1989年欧州議会議員選挙(1989ねんおうしゅうぎかいぎいんせんきょ)は、欧州共同体の加盟12か国で行われた、欧州議会の議員を選出する選挙。1986年にスペインとポルトガルが加盟してから初めてすべての加盟国で一斉に行われた選挙であったが、今回の投票率は59%まで下がった。
結果
社会主義政党連盟が3回連続で勝利し、選挙前の166議席から180議席にまで伸ばし、欧州人民党グループも8議席増という結果になった。他方で欧州民主主義グループは改選前に66あった議席のうち32を失う大敗を喫し、第3会派から第6会派にまで転落した。欧州自由民主改革党はスペインとポルトガルが加盟した際に行われた両国における選挙で議席数を伸ばしていたが、今回の選挙ではさらに議席を獲得して第3会派となった。なお選挙後、レインボーと共産系の2会派がそれぞれ分裂した。
議席数
ポルトガルとスペインにとっては今回がほかの加盟国と同時に行う最初の選挙であった。スペインには60議席が、ポルトガルには24議席がそれぞれ配分され、他方でほかの加盟国の議席数に変更はなされなかったため、合計の議席数は434から518に増加した。
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