1984年欧州議会議員選挙(1984ねんおうしゅうぎかいぎいんせんきょ)は、当時の欧州共同体加盟10か国で行われた、欧州議会の議員を選出する選挙。なお、1981年にギリシャが、1987年にスペインとポルトガルがそれぞれ欧州諸共同体に加盟しており、加盟10か国体制のもとで10か国が同時に選挙を行ったのは今回限りである。
この選挙の結果、中道左派系と右派系が極左系と中道右派系に勝利した。社会主義系各派は結束して議会における最大会派を形成し、また小規模グループの中でも極右系による会派や、グリーン・ポリティクス系とリージョナリズム系のグループによる「レインボー」と呼ばれる会派が形成されていった。
選挙前
議席数
加盟国ごとの議席の配分数は1979年の選挙から変更されていない。1981年に加盟したギリシャには新たに24議席が配分されており、このため合計の議席数は410から434に増えた。
選挙
社会主義グループが前回の選挙から6議席増やして、合計で130議席を獲得した。また民主主義連盟も7議席増やして29議席となった。欧州人民党グループ、欧州民主主義グループ、共産系、リベラル系は議席を減らした。フランス国民戦線とイタリア社会運動は会派「ヨーロッパ右派」を結成、欧州議会初の極右による会派ができた。またテクニカル・グループ・オブ・インデペンデンツはグリーン・ポリティクス系とリージョナリズム系からなる「レインボー・グループ」となった。
結果
国別の結果
国別の結果については各国ごとの記事を参照。
外部リンク