2018年1月31日の月食
皆既月食
発生日
2018年 1月31日 ガンマ値
-0.3014 食分
1.3155 サロス周期
124番(全74回の49番目) 皆既食継続時間
76分4秒 部分食継続時間
202分24秒 半影食継続時間
317分12秒 前回の月食
2017年8月7日 次回の月食
2018年7月27日
経過 (UTC ) 半影食始 (P1)
10時51分15秒 部分食始 (U1)
11時48分27秒 皆既食始 (U2)
12時51分47秒 最大食
13時31分0秒 皆既食終 (U3)
14時7分51秒 部分食終 (U4)
15時11分11秒 半影食終 (P4)
16時8分27秒
出典: [ 1]
本項では、2018年1月31日の月食 (UTC による、国・地域によっては2月1日 )について述べる。
特徴
月食の観測が可能な領域(白)を示した地図
この月食 は、2018年 に観測される最初の皆既月食 で、日本 で皆既月食が観測されるのは、2015年 4月4日 以来である。最大食分は1.321[ 2] [ 注 1] 。月食発生時、月 から地球 を見ると、地球は太平洋 とその沿岸地域を向けている。そのため、シベリア 、日本を含む東アジア 、東南アジア 、オセアニア 、アラスカ など、主に太平洋沿岸地域で観測される。一方で、中東アジア やヨーロッパ 西部では日没後、アメリカ や中南米 では夜明け前に部分月食が観測される[ 1] 。
また、この皆既月食は、月が通常よりも地球に接近し、大きく見えるスーパームーン 、1ヶ月(暦月)の間に満月が2回起こるブルームーン 、そして科学的な定義は無いが、月食時に月の縁から発せられる太陽光 によって、より赤胴色に見えるブラッドムーン の3つの現象が同時に発生する、スーパー・ブルー・ブラッドムーン (英語 : Super Blue Blood Moon )と呼ばれる、非常に稀な現象が観測される[ 3] [ 4] 。しかし、ブルームーンという言葉は実際には、「1ヶ月の間に満月が2回起こる事」ではなく、「二分 二至 で区切られた1季節の間に満月が4回ある時の3回目の満月」 を示す[ 5] 。そのため厳密には、この月食がスーパー・ブルー・ブラッドムーンであるという表記は誤り である。なお、次に(間違った定義での)ブルームーンと皆既月食が同時に発生するのは2037年 1月31日 である[ 6] 。
食最大時の地球からの距離は、358,994km で、地球からは通常よりも14%大きく見える[ 4] [ 7] 。
観測地別月食経過
月食経過[ 1] [ 8]
オーストラリア
インド
日本
北米
UTC
EDST (UTC+11 )
IST (UTC+5:30 )
JST (UTC+9 )
AKST (UTC-9 )
PST (UTC-8 )
MST (UTC-7 )
CST (UTC-6 )
EST (UTC-5 )
半影食始
21:51
16:21
19:51
1:51
2:51
3:51
4:51
5:51
10:51
食始
22:48
17:18
20:48
2:48
3:48
4:48
5:48
6:48
11:48
皆既食始
23:52
18:22
21:52
3:52
4:52
5:52
6:52
7:52
12:52
食最大
0:30
19:00
22:30
4:30
5:30
6:30
7:30
8:30
13:30
皆既食終
1:08
19:38
23:08
5:08
6:08
7:08
8:08
9:08
14:08
食終
2:11
20:41
0:11
6:11
7:11
8:11
9:11
10:11
15:11
半影食終
3:08
21:38
1:08
7:08
8:08
9:08
10:08
11:08
16:08
注釈:黄枠は月が沈んで観測できない時間を表す
【
日本 (
愛知県 )での観察例】
1. 本影食開始前 (20時23分)
2. 部分食 (21時13分)
3. 部分食 (21時43分)
4. 皆既食開始直後 (21時55分)
脚注
注釈
^ アメリカ航空宇宙局 (NASA) による計算では食分は1.3155となっている[ 1] 。この他に月食の開始・終了時刻にも両者の間にはわずかに差が生じているが、この差異は何処までを地球の本影として扱うかの違いによって生じている。
出典
関連項目
外部リンク