『イチケイのカラス』は、浅見理都による日本の漫画、およびそれを原作とするテレビドラマ、映画。『モーニング』(講談社)にて、2018年24号から2019年14号まで連載。
判事補・坂間真平は、地方裁判所の第一刑事部(通称:イチケイ)に配属された。そこで出会ったのは、癖のある裁判官達。彼らに翻弄されつつ、真平は裁判官として成長していく。
2021年4月5日から6月14日までフジテレビ系「月9」枠で放送。主演は竹野内豊。東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を舞台に、主人公の刑事裁判官・入間みちおの自由奔放で型破りな裁判に振り回されるも真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍が描かれる[1][2]。
原作漫画では主人公は特例判事補の坂間真平であるが、テレビドラマ化するにあたり、原作者了承のもと、原作漫画で脇役であった入間みちおを主人公に据え、小太りでメガネをかけた中年裁判官という風貌をおしゃれ髭を生やすイケメン裁判官に変更し、坂間真平も女性の坂間千鶴に人物設定が変更されたうえ、物語が再構築されている[3]。
竹野内豊と黒木華は本作が初共演で、ともに初めての裁判官役を演じる。
キャッチコピーは「法廷イチのくせ者は裁判官でした。」。
『イチケイのカラス スペシャル』と題したスペシャルドラマが2023年1月14日の21時よりフジテレビ系の土曜プレミアム枠で放送された[30]。
入間みちおがイチケイを去ってから1年後の物語が描かれる[30]。
『イチケイのカラス〜井出伊織、愛の記録〜』(イチケイのカラス いでいおり あいのきろく)と題したスピンオフドラマが2023年1月10日(0時55分から1時5分)、11日、12日、13日(各0時25分から0時35分)、14日(0時55分から1時5分)に5日間連続でフジテレビ(関東ローカル)で放送された[30]。FNS系列各局は別途放送[30]。
山崎育三郎演じるエリート検事・井出伊織を主人公に、井出が仕事に恋に奔走するさまが描かれる[30]。
『映画 イチケイのカラス』(えいが イチケイのカラス)と題して東宝配給で2023年1月13日に公開された[33]。テレビドラマの2年後が描かれる[33]。
入間みちおがイチケイを去ってから2年。
岡山県秋名市に異動したみちおは、とある傷害事件を担当することとなった。事件は主婦の島谷加奈子が史上最年少で防衛大臣に就任した若きエリート政治家・鵜城英二に包丁を突き付けたというもの。事件の背後には島谷の夫が犠牲となった貨物船と海上自衛隊イージス艦の衝突事故[注 8]があり、その事故も不審点だらけのものだったが、イージス艦の航海記録は全て国家機密に該当[注 9]するため、みちおの伝家の宝刀たる職権発動も通用しない。
一方、裁判官の「他職経験制度」を活用して弁護士に転身した坂間千鶴は、奇しくもみちおの赴任先の隣町に配属され、地元の人権派弁護士・月本信吾とバディを組むこととなった。人々の悩みに寄り添う月本に次第に心惹かれていく坂間だったが、そんな中、町を支える地元の大企業・シキハマ株式会社のある疑惑が浮上する。
二つの事件に隠された衝撃の真実。それは、決して開けてはならない「パンドラの箱」だった。
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