『関口宏のもう一度!近現代史』(せきぐちひろしのもういちど!きんげんだいし)は、BS-TBSで2019年10月12日から2022年3月26日まで土曜日12:00-12:54に放送されていた教養番組。関口宏の冠番組である。明治維新から150年余り、そこから終戦・独立までの流れを関口と共に詳しく学んでいく歴史番組である。
概要
明治時代にあった大政奉還から始まり、日本が軍国主義に走った太平洋戦争により敗戦するまでの歴史を、時系列を追いながら様々な史料を交えて振り返る。パートナーにはノンフィクション作家の保阪正康[注釈 1]を起用し、明治以降の歴史をもう一度学んでいく。
司会
ナレーション
放送リスト
スタッフ
コロナ禍が番組に与えた影響
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて緊急事態宣言が2020年4月7日から5月24日までの49日間(東京都の場合)にわたって発出されていた。このため、番組出演者、スタッフが一堂に会することが出来なくなり(強制力はなく“自粛”による)、番組の制作・収録は停止状態に及んだ[2]。ちょうど、2020年4月4日の時点で第24回「明治45年」の放送を終えていて、予定されていた「明治時代とは…特別編」(前・後2回)の後に、さらにテーマごとに角度を変えて絞り込み、放送済みの回を再編集した“明治総集編”(2020年4月25日から2020年6月13日まで8回分)の放送を続けることによって、番組存続にかかる“危機” [3]を凌いでいる[注釈 3]。
さらに、新型コロナウイルスの影響による“自粛”は続けられ、大正時代の放送回は、関口宏・保阪正康がそれぞれリモート(オンライン)で出演して会話する形で収録され、開始された[注釈 4].。従前、関口・保阪の二人が同じ机を取り囲んで対面(90°で交差する角度で)していた場合に、両者の間に置かれたイーゼルスタンド上にあった、歴史事象を要点化・図式化して表したフリップボードにあたるもの(デジタル画)が、画面中央にはめ込まれて表示され、映像・動画よりも多用されている点などに、制作スタッフのテレワークによる業績の跡が特徴的にうかがえる[注釈 5]。司会者二人のリモート形式による出演は、第38回「大正6年」(2020年7月11日放送)まで行われた。
その後、感染予防対策[4]が講じられて、元のスタジオ(書斎セット風)内で、関口・保阪の対面での放送収録が再開されることとなった[注釈 6]。両者の間に、十分な間隔を取った上で飛沫感染予防用の大型透明パーテーション(間仕切り)が設置されており、以降の放送において最終回まで続けられた[注釈 7]。
脚注
注釈
- ^ 前番組『関口宏の人生の詩II』第17回(2019年2月16日放送分)にゲスト出演。作家で近現代史を研究している。
- ^ 番組史上、初めての2時間スペシャル。通常の放送尺45分に対して1時間39分の長編となった。“生きた歴史証人”(ゲスト)による証言インタビューが収録されている。一人は、満州移民経験者の名取敬和(放送当時92歳)。もう一人は、溥儀の弟溥傑の次女福永嫮生(放送当時81歳)。ゲスト二人の収録はいずれもリモートにより行われている。2021年3月20日視聴。
- ^ 番組の中でも第27回「近代国家の幕開け」の冒頭に関口宏がリモート出演して、既放送分の再編集により放送を続けていく事情を視聴者に伝えて理解を得られるよう語りかけている。2020年4月25日視聴。
- ^ 第35回「大正元年」放送での初めに、関口宏は明治時代の“総集編”制作が限界に達したと言っている。2020年6月20日視聴。
- ^ 他に、放送回が進んで、保阪のリモート画質・音質が向上している点にも(当時は放送業界全体で)初めて取り組まれた試行錯誤の跡が現れている。
- ^ 第39回放送から。2020年7月18日視聴。
- ^ スタジオ収録再開後、放送3回目から、透明パーテーションの保阪サイドの手前に、関口が繰っていくフリップボードを映す液晶モニター(厚みから推測)が置かれるようになった。透明パーテーション越しに保阪がフリップボードを見遣った場合、パーテーション表面に映るスタジオ内景色が重なって見づらいことを配慮したものと思われる。ここにも番組制作の試行錯誤がうかがえる。2020年8月1日視聴。
出典
参考文献
外部リンク
BS-TBS 土曜日 12:00 - 12:54 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
|
関口宏のもう一度!近現代史
|
|
|
---|
現在放送中の番組 | |
---|
過去に出演した番組 |
|
---|
主なテレビドラマ | |
---|
作詞 | |
---|
関連項目 | |
---|
関連人物(親族のみ) | |
---|
カテゴリ |