Laputa(ラピュータ)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。「黒夢とともに名古屋ビジュアル・シーン創成期を形成した」といわれる[5][4]。
バンド名は、アイルランドの作家ジョナサン・スウィフトの小説『ガリヴァー旅行記』に登場する、空想人の島ラピュータにちなんでakiによって名付けられている。ファンクラブ名は2000年まではVOYAGE[6] だったが、4Lへと変わった。ファンの呼称は廃人。
1997年以降はオフィシャルサイトのアーカイブを参考に記述した[7]。
リーダーのakiは、「ダーク、ハード、メロディアス」をコンセプトとして掲げていた[10]。これは、ステージでは「非現実的な世界観を演じて」いく一方、サウンド面ではハードロック、ヘヴィメタルを志向するということであった[10]。だが、活動を開始した初期の客層は80年代メタルシーンよりも、UKポストパンクシーンをバックボーンにしている人が多く、その点では話が合わなかったこともあるとakiは述べている[14]。
インディーズ時代には、血糊を吐いたり、演劇的な要素をライブに取り入れるなど[15]、ある種ショック・ロックのようなシアトリカルなパフォーマンスを行っていた。ただ、ヴィジュアル面に関しては「肝になる音楽という部分で、僕らの音楽に必要だからメイクをしてる(中略)音にいちばん合うメイクであったり、衣装であったり、ステージングであったり、そういう部分での"役"を見せていきたい」と語っており、あくまで音楽が主だという態度を示した[16]。
インディーズ時代の初期の歌詞では、DEAD ENDやGASTUNKに影響を受けて、難しい漢字[† 1]を使って、その漢字の持つ雰囲気から退廃的でダークな世界観を出そうとしていた、とakiは述べている[16]。当時はボードレールや萩原朔太郎の詩集からもインスパイアされていたが[17]、メジャーデビュー後は日常で使うような言葉を用いて、遠回しに抽象的な内面の世界を表現することに関心が移っていった[17]。「謎めいた答えのないものに対する問いかけ」が共通するテーマになっているとも語っていた[17]。
CD Journalのレビューは初期の音楽性を「エッジの鋭いアグレッシヴ/ダーク・サイケな音楽性とゴシック的なビジュアル[5]」や「ハード・ロック、ヘヴィ・メタルをしっかりと吸収した安定したサウンド[3]」などと評している。音楽評論家の市川哲史は、前期のサウンドを「耽美かつダークなV系サウンド」と表現している[4]。後期のサウンドは「デジタル・ビートの大胆な導入がバンド自体の変容と並行している[3]」と評価されているように、エレクトロニック・ダンス・ミュージックに影響されたデジロックのような音楽性へと変わった[4]。初期から中期にかけてはKouichiがメインの作曲を手がけていたが、後期からはJunjiの作曲が増えている。
高校時代にモトリー・クルーを聴いたことで衝撃を受けてLAメタルにはまり、その後はDEAD END、LOUDNESS、44MAGNUM、GASTUNK、REACTIONなどのジャパニーズ・メタルをよく聴いていたという[18]。「コピーをやっていて面白かったのは、REACTION、DEAD END、SNIPER、MARINO、TILT」だったとも述べている[18]。自身のお気に入りのアルバムには、モトリー・クルーの『華麗なる激情』、REACTIONの『INSANE』、DEAD ENDの『DEAD LINE』を挙げている[14]。
VOW WOW、EARTHSHAKER、ANTHEMなどを高校時代によく聴いたとインタビューで答えており[19]、なかでもVOW WOWは特に好きなバンドだという[20]。また、影響を受けたギタリストはイングヴェイ・マルムスティーン[20][21]と元JUSTY-NASTYの辻剛[20] である。お気に入りのアルバムはイングヴェイ・マルムスティーンの『セブンス・サイン』、LOUDNESSの『DISILLUSION 〜撃剣霊化〜』[† 2]とのこと[22]。
デュラン・デュラン[23]、ボン・ジョヴィ[23]、バウハウス[24]、デッド・カン・ダンス[6]、ザ・キュアー[6] などを好きなバンドとしており、ベーシストとして影響を受けたアルバムとして、スティングの『フィールズ・オブ・ゴールド〜ベスト・オブ・スティング1984-1994』、ビョークの『ポスト』、レディオヘッドの『ザ・ベンズ』をあげている[25]。Vicious監修のコンピレーションアルバムでは、2Kの「***k The Millennium」とレディオヘッドの「パラノイド・アンドロイド」をお気に入りの曲として選んでいるほか[26]、あるインタビューでメイヤ、エンヤ、スマッシング・パンプキンズを好きなアーティストとして挙げていた[27]。また、好きなジャンルはダンス・ミュージック[27] とトリップ・ホップとしていた。
デュラン・デュラン[28]、TOTO[28]、Journey[28]、REACTION[29]を好きなバンドに挙げている。また、高校時代は聖飢魔II、LAメタルなどのコピーをしており[30]、理想のドラマーとしてはDEAD ENDの湊雅史や筋肉少女帯の太田明のようなスタイルと語っていた[31]。
後続のアーティストに対する影響では、Sadieのギタリスト剣[32]とDIAURAのギタリスト佳衣[33]、DのギタリストRuizaとHIDE-ZOU[34] などがKouichiに対するリスペクトを表明している。特に、HIDE-ZOUはグッズもたくさん持っているほか、「Kouichiさんの機材を参考に買ったことがありました」と述べている[34]。
vistlipのギタリスト海は「バンドをやろうって思ったきっかけ、ヴィジュアル系にのめり込んだきっかけ」として、Laputaの「硝子の肖像」を挙げている[35]。また、C4やBABYMETALで活動するギタリスト大村孝佳も「僕、Laputa大好きなんですよ」と述べ[36]、中学生の頃からLaputaファンだったことを公言している[37]。ナイトメアのYOMIは、高校生の時にバンドでLaputaのコピーをしていた[38]。Laputaメンバーとも交流があるKayaは、「CRUSH!-90’s V-Rock best hit cover songs-」というカヴァーコンピレーションアルバムで「揺れながら…」をカヴァーしている[39][40]。
lynch.のボーカル葉月も、影響を受けたバンドにLaputaを挙げていて、akiの歌唱を評価している。
元FOOL'S MATEの編集者であるライターの早川洋介は、Laputaを「アグレッションと叙情性の両立を高次元で確立できる数少ないバンド」と評価している[41]。
ライターの加納一美は、彼らの作品は「知的な構築性」から成り立っており、その音楽性は「非常に哀しくも美しく、時に激しさを訴えるメロディ、デュアル・ショックをも体感させる重々しいリズム、天と地を往来する大気を震わせるヴォイス」から出来ていると分析している[42]。
ストーナーロック/ドゥームメタルバンドEternal Elysiumの岡崎幸人はakiの高校の先輩であり[43]、「奈落の底」のデモテープのエンジニアやライブのPAなどを担当したこともあった。
黒夢のベーシストであり、現在はakiのサポートもしている人時は、仲の良いアーティストとしてakiを挙げている[44]。4枚目のソロアルバムを作る際にも、「akiちゃんから“人時くん、ベース・ソロの作品を作らない?”って言われた」ことがきっかけのひとつになったことを語っている[45]。
また、同じ頃に東京に進出してメジャーデビューしたLa'cryma Christiとはバンド間で親交があり、レコーディングスタジオへの行き来などもしていた[46]。当時、SHUSEは対談で「俺は個人的に一緒にシーンを盛り上げていけたらいいかなとは思ってる」と語っていた[46]。
DISC1
DICS2
DICS3
CD
DVD
Hiro (Guitar) - Hideno (Guitar) - Kusuba (Bass)
私が消える - 硝子の肖像 - eve〜Last night for you〜 - meet again - 揺れながら… - Feelin' the sky - Breath - Chimes - Virgin cry - Shape〜in the shape of wing〜 - Silent on-looker - 深海/Brand-new color
眩〜めまい〜暈 - 蜉〜かげろう〜蝣 - 絵〜エマダラ〜斑 - 麝〜ジャコウ〜香 - 翔〜カケラ〜裸 - 楽〜ヘブン〜園 - 誘〜New Temptation〜惑
Laputa Coupling Collection+xxxk - Laputa 3DISK BEST〜1995-1999 except Coupling Collection - BEST AL+CLIPS
Sadistの夢 - 奈落の底 - 眩めく廃人 - glitter - Sparks Monkey - Material Preasures
Paradoxcial Reality - 箱庭 - MOV(i)E ON DARKNESS - CLIPS OF CRUNCH L∞P - CLIPS OF CRUNCH L∞P II - CLIPS OF CRUNCH L∞P III - Heaven to Perfection〜Tour001 Programized Heaven final mission〜 - Laputa ALL BURST
東芝EMI - 日本クラウン - HAKING HANDS INC. - シェイクハンドレコード - Everlasting-K - XOVER - HALATION - C4
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