群馬グリーンウイングス(ぐんまグリーンウイングス)は、群馬県前橋市を本拠地とする女子バレーボールチームである。2024-25シーズンはSV.LEAGUE WOMENに所属。
概要
1975年に群馬銀行の9人制バレーボール部として創部。全国9人制タイトル優勝計44回。現在は6人制であり、群馬銀行本店内に設立された「一般社団法人グリーンウイングスGUNMA」が運営[1]。
2015年4月、主体を6人制に移行。2015/16シーズンよりV・チャレンジリーグII参戦。2018-19シーズンよりV.LEAGUE DIVISION2に参戦。
チーム名の由来は、コーポレートカラーで、群馬県が緑豊かであることにちなんだ「グリーン」と、「鶴舞う形の群馬県」の鶴の翼にちなんだ「ウイング」をイメージ。
チームの体育館は群馬銀行本店の近くにあるGBスポーツセンターである。
チームマスコットは、群馬県の県鳥であるヤマドリがモチーフとされている『みどは(緑羽)ちゃん』である。
歴史
1975年に9人制バレーボール部として創部。全日本9人制バレーボール総合選手権において、1981年の初優勝以来11回の優勝を誇る[2][3]。また、全日本9人制バレーボール実業団選手権で優勝11回、桜田記念9人制バレーボール実業団選抜優勝大会において優勝9回、国民体育大会において優勝13回を果たした強豪チームとなった(全国9人制タイトル優勝 計44回は、歴代最多記録である)[2][4]。
2014年8月、6人制の武富士バンブーやJTマーヴェラスの監督を務めた石原昭久が監督に就任[5]。
2015年4月から活動の主体を6人制に移行。国民体育大会バレーボール競技において、2010年をもって9人制種目が廃止され、国民体育大会に出場するためには6人制への移行が不可欠との判断による[2]。
同年7月より、Vリーグ機構に準加盟チームとして加入し、2015/16シーズンから新設されるV・チャレンジリーグIIに参戦[6]。また、チーム名称が「群馬銀行グリーンウイングス」となった[7]。
初参戦となった2015/16シーズンでは4位に甘んじた[8]。
2017/18シーズンでは、チャレンジリーグIIで初優勝を果たした[9]。また、翌シーズンより始まる新生V.LEAGUEのS2ライセンスを取得し、これをもってVリーグ正会員(正式入社)内定となった。V.LEAGUE初年度はV2に編入[10]。
2018-19シーズン、V2で3位となり、V・チャレンジマッチ出場まであと一歩の成績を残した[11]。
2019-20シーズン、V2で初優勝を果たし、V・チャレンジマッチ出場を決めた[12][13]。しかし、V・チャレンジマッチではヴィクトリーナ姫路に2試合ともストレートで敗れ、V1昇格はならなかった[14]。このシーズンをもって、6シーズン監督を務めた石原昭久が監督を勇退し、コーチの髙橋悠が監督に昇格した[15]。
2020-21シーズン、2020年11月15日のV2リーグ戦3試合目・千葉エンゼルクロス戦で主将セッターの古市彩音が右膝前十字靭帯断裂の負傷をし、全治8か月と診断され、シーズン中の復帰が絶望となった[16]。それを受けて、年末に元仙台ベルフィーユのセッター・松尾奈津子を山梨中央銀行より急遽獲得した[17]。2021年1月7日、選手1名の新型コロナウイルス感染が判明し、1月16日-24日の3試合を欠場[18][19][20]。11都府県に新型コロナウイルス感染症流行による緊急事態宣言が発令されたことにより、宣言解除予定の2月7日までのその他の試合も多くが中止となったため、自身も感染症流行を鑑み、2月7日まで欠場期間を延長した[21][22]。感染者の回復をもって活動再開[23]。2月14日よりリーグ戦に復帰し、復帰後3連勝を果たし、V2・2連覇を達成[24]。前シーズンに続きV・チャレンジマッチ出場となった。しかし、KUROBEアクアフェアリーズから第2戦でセットを取るも、勝利を挙げられずV1昇格はならなかった[25][26]。
2021-22シーズン、次こそはのV1昇格を目指し、チーム初となる外国人選手・クロアチア代表のカルラ・クラリッチを補強した[27]。V2は準優勝となりV2連覇は2でストップしたが、V1・V2入替戦(V・チャレンジマッチ)出場は果たした[28]。入替戦はV1・11位の姫路から2試合で3セットを取ったが、勝つことはできずV1昇格はならなかった。2022年5月13日、5月31日をもって監督の髙橋悠がチームを退団すると発表した[29]。
2022-23シーズン、元日本代表の斎藤真由美が監督に就任した[30]。
2023年10月、運営を「一般社団法人グリーンウイングスGUNMA」に移行し、チーム名も群馬グリーンウイングスに変更となった[1][31]。チームロゴも「Gunma Bank」の文字列を外したものとなり[31]、ファンとの結びつきを強くするためにファンクラブ「ウイングスClub」も設立した。同時に、新リーグ構想における「SVリーグ」参入を目指すことも表明した[1]。
2024年、SVライセンスが交付され、2024-25シーズンのSVリーグ参加が決定した[32]。
成績
主な成績
- V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN
- V・チャレンジリーグII
- 全日本総合(9人制)
- 優勝 11回(1981年、1982年、1985年、1986年、1994年、1995年、1999-2002年、2004年)
- 準優勝 4回(1983年、1987年、1996年、1997年)
- 全日本9人制バレーボール実業団選手権
- 優勝 11回(1982-1985年、1988-1990年、1997年、1998年、2000年、2001年)
- 準優勝 6回(1993年、1995年、1999年、2002年、2006年、2009年)
- 桜田記念全日本9人制バレーボール実業団選抜優勝大会
- 国民体育大会(9人制)
年度別成績
V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ
所属
|
年度
|
最終 順位
|
参加 チーム数
|
レギュラーラウンド
|
ポストシーズン
|
順位 |
試合 |
勝 |
敗 |
試合 |
勝 |
敗
|
チャレンジII
|
2015/16 |
4位 |
5チーム |
4位 |
16 |
7 |
9 |
-
|
2016/17 |
3位 |
6チーム |
3位 |
15 |
9 |
6 |
-
|
2017/18 |
優勝 |
6チーム |
1位 |
15 |
13 |
2 |
-
|
V.LEAGUE
所属
|
年度
|
最終 順位
|
参加 チーム数
|
レギュラーラウンド
|
ポストシーズン
|
備考
|
順位 |
試合 |
勝 |
敗 |
試合 |
勝 |
敗
|
DIVISION2
|
2018-19 |
3位 |
10チーム |
3位 |
18 |
14 |
4 |
5 |
4 |
1 |
|
2019-20 |
優勝 |
8チーム |
1位 |
21 |
18 |
3 |
- |
|
2020-21 |
優勝 |
9チーム |
1位 |
12 |
10 |
2 |
- |
|
2021-22 |
準優勝 |
10チーム |
1位 |
17 |
16 |
1 |
3 |
1 |
2 |
レギュラーラウンドは不戦勝4を含む。
|
2022-23 |
準優勝 |
11チーム |
3位 |
20 |
15 |
5 |
2 |
1 |
1 |
|
2023-24 |
|
10チーム |
3位 |
18 |
13 |
5 |
|
|
|
|
選手・スタッフ(2024-25)
選手
スタッフ
役職 |
名前 |
備考
|
GM |
坂本将康 |
新任
|
シニアアドバイザー |
永田幸雄 |
|
監督 |
斎藤真由美 |
|
トレーナー |
島崎満夫 |
|
トレーナー |
川本哲也 |
|
コーチ |
舟越悠二 |
新任
|
コーチ |
和才奈々美 |
新任
|
コーチ |
森本泰司 |
|
ジュニアチーム監督 |
丸山佳穂 |
|
アナリスト |
中野亜美 |
|
マネージャー |
狩野奈津美 |
|
マネージャー |
泉瀧佳奈 |
新任
|
出典:チーム新体制リリース[42] チーム公式サイト[40] Vリーグ公式サイト[41] 更新:2024年8月4日
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ロゴマークとマスコット
2022年7月15日、新たなチームロゴマークとマスコットキャラクターが発表された[43]。
ロゴマークは、群馬県の地形と羽ばたく羽をバレーボールに見立て、上毛かるたの「鶴舞う形の群馬県」にちなんだ。
マスコットキャラクターは、群馬県の県鳥であるヤマドリをモチーフにし、頭には県花であるレンゲツツジがある。群馬銀行の女性行員がデザインした。愛称は公募により『みどは(緑羽)ちゃん』となった[44]。
みどはちゃん誕生までは、群馬県から承諾を得てぐんまちゃん(2代目)がチームマスコットを担当し、ロゴにも描かれていた[45][46]。
関連項目
脚注
外部リンク
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あ行 | |
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か行 | |
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さ行 | |
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た行 | |
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な行 | |
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は行 | |
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ま行 | |
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や行 | |
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ら行 | |
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Remarks |
- ▲ は休部・廃部チーム
- 残波WINGS、福岡ギラソール、山梨中央銀行はV.LEAGUEとその前身リーグに参加したことがない
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