『10ナンバーズ・からっと』[注釈 1](テン・ナンバーズ・からっと)は、サザンオールスターズの2作目のオリジナル・アルバム。1979年4月5日にレコードで発売。発売元はInvitation。
1984年6月21日、1998年4月22日、2008年12月3日にCDで再発売されている。1989年6月25日にはCDとカセットテープで再発売された。また、2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[4][5]。
背景・制作
制作していた時期は、100本近くのライブやテレビの音楽番組への出演など多忙な日々が続いたことから、レコーディングをしながら歌詞を決めるというスタイルが間に合わなく、本作の歌詞カードには歌詞が正しく載っていない「☆◎♂」などの記号で埋められている作品が3曲ある[1]。1998年の再発盤でその3曲以外は極力直しているが、記号のものは原版をそのまま写し、 公式サイトでも未だに正しい歌詞は公表されていない。一方でこの記号に対しては「過激な言葉が含まれるため、掲載不可だった」ためこのような形になったという噂も流れた[2]。
デビューして間もなかった為レコーディングに慣れていない状態で且つ多忙な中制作されたこともあり、かつて桑田はこのアルバムに対して否定的な見解を述べ、記号に対し様々な見方がなされた事に対しても「ボクらにしたら面白くも何ともない」という旨を述べた[6]。
歌詞カードで記号にされた「奥歯を食いしばれ」「アブダ・カ・ダブラ (TYPE 2)」「ブルースへようこそ」の正確な歌詞は1984年の桑田の著書『ただの歌詩じゃねえかこんなもん』に掲載された[7][8][9]。
リリース
初期の楽曲はバーニングが権利を持っており、本作もプロデュースはバーニングプロダクションによるものである。
1998年の再発盤の初回限定盤は、オリジナルLP復刻ジャケット(紙ジャケット)仕様で、シャララカンパニーの佐藤輝夫によるライナーノーツが封入されている。
再発売
受賞歴
収録曲
全作詞・作曲:桑田佳祐。初回限定盤(再発盤)・通常盤共通収録。既発曲の解説は各収録作品を参照のこと。
Side A# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「お願いD.J.」 | | | サザンオールスターズ 新田一郎(弦管編曲) | |
2. | 「奥歯を食いしばれ」 | | | サザンオールスターズ | |
3. | 「ラチエン通りのシスター」 | | | サザンオールスターズ | |
4. | 「思い過ごしも恋のうち」 | | | サザンオールスターズ 新田一郎(管編曲) | |
5. | 「アブダ・カ・ダブラ (TYPE 1)」 | | | サザンオールスターズ | |
合計時間: | |
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Side B# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「アブダ・カ・ダブラ (TYPE 2)」 | | | サザンオールスターズ | |
2. | 「気分しだいで責めないで」 | | | サザンオールスターズ 新田一郎(管編曲) | |
3. | 「Let It Boogie」 | | | サザンオールスターズ 兼崎ドンペイ(管編曲) | |
4. | 「ブルースへようこそ」 | | | サザンオールスターズ | |
5. | 「いとしのエリー」 | | | サザンオールスターズ 新田一郎(弦編曲) | |
合計時間: | |
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曲名後部に「※」表示がされているものは、ライナーが記号表記されているもの。
- お願いD.J.
- 奥歯を食いしばれ ※
- ラチエン通りのシスター
- 思い過ごしも恋のうち
- 4枚目シングルとしてシングルカットされた。
- シングルバージョンは本アルバム収録バージョンとコーラスやホーンセクションアレンジが違い、この後のコンピレーション版などにはこのアルバムバージョンで収録されている。
- アブダ・カ・ダブラ (TYPE 1)
- 本曲と次曲の別歌詞バージョンはメンバー全員が出演した「日清焼そばU.F.O.」のCMソングになった。
- 本曲のラストには飛行機の飛行音が収録されており、この音がTYPE 2に繋がるようになっている。
- 尚、飛行機の飛行音と共に微かに音楽が聞こえるが、「青い空の心(No me? More no!)」である。
- アブダ・カ・ダブラ (TYPE 2) ※
- ちなみにTYPE 3は「いとしのエリー」のカップリングとして収録されているためTYPE 3が一番先に世に出ている。
- 気分しだいで責めないで
- 2枚目シングル。
- イントロをはじめアレンジは違ったものになっており、別テイクによる新録になっている。この後のコンピレーション版などは全て本作でのアルバムバージョンが収録されている。
- Let It Boogie
- ライオン歯磨(現:ライオン)「ザクトライオン」CMソング。
- 使用されたAメロはCMのバージョンとは完全に別テイクであり、歌詞もタバコやヤニを想起させるものからイメージを残しつつ変更されている[15]。
- ブルースへようこそ ※
- いとしのエリー
参加ミュージシャン
Special Guests
- ラチエン通りのシスター
- アブダ・カ・ダブラ (TYPE 1)
- アブダ・カ・ダブラ (TYPE 2)
ライブ映像作品
脚注
注釈
出典
外部リンク
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桑田佳祐 (ボーカル・ギター) | 原由子 (キーボード・ボーカル) | 関口和之 (ベース) | 松田弘 (ドラム) | 野沢秀行 (パーカッション) 元メンバー : 大森隆志 (リードギター) |
シングル |
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オリジナル |
1970年代 |
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1980年代 |
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1990年代 |
90年 | |
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91年 | |
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92年 | |
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93年 | |
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95年 | |
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97年 | |
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98年 | |
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99年 | |
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2000年代 |
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2010年代 |
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配信 |
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アルバム |
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楽曲 | |
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企画作品 | |
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ライブ | |
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出演 | |
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関連項目 | |
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カテゴリ |
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