壮瞥駅(そうべつえき)は、かつて北海道(胆振支庁)有珠郡壮瞥町字滝之町に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)胆振線の駅(廃駅)である。電報略号はソツ。事務管理コードは▲131902[3]。1980年(昭和55年)9月まで運行されていた、急行「いぶり」の停車駅であった。
歴史
駅名の由来
所在地名より。
駅構造
廃止時点で、島式ホームの片面を使用する1面1線を有した地上駅であった。ホームは、線路の北東側(倶知安方面に向かって左手側)に存在した[5]。かつては、島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も倶知安方の転轍機と一部の線路が撤去された状態で側線として残っており[5]、保線用モーターカーの留置に使用されていた[6]。
業務委託駅となっており、駅舎は構内の北東側に位置し、ホームとは側線を渡る構内踏切で連絡した[5]。
駅前広場にはオンコ(櫟)の木を囲んだロータリーがあった[5]。
利用状況
- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は215人[5]。
駅跡
1997年(平成9年)時点では2本のホームが残存しており、旧構内は雪捨て場の広場となっていた[7]。2010年(平成22年)時点ではホームや線路跡は整地され道路に転用されており、道南バスの「壮瞥役場前」バス停留所にも利用されている[8]。
また、当駅跡から伊達紋別方に行った昭和新山の山麓近くに、上長和駅 - 当駅間の線路付け替えの名残として壮瞥川に架かっていた鉄橋の橋台が残存している。1997年(平成9年)時点では現地までの道がなく木々に囲まれており探訪が難しい状況であったが[7]、2011年(平成23年)時点では「昭和新山鉄橋遺構公園」として整備された[8]。
そのほか駅跡の伊達紋別方にある「紫明苑」バス停近く[7]の国道沿いに、線路付け替え前の旧線跡を示す「国鉄胆振線跡」と記された案内塔が建立されている[8]。
旧駅舎は1987年(昭和62年)3月31日に日本テレビで放送された『さよなら大放送 おもしろ国鉄スペシャル』においてオークションに掛けられ、奄美大島の奄美アイランドに移設された。2010年(平成22年)に発生した水害と土砂災害で奄美アイランド全体に甚大な被害があり、旧駅舎も損傷。その後修理され往時と外観は変わっているものの、2020年(令和2年)現在、保存されている。
駅周辺
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 胆振線
- 上長和駅 - 壮瞥駅 - 久保内駅
脚注
注釈
出典
関連項目