「DIVE TO BLUE」(ダイヴ・トゥ・ブルー)は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの9作目のシングル。1998年3月25日発売。発売元はKi/oon Sony Records。
5thアルバム『HEART』から約1ヶ月という短いインターバルで発表されたシングル。本作の収録曲は、アルバム『HEART』のレコーディングと同時期に録音作業が行われている。
本作の表題曲「DIVE TO BLUE」は、tetsuyaが作曲を担当しており、浸透力あるメロディーラインとザ・キュアーを彷彿とさせるシンセ音が印象的なポップスに仕上げられている。ちなみに表題曲は、前作「winter fall」と同じく、本作発売前の1997年に東京ドームで開催したライヴ「1997 REINCARNATION」で先行演奏されている[注 1]。また、本作発売当初、表題曲にタイアップは付いていなかったが、発売の約1ヶ月半後となる1998年4月8日からTBS系番組『特捜!芸能ポリスくん』のエンディングテーマに使用されることになった。さらに同年6月6日からは、NTTパーソナル関西のCMソングに使用されている[3]。このテレビCMには、メンバー4人が出演しており、これがL'Arc〜en〜Cielとして初のテレビCM出演となった。
本作のリリースプロモーションとして、表題曲のタイアップ先となるNTTパーソナル関西とのコラボレーション企画が実施されている。NTTパーソナル関西のPHSを契約した購入者から抽選で、メンバー出演のテレビCM、CMのメイキング映像などを収録したオリジナルビデオ『L'Arc〜en〜Ciel NTT personal CM MAKING VIDEO』がプレゼントされた。このビデオは非売品のため、現在まで一般販売されていないうえ、L'Arc〜en〜Ciel名義で発表した他作品にも再収録されておらず、貴重な映像作品となっている。
表題曲のミュージック・ビデオは、1998年4月22日に発表したMV・ライヴ映像集『A PIECE OF REINCARNATION』に初収録されている。また、2019年12月11日に、公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年4ヶ月後となる2022年4月15日からは、同サイトで映像の無料公開が開始されている。この映像のディレクターは竹石渉が務めており、映像にはバンドの演奏シーンの他、ストーリー仕立ての演出が盛り込まれている。映像は、男性がビルの屋上から飛び降り自殺を図ろうとする描写から始まり、バンド演奏を挟みながら、ビルの中にいるメンバーが落下した"何か"を窓から見下ろすシーンが挿入されている。ちなみにこの映像中には、tetsuyaが女装を披露するシーンも存在する。映像のラストでは、落下した"猫"をhydeが抱きかかえているシーンが挿入されており、ふとメンバーが見上げた先に、今にもビルの屋上から飛び降りようとしている人間の姿が映り終了する。
この映像の飛び降り自殺の描写やジャケットデザインのイメージから、「歌詞も自殺を題材としたものではないか」とインターネット上などで解釈しているリスナーも存在している。ちなみに、本作発売当時の音楽雑誌に掲載されたhydeへのインタビュー記事では、「DIVE TO BLUE」の歌詞は、hydeが「自由に飛び込もう」という想いを込めて書いていたことが明かされている。この曲の歌詞について、hydeは「(人は)自分で勝手にレール作ってる部分があると思うんですよ。(中略)でも、決めてるのは自分やから、その辺の疑問ですよね。"境界線なんてあってないようなもんですよ"ってことを言いたかった[4]」「少年時代、明け方ウロつくのが好きだったんですよ。その時間帯っていちばん自由を感じる瞬間で、街中が自分たちだけの世界のような気持ちで走りまわってたんですけど、それもちょっとかけてる。"その頃に飛び込もう"、みたいな[4]」と述べており、前向きにとれるリリックを書いたと解釈できる。しかし、その一方でhydeは、この曲について「前向きというとらえ方も出来るけど、後ろ向きってとらえ方もしようと思えばできるから。自分の中ではそういう解釈[5]」ともインタビューで語っている。
フィジカルは当時8cmシングルで発表されていたが、2006年のシングル14作品再発企画において12cmシングルとして再発売されている。なお、L'Arc〜en〜Cielのシングル作品としては唯一、クレジットが表ジャケットに表記されている(8cm盤、再発マキシシングル盤とも)。
発売初週となる1998年4月6日付のオリコン週間シングルチャートでは、前作「winter fall」に続いて2作連続通算2作目となる首位を獲得した。さらに、発売翌週の1998年4月13日付のオリコン週間シングルチャートでも首位を獲得しており、自身初となるオリコン週間シングルチャート2週連続首位を記録している。ちなみに、初動売上枚数は前作を下回ったものの、同年8月、シングル2週連続リリースを行った同年10月、そして年末年始の3度に渡りトップ100内に再浮上しており、最終的な累計売上枚数は前作を若干上回り、L'Arc〜en〜Cielのフィジカルシングル作品としては最長のロングヒットを記録している。
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オリジナルアルバム
ベストアルバム
indies.Floods of tears/夜想花
1.Blurry Eyes
2.Vivid Colors - 3.夏の憂鬱 [time to say good-bye]
4.風にきえないで - 5.flower - 6.Lies and Truth
7.虹
8.winter fall - 9.DIVE TO BLUE - 10.HONEY - 11.花葬 - 12.浸食 〜lose control〜 - 13.snow drop - 14.forbidden lover
15.HEAVEN'S DRIVE - 16.Pieces - 17.Driver's High - 18.LOVE FLIES
19.NEO UNIVERSE/finale - 20.STAY AWAY
21.Spirit dreams inside -another dream-
22.READY STEADY GO - 23.瞳の住人 - 24.自由への招待
25.Killing Me - 26.New World - 27.叙情詩 - 28.Link
29.the Fourth Avenue Café
30.SEVENTH HEAVEN - 31.MY HEART DRAWS A DREAM - 32.DAYBREAK'S BELL - 33.Hurry Xmas
34.DRINK IT DOWN - 35.NEXUS 4/SHINE
36.BLESS
37.GOOD LUCK MY WAY - 38.X X X - 39.CHASE
限定.EVERLASTING
40.Wings Flap
41.Don't be Afraid
42.ミライ - 43.FOREVER
1.眠りによせて - 2.and She Said
1.I Love Rock'n Roll - 2.X X X -English version- - 3.CHASE -English version- - 4.Don't be Afraid -English version- - 5.FOREVER (Anime Edit)
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