CodeIgniter
CodeIgniter(コードイグナイター)は、PHPを用いて動的Webサイトを構築するために利用するオープンソースのWebアプリケーションフレームワークである。 概要CodeIgniterは軽量で速度重視であることを特徴とするWebアプリケーションフレームワークである[3]。CodeIgniterには、一般に必要とされるプログラミングタスクに対する豊富なライブラリが用意されているだけでなく、それらのライブラリにアクセスするためのシンプルなインターフェースと論理的な構造が用意されている。開発者はこれらが備わったCodeIgniterを用いることで、より短時間でアプリケーションを構築することができる。 CodeIgniterの最初の公開バージョンは、2006年にリリースされた[1]。Googleの検索数による比較では、2011年にはPHPの他の主要フレームワーク (CakePHP, Zend Framework, Symfony) を抑えCodeIgniterが最多となるなど、広く用いられている[3]。 その後はライセンス問題もあり、後発のLaravelに人気を奪われるが、アメリカ、インド、インドネシア、ブラジル、トルコなどでは依然として人気が高く、インド、インドネシア等でのWEBサイト数は2019年2月現在においてもLaravelを凌いでいる。[4] 2020年2月には名前空間の全面採用などが行われたバージョン4.0がリリースされた[5]。 特徴Ruby on Rails のように、CodeIgniterでは、ユーザは Active Record(バージョン3.0以降はQuery Builderに改称)を用いてデータベースに接続でき、モデル・ビュー・コントローラアーキテクチャパターンの利用が推奨される。
KohanaKohanaは、CodeIgniterからフォーク(派生・分岐)したプロジェクトである。(2011年頃までは "KohanaPHP" と称していたが、"PHP" という言葉の使用がPHP Licenceに違反する可能性があったため、現在はプロジェクト名も単に "Kohana" と表記している。) Kohanaは、モデル・ビュー・コントローラ アキーテクチャパターンを使ったPHP5のフレームワークである。Kohanaは、セキュアで、軽量、かつ、簡単に利用できるということを目標としている。 もともとは、BlueFlameという名前のプロジェクトで作成されていたKohana(当時は "KohanaPHP")の最初のリリースは、よく知られたPHP MVCフレームワークを見据えたいくつかのバグ修正が主たるものであった。 KohanaとCodeIgniterの主な違いの一つとしては、CodeIgniterの長期に渡る(1.7.2まで)PHP4下位互換に対する、Kohanaの厳格なPHP5によるOOP(オブジェクト指向開発)が挙げられる。 2017年7月1日をもって開発を終了することが告知されている。[6] ライセンスバージョン2.xまでのCodeIgniterは、ライセンスに独自のオープンソースライセンスであるCodeIgniterライセンスを採用していた[7]。CodeIgniterライセンスはApache/BSDスタイルのオープンソースライセンスであるが、宣伝条項を含んでおりGPLとは互換性がない[8]。 2011年10月、EllisLabはCodeIgniterのライセンスをOSL-3.0に変更すると発表し[9]、バージョン3.x開発ブランチでOSL-3.0/AFL-3.0への変更がコミットされた[10]。 その後もバージョン3.0の開発が続けられていたが、2013年7月、EllisLabはCodeIgniterの新しい所有者を探していることを発表[11]。翌2014年10月、ブリティッシュコロンビア工科大学が開発を引き継ぐことになった[12]。バージョン3.xもMITライセンスに変更されることになり[13]、2015年3月30日に3.0.0がリリースされた[14]。 脚注
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