーツ総選挙」入選作品。以下のガンプラたちが本編に登場する権利を得て、最終話にてカリマが操るラフレシアを撃破するシーンに登場する。
前作から継続して参加しているスタッフが多いが、監督は長崎健司に代わって第1作で絵コンテや演出を手掛けた錦田慎也が務める。また、第2期1クール目のエンディングアニメーションの絵コンテは『機動戦士ガンダム00』の監督を務めた水島精二が担当している。
時間帯は全て現地時間。
2016年8月21日には特別番組『ガンダムビルドファイターズトライ夏休み特別編〜君もビルドファイターだ!!〜』が放送された[161]。出演者がガンプラ作りに挑む実写パートと、第2作の完全新規ストーリーの特別編(アニメパート)『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』の2本立てで放送。実写パートの出演は井戸田潤(スピードワゴン)、鈴木絢音(乃木坂46)、佐藤哲夫(パンクブーブー)、NAOKI(プロモデラー・メカニックデザイン)。
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