脇方駅(わきかたえき)は、北海道虻田郡京極町字脇方に所在した日本国有鉄道(国鉄)胆振線の駅(廃駅)である[1]。事務管理コードは▲131931[2]。
歴史
国有鉄道京極軽便線の終着駅として開業した駅で、倶知安鉱山から産出する鉄鉱石の輸送のために設置された駅である。戦時中は特需産業として鉄道の需要も増え、戦後になってからも乗車人員が年間6万人、貨物輸送量も6万t前後の好況が続いた[3]。しかし、倶知安鉱山が閉山すると輸送量は客貨ともに激減し、1970年(昭和45年)に廃駅となった。鉱山の閉山に伴い、郵便局は廃局、小中学校も廃校となり、廃駅時には5戸8人の農家が残っていた[3]。
年表
駅名の由来
地名より。同地を流れるワッカタサップ川のアイヌ語名「ワッカタサㇷ゚(wakka-ta-sap)」の上半部に字をあてたものである[8]。
「ワッカタサㇷ゚(wakka-ta-sap)」の語義は「水を・汲みに・下る処」とされているが、これについてアイヌ語研究者の山田秀三は「サㇷ゚(sap)」が「サン(san)」(出る・下る)の複数形であることを踏まえ、「水が・そこで・ごちゃごちゃ流れ出る」の意ではないかと推測している[8]。
駅周辺
現況
- 駅周辺は道道784号黒橋京極線の起点になっている。
脚注
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 胆振線(脇方支線)
- 京極駅 - 脇方駅
関連項目
外部リンク
- 日鉄倶知安鉱山跡 - 北海道文化資源データベース(2006年版 / 2015年9月2日閲覧)