FC KAGOSHIMA (エフシー カゴシマ)は、かつて存在した社会人サッカー のクラブチーム。鹿児島県 鹿児島市 を本拠地としていた。ヴォルカ鹿児島 と共に、日本プロサッカーリーグ (Jリーグ)に加盟する鹿児島ユナイテッドFC の前身となったクラブである。
歴史
大隅NIFS ユナイテッドFC(2010年まで)
1994年
鹿屋体育大学体育会サッカー部 の学生が主体である社会人登録のチーム「鹿屋体育大学クラブ 」として創設した。
1999年
第79回天皇杯全日本サッカー選手権大会 へ初出場し、1回戦で甲南大学を破り初勝利を挙げた。なお、2回戦はアルビレックス新潟 に敗れた。
2004年
九州サッカーリーグ に初めて昇格。また、将来のJFL やJリーグ 参戦をにらんで、チーム名を「大隅NIFS ユナイテッドFC 」に改め、一般社会人にも本格的に門戸を開いた。NIFS(ニフス)は国立体育大学(National Institute of Fitness and Sports)を意味する。なお、九州リーグで最下位となり、鹿児島県社会人サッカーリーグ 1部に降格。
2005年
鹿児島県リーグ1部と九州各県リーグ決勝大会 に優勝して1年で九州リーグ復帰。
2007年
九州リーグは18試合のリーグ戦で90分間では未勝利、勝点4の最下位で鹿児島県リーグに降格。
2009年
鹿児島県リーグで優勝したが、2010年1月 に行われた九州各県リーグ決勝大会の準決勝で、HOYO Atletico ELAN大分 にPK戦 の末に敗れた。
FC KAGOSHIMA
2010年
3月25日、チーム名を「FC KAGOSHIMA (FC鹿児島)」に改称。2011年度の九州リーグ加盟、2014年度のJFL 昇格、2017年度のJリーグ 加盟を目指すと発表した。また、鹿児島の有力なクラブユースチームの一つであるアミーゴス鹿児島からの支援も受け[ 1] 、鹿屋体育大学 とアミーゴス鹿児島から推薦を受けた選手など鹿児島県全域から選手を集めた[ 1] 。
なお、チーム発足当初に在籍していた鹿屋体育大学体育会サッカー部 出身の選手は一斉退団し[ 2] 大隅NIFS FCという新しいクラブを発足させ南日本社会人リーグの下部リーグに参入し、鹿児島県1部リーグの参加権利を譲渡する形となった。
鹿児島県リーグは7戦全勝の成績で優勝。2011年1月の九州各県リーグ決勝大会でFC那覇を破り九州リーグ昇格を決めた。
2012年
終盤までヴォルカ鹿児島 とリーグ優勝を争い、最終節の直接対決でV鹿児島を下し初優勝。鹿児島県勢が九州リーグを制したのは、1986年 の鹿児島サッカー教員団以来26年ぶり。
2013年
8月、2014年よりV鹿児島と統合した上で、将来のJリーグ入りを目指すことで合意したと発表した。同10月、第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会 の補充出場が決定した。これは第49回全国社会人サッカー選手権大会 の結果により、すでに地域リーグで優勝して地域決勝の出場を決定しているか、出場辞退のチームが発生したことで、同大会からの出場チームが2つのみとなったことにより、大会レギュレーションに基づいて2位クラブの中から補充出場が認められることによるもの[ 3] 。地域決勝では1次ラウンド2試合終了時点で1勝1敗、決勝ラウンドに進出するためには3戦目のFC KOREA 戦で4点差以上での勝利が必要であったが、その試合を4-0で勝利し、各グループ2位成績最上位で決勝ラウンド進出を果たした。決勝ラウンドでは1勝1PK敗1敗の勝ち点4で3位に入賞した。
2013年 12月2日、V鹿児島と統合後の新チーム名を「鹿児島ユナイテッドFC 」とすることが発表され、本年をもってFC KAGOSHIMAとしての活動を終えた。なお、12月4日 のJFL理事会で鹿児島ユナイテッドFCのJFL入会が承認された。
成績
大隅NIFS ユナイテッドFC
年度
所属
順位
勝点
試合
勝 (PK勝)
分
(PK敗) 敗
得点
失点
差
天皇杯
監督
2003
鹿児島県 1部
優勝
19
8
7
1
0
県予選敗退
2004
九州
10位
28
18
3
-
15
27
73
-46
田野恭伸
2005
鹿児島県1部
優勝
18
7
6
0
1
28
谷川新
2006
九州
6位
14
16
4 (1)
-
11
25
40
-15
鎌田洋一
2007
8位
19
20
6 (0)
-
(1) 13
31
46
-15
2008
10位
4
18
0 (1)
-
(2) 15
11
44
-33
2009
鹿児島県1部
優勝
17
7
5
2
0
23
5
18
FC KAGOSHIMA
年度
所属
順位
勝点
試合
勝 (PK勝)
分
敗 (PK敗)
得点
失点
差
天皇杯
監督
2010
鹿児島県1部
優勝
21
7
7
0
0
39
4
35
県予選敗退
田上裕
2011
九州
2位
47
18
14 (2)
-
1 (1)
62
16
46
2回戦敗退
2012
優勝
51
18
17 (0)
-
1 (0)
76
11
65
県予選敗退
2013
2位
46
18
15 (0)
-
2 (1)
81
18
63
片山博義 (-13.6) /大久保毅 (13.6-)
タイトル
リーグ戦
歴代所属選手
ユニフォーム
ユニフォームの色
カラー
シャツ
パンツ
ストッキング
FP(1st)
橙
黒
黒
FP(2nd)
白
水色
白
GK(1st)
灰
灰
灰
GK(2nd)
橙
橙
橙
クラブカラー
熱く燃え上がる南国の太陽をイメージしたオレンジ 、錦江湾 等の美しい海をイメージしたライトブルー 、桜島 等の山々をイメージしたグレー がチームカラーで[ 4] 、それらの色がユニフォームに使用されていた[ 5] 。
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2012年 10月 時点
オフィシャルトップパートナー
ECCジュニア
JA共済 (JA鹿児島中央)
uhuru
オフィシャルクラブパートナー(一部)
ERG (アーヴァン・ウェル・ネス・クラブ・エルグ)
薩摩酒造
(株)あいハウジング
UME
スポスタイル
オフィシャルユニフォームサプライヤー
クラブサポート会員(一部)
パティスリーヤナギムラ
城山観光ホテル
鹿児島東急ホテル
日能研九州
メディアパートナー(一部)
FC KAGOSHIMA U-18
FC鹿児島設立当初から支援を表明している、地元有力ユース「アミーゴス鹿児島」のU-18を
2012年 4月 より、「FC KAGOSHIMA U-18 」と改名し、下部組織としての運営を行っていた。2014年より再度「アミーゴス鹿児島」に戻っている[ 6] [ 7] 。
戦績
高円宮杯U-18サッカーリーグ (旧:JFAプリンスリーグU-18)
年
リーグ
順位
勝ち点
勝
分
負
得点
失点
差
2010年
プリンスリーグ九州 2部
7位
12
4
0
7
19
31
-12
2011年
10位
8
2
2
7
15
29
-14
2012年
5位
28
9
1
8
29
27
2
2013年
8位
24
7
3
8
37
36
1
Jリーグユース選手権大会
※決勝トーナメントに進出した試合のみ表記
チームの普及活動
サッカースクール
2011年11月より、主催・運営をNPO法人のS.O.R.A、FC鹿児島が協力をし、鹿児島県各地で活動を行っていた。
地域
曜日
対象
会場
鹿児島地区
毎週火曜日
幼稚園生~中学生
鴨池緑地公園グラウンド 鴨池補助グラウンド
指宿地区
毎週金曜日
小学生~中学生
指宿市営野球場
川内地区
毎週木曜日
幼稚園生~高校生
サンドームせんだい サンアリーナせんだい 薩摩川内市総合運動公園多目的広場
南さつま地区
毎週水曜日
小学生~中学生
かせだドーム
曽於・大隅地区
毎週火曜日
幼稚園生~高校生
深川研修センター
国分地区
毎週水曜日
幼稚園生~小学生
いきいき国分交流センター
日置地区
毎週火曜日
幼稚園生~中学生
オフィシャルカフェ
FC KAGOSHIMA発足と同時に天文館 に“colors”というオフィシャルカフェをオープンした。長年地域で活動していたヴォルカ鹿児島とは違い知名度では圧倒的に劣ることからチームの存在をアピールするアンテナの役割も果たしていた。なお、FC KAGOSHIMAのみを対象としてではなくスポーツカフェとしてオープンされていた。また、FC KAGOSHIMAの過去の記録DVDを見ることも可能であった[ 8] 。
FC KAGOSHIMA通信
チームの記録やプロモーション活動のPRの為に不定期で発行している会報のようなもので、公式ホームページ内 でも配布されておりPDF形式で全てのファイルを閲覧可能となっている[ 9] 。
脚注
外部リンク